http://www.asyura2.com/10/senkyo92/msg/807.html
Tweet |
http://ameblo.jp/aobadai0301/entry-10625634060.html
菅政権が誕生してから、ずっと感じてきた違和感がある。確かに、私は2009年の衆院選で、「国民の生活が第一。」とし、政権交代による既得権打破を目指した民主党を強く支持してきた。しかし、今、政権の座にいるのは、その時に選んだ民主党ではない。もはや、己の権力欲に、自分の立ち居地を見失い、アメリカの恫喝に怯え、マスコミの世論操作に怯え、検察の国策捜査に怯え、官僚に手のひらで転がされるいえば、末期の自公政権と変わらない、堕落した政治家の連中だ。
菅直人は市民派の政治家だとか、仙谷官房長官や、枝野幹事長は弁護士出身の社会正義派だとか、ふれこみはあったが、いったい、この連中の「どこがだ?」と問いたい。明らかな国策捜査だった西松事件への対応をとっても象徴的だが、この連中は、己のポリシーもなく、単に、首相や、大臣になりたかっただけなのだ。言い訳は、本人たちはいくらでもするだろうが、しかし、政治家として、歩んできた道が、その人間の政治家としての信念なり、矜持なりを表している。
「昨年の衆議院選挙で選んだのは、あなたたちのような、既得権と迎合する政治家じゃなかったはずだ」こうしたモヤモヤを今の民主党に対して抱えている有権者は、私だけではないはずだ。だから、私たちは、前回の参議院選挙での投票に悩みに悩んだ。私のように社民党に投票した人もいるだろうし、国民新党に投票した人もいるだろう。
要するに、参議院選挙で民主党が勝利してしまえば、菅政権を肯定してしまうことになる。もちろん、財務官僚に取り込まれた、消費税増税発言が決定的ではあったろうが、私たちのような、本来、頑強なはずの民主党の支持層ほど、前回の参議院選挙では離れていったのではないか。それが昨夏の衆議院選挙との違いのひとつではあると思う。
さて、この「選んだのはあなたたちではない」というモヤモヤ感、以前にも経験したことがあるなと思って、考えてみたら、おそらくひとつは、森嘉朗が、密室談合で首相になったことと、そして、2005年の郵政選挙の後の自民党と、こういう政治に裏切られた思いでも、直近で二回ほどあったことを思い出した。
私はかねてから、自分の投票行動の汚点として、正直に白状をしているが、2005年の郵政選挙では、小泉自民党に投票をしている。もちろん、小泉政権については、大いにクエスチョンももっていた。ネオコンのブッシュ政権に追随姿勢を見せ続けていることも、アジア諸国との近隣外交をことごとく、破壊してまわっていることも、国会答弁における無責任な発言の数々にしても、当時からして、枚挙のいとまがないほど、小泉政権について、クエスチョンはあった。
しかし、細川政権の発足から、新進党の設立など、ずっと自分は小沢一郎の、二大政党制を目指した活動を支持してきたが、当の小沢一郎は、自自連立の末に、野中の罠にひっかかって、保守党と自由党の分裂という事態まで招いてしまい、もはや、終わった人間になったと当時は思っていたことと、当の民主党自身が、とてもではないが、ご都合主義で、格好ばかりつけて、政治を任せられるような状態にないなと思っていたこと、もはや選択肢としては、自民党が、内部から変革を起こすことであり、そのためには、小泉純一郎という「毒」をもってしても、まさに彼が言うとおり、「自民党をぶっ壊す」ことが必要だなと考えていた。
それと、小泉自民党が当時、掲げていた公約は、「公務員改革」であった。その象徴的な意味あいとして、郵政民営化があるのであり、ここを端緒として、圧倒的な支持をもらえれば、公務員改革を断行すると、そう当時の小泉自民党は公約をしていた。(当時、私は勉強不足で、郵政民営化が、実はアメリカの外資系金融機関が、340兆円の郵貯マネーを狙って、小泉に指示したことを知らなかった)
だから、とにかく、当時の日本の政局では、何かをぶっ壊して、新しい時代に進まねばいけないとして、公務員改革を掲げた、小泉自民党に投票をしたわけだ。しかし、蓋をあけると、まんまと裏切られて、当の小泉首相はさっさと、表舞台から退場をしてしまって、そのお友達の竹中平蔵も、何の大義名分のなく議員辞職まですると。
しかも、マスコミはそのことを、一切、批判さえしないという、奇妙さ。その後に、安倍、福田、麻生と、過去の首相の息子や、孫などの世襲政治家が首相になるわけだが、公務員改革どころか、既得権そのものと同化しており、日中関係、日韓関係を修復したことは評価ができるものの、結局は、アメリカ、官僚の言うがままに、既得権を優遇する政策をとりつづけ、借金を膨大に増え続けさせてきただけだった。
だから、この時も、「選んだのはあなたたちではない」というモヤモヤがずっとあったわけである。さて、今の菅政権の衆院選マニュフェストからの逆行ぶりを見ていると、結局は、安倍、福田、麻生と、今の菅、仙谷、枝野は何が違うのだろうか、と、無力感でいっぱいになるのだが、とにもかくにも、民主党内でも、参院選後の両院議員総会や、先日の軽井沢での小沢、鳩山派の160名集会を見ていると、私が感じているような、モヤモヤや、苛立ちを、共有してくれている国会議員はかなりたくさんいるようである。
そして、やはり、この混迷しきった政局を整理し、さらにアメリカや、官僚といった既得権益を打破できる政治家は、今の日本には、残念ながら、小沢一郎を置いてほかにおらず、とにかく、私たちは、もう人気投票で首相を選ぶのはやめて、「剛腕」と称されつづけた、このもっとも実力のある政治家に、日本の舵取りを任すことが、最善の選択肢だと思うわけだ。
そもそも、昨夏、国民の大きな期待を背負って政権交代を果たしたのは、鳩山、小沢が主導してきた「国民の生活が第一。」、そして既得権の打破を実現しようという路線である。それがアメリカや、官僚の意を受けた検察の不可解な国策捜査と、マスコミの卑劣なネガティブキャンペーンによって、捻じ曲げられ、失脚させられてきたということだ。
菅政権は、小沢一郎に「大政奉還」をすべきである。
一時の猛烈な逆風に比べて、次第に小沢一郎には風が吹いてきたと思う。検察審査会に起訴した「在特会」(在日特権を許さない市民の会)は、朝鮮学校への授業妨害で、逮捕にまで発展をしたし、マスコミの報道も、一時のような、小沢バッシングからは、少し距離をおき始めているように思える。(ナベツネと、小沢が手打ちをしたのか?)
