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2010.8.17(その3)森田実の言わねばならぬ【747】
平和・自立・調和の日本をつくるために[747]
《新・森田実の政治日誌》[民主党員H君への手紙(1)]民主党代表選にどう臨むべきか?/9月14日の民主党代表選には日本国民の将来がかかっている
「過ちて改めざる是を過ちと謂う」(孔子)
H君。お元気ですか。貴君とはもう一年以上会っていませんね。貴君が元気でやっていることは風の便りに聞いています。貴君は、私の昨年末の言論について疑問があるようですね。理解してもらえるかどうかわかりませんが、私の立場を記しておきます。貴君の立場はわかっているつもりです。私の立場を理解してもらえなくてもやむを得ないと思っています。
政治評論の仕事は、政治が過ちを犯さぬように言論を通じて注意することであり、政治が過ちを犯した場合はこれを批判し過ちを改めさせることにある、と私は考えています。
私が民主党執行部批判を始めたのは、2007年夏の参院選後でした。当時の小沢一郎代表による自民党との大連立工作が行われた時からです。2007年夏の参院選で民主党は圧勝し、参議院で多数党になりました。当時はまだ政権はとっていませんでしたが、国会の一つの院(参議院)を握りました。民主党は国権の最高機関の一部を握ったのです。ところが、この時から民主党は過った方向へ動き出しました。だから、私は厳しく批判したのです。
私はこの時から、やがて自公連立政権は敗北し、民主党を中心とする政権ができることは確実だと考えていました。私は民主党を準政権党と見なすことにし批判の対象にしました。完全な野党であれば、批判は見送ったと思います。参議院を握った民主党は無視できない存在となったのです。
2009年5月に小沢一郎代表が辞任し、鳩山由紀夫氏が代表になった時、民主党政権の成立は確実だと判断し、事実上の政権党と見なして、批判を始めました。
実際に2009年8月30日の総選挙で民主党が勝ち、同年9月16日に鳩山政権が発足しました。鳩山・小沢体制は強大な政治権力になりました。それからは、鳩山内閣と民主党は私の批判の対象になりました。
鳩山・小沢体制は失敗し、2010年6月上旬に退陣しました。代わって副総理だった菅直人氏が代表となり、首相になりました。菅首相も、鳩山首相と同様、大きな過ちを犯してしまいました。菅首相の消費税引き上げ発言で民主党は2010年7月11日の参院選で敗北しました。この時、菅首相はまた過ちを犯しました。参院選敗北の責任をとらなかったのです。誰も責任をとらなかった。これは、政党としては大きな過ちです。
その後の菅首相はあらゆることに消極的です。日本経済が大変な局面に立たされている時に、何もしようとしません。あまりにも無為無策であり無責任です。多くの国民は、菅政権の無気力・無能・無責任に対してあきれています。
H君。9月1日告示、9月14日投票の民主党代表選挙は、このような背景の中で行われます。民主党は、どうするのか。国民は強い関心をもって見ています。いい加減なことをしないでほしい、と願っています。
最近、政界の情報通の間で語られている見通しがあります。
第一。菅首相への対立候補は出馬せず、無投票で菅氏が再選される。したがって菅政権はつづく(この場合、非主流派との妥協が成立し、挙党体制ができるか否かが注目されています)。
第二。対立候補は出るが、菅氏の優勢は動かず、菅氏の続投が決まる。
第三。複数の対立候補が出て、決選投票になるが菅氏が勝つ。
第四。代表選挙の結果、新代表が選出され、菅内閣は退陣し、新内閣成立。
第五。こうなる確率は低いが、代表選挙の結果、新代表が選出される。しかし菅内閣は総辞職を拒否し、政局は大混乱状況に陥る。民主党分裂、政界大再編が起こる。
H君。8月15日、政界の情報通からある情報が入りました。それは、休養中の菅首相を訪ねた某大幹部が「挙党体制をつくること」を提案したが、話がつかなかった、というものです。菅首相は「反小沢」の立場を貫く姿勢を示したとのことです。これから諸々の駆け引きがつづきますが、挙党体制づくりについて事前の話がつかなければ、9月1日には対立候補が出ると思われます。そうすると選挙になるでしょう。国会議員、地方議員、党員、一般のサポーターが参加します。新代表が首相になるのです。首相が代わると大騒ぎになるでしょう。ですが、大騒ぎになることを恐れてはなりません。いま民主党がもっている人材の中から最良の人物を選ぶのが、責任ある政党のとるべき道です。大切なことは、良い指導者を選ぶことなのです。
H君。最近おかしな議論があります。「首相はくるくる代わるのはよくないから、菅続投を認めよう」という議論です。おかしな話です。
代表選挙は、誰が代表としてふさわしいかどうかを決めるものです。これが一番大事なことです。菅首相がダメ首相なら変えるべきです。
一番いい代表、一番いい首相を選ぶべきです。他のことは大したことではありません。
「政を為すは人に在り」です。最もふさわしく良い人物を選べばよいのです。H君。この基本を忘れず、自らの信念を貫いてください。(つづく)
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