また自公政権時代はまずなかったが、このところ、自民党系の代議士の逮捕が続いている。とくにハマコーの逮捕は、もともと本人がヤクザあがりで、特定の暴力団とも深い関わりがあり、芸能界のドンであるバーニングの社長がもともとハマコーの運転手をつとめていたという経緯からしても、よくも、まあ、ハマコーのような大物を逮捕できたものだと驚いた。
それに、りそな銀行の国有化にともなう自民党インサイダー取引疑惑の鍵を握る、日本振興銀行の木村元社長の逮捕も大きな話だった。何かしらの変化が小沢のまわりでも、おきはじめているのかもしれない。理由はわからないが、さすがに、アメリカの露骨なまでの日本の内政干渉、属国支配については、海外のメディアでも、普天間問題をきっかけに、認知され始めているので、そのことについて、アメリカ内でも議論があったのかもしれないし、また、アメリカは、財政状況の極端な悪化から、日本についで、アメリカ国債を買っている中国に、ものすごく気をつかっているが、その中国のアメリカ国債保有高は、今年の6月にはピーク時から10%減った。
中国と、小沢一郎の間では、強いパイプもあるから、こちらのルートから、アメリカに対して、圧力がかかったのかもしれないし、アメリカの政界に強い影響力を持つロックフェラー家の当主であるデビッド・ロックフェラーはさすがに90才を超えて老齢で、小沢一郎の「日本改造計画」に、序文を寄せるなど関係のあるジョン・ロックフェラー四世に、実権が移りつつあるのかもしれない、おそらく、今、裏側ではいろんな動きがあるのであろう。しかし、まだ分からない。
マスコミも今後の政局をにらんで、仮に小沢一郎が権力を三年間掌握することを恐れてか、中立な報道を装うが、実際は、蓮舫や、前原、岡田といった各大臣に、わざわざ、小沢一郎に対しての批判的なコメントをとりにいって、そこをまた、切り出して、捏造的にバイアスをかけて、報道をしているし、いったいこれから何が起こるかはわからない。
とにかく、昨日、植草一秀氏がブログで、「小沢氏支持主権者国民派はマスゴミと闘うべし」 というエントリーを書かれていたが、まさに、昨年夏の衆議院選挙を、小沢一郎、鳩山由紀夫らと共に戦い、既得権益の打破を目指してきた、インターネット上のブロガー、ツイッター利用者ほど、マスコミの世論操作に負けないように、今こそ、「小沢一郎起つべし」の声をあげ、民主党全体の機運を盛り上げていくべきなのであろう。
おそらく、これが、今、私たちにできる最善のことではないかと思っている。仮に、9月の代表戦で菅直人が再選というとになれば、われわれはあと、三年間も、レームダックの菅政権に付き合わなければならないことになる。しかし、GDPがついに中国に抜かれたことも発表されたばかりだが、もうこの日本は、失われた10年を、20年、30年と拡大し、いつまでも政治が不在のまま、明日の希望さえ見えず、官僚改革も、アメリカの属国からの脱却もできずに、借金ばかり重ねて、少子化もひどい状況を重ねて、産業の成長戦略も描けずと、もうこんなことをいつまでも、やりつづけるべきなのだろうか。
もし、菅が再選されるぐらいであれば、小沢一郎は堂々と、民主党を割って出ればいいと思う。そして政界再編を起こすべきだ。レームダックの菅政権があと三年つづくよりは、はるかにそのほうがいい。いずれにしても、菅政権をこのまま続けさせてはダメである。国難の時こそ、実力ある政治家が先頭に立つべきだ。第二次世界大戦のイギリスでは、チェンバレンの対独宥和政策が大失敗し、ナチスドイツの暴走を招いてしまった。
チャーチルという老齢の政治家は実力は衆目の一致するところだが、とくに人気があるわけでもなく、むしろ落選経験もあるぐらいだった。しかし、やはり国難の時こそ、政治家は実力で選ばれるべきで、当時のイギリスは賢明な選択をして、そしてチャーチルの老獪な政治力で、アメリカの第二次世界大戦参戦を引き出し、戦争に勝利をした。まさに、今、日本も国難の時期にある。この状況を打破できる政治家は、やはり、小沢一郎をおいて、ほかにはいない。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK92掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。