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「小沢VS菅」対決の果てにある民主党分裂と改革路線の見直し 小沢出馬説で大揺れする政権党の脆弱性/長谷川 幸洋
http://www.asyura2.com/10/senkyo92/msg/709.html
投稿者 赤かぶ 日時 2010 年 8 月 20 日 08:34:35: igsppGRN/E9PQ
 

 民主党の代表選が迫ってきた。

 焦点の小沢一郎前幹事長が立候補するかどうか、本稿執筆時点(19日午後)では確定していない。だが、小沢が出馬するにせよしないにせよ、明らかになりつつあるのは、どうやら次の民主党政権はこれまでの政策路線を見直す可能性が高いという点だ。

 まず、小沢グループの動向からみていこう。

 小沢側近である山岡賢次副代表は8月6日に約150人の議員を集めて「09政権マニフェストの原点に返り『国民の生活を守る』集い」を開いた。

 事実上、小沢擁立を目指すグループの総決起集会だった。集会の名前が示すとおり、小沢グループの結集軸は「09年マニフェストへの回帰」である。

 参院選の敗北は菅直人首相の消費税引き上げ発言に加えて、09年マニフェストを実現できなかったことが大きな理由であり、だからこそ党の原点に戻るべきだ、と彼らは唱えている。

 そう言うなら「では、09年マニフェストをどう実現するか」という政策論議につなげていかなければならないはずだが、そんな展開にはなっていない。

 そうなっていないのは、表向きは政策を語っているように見せても、実はグループが結集する大義名分として「09年マニフェストへの回帰」を持ち出したにすぎないからではないか、と私は疑っているが、その点はひとまず措く。

 ここはまずグループとして団結し、影響力を高めることが最優先と判断した、と理解する。この目標はひとまず達成しつつあるようだ。

 幹部たちの「菅首相の思い通りにはさせない」という戦闘意欲は次第に熱を帯びて、マスコミ報道でも「小沢vs菅」の構図が出来上がってきた。

 こうなると菅代表が再選されたところで、もはや小沢の影響力は無視できない。

 小沢を党か政府の役職につけた場合はもちろん、つけなかったとしても、小沢グループが大義名分に掲げた09年マニフェストを可能なかぎり実現していく方向で妥協を図らざるをえなくなったのではないか。

 そうしなければ、小沢グループを完全に敵に回してしまうからだ。下手をすれば、小沢の離党=党分裂さえ誘発しかねない。

 分裂の芽は内閣の中にさえある。

 たとえば、小沢に近い原口一博総務相は私のインタビューに答えて「マニフェストが守れなかったことは真摯に反省すべき。参院選の結果をうけてマニフェストを修正しようとの動きがありますが、われわれにとってマニフェスト自体が構造改革なのですから、それは違うと思う」と語っている(『週刊現代』9月4日号)。

 原口は「政権交代があるなら、2011年度予算編成で一般会計歳出の上限を71兆円、国債発行額の上限を44兆円とした閣議決定も見直すべきだ」という考えもあきらかにした。

 こういう考え方は菅首相が続投した場合でも底流に流れ続ける。小沢が代表選に勝利し、小沢政権が実現した場合はもちろんだ。

 つまり小沢vs菅の構図が固まってくるにつれて、政策の基本路線もなんらかの修正を迫られそうだ。ずばりいえば、歳出71兆円と国債発行44兆円という大枠は、はやくも風前の灯火なのではないか。

 09年度マニフェストを実現する財源はあるかどうかという議論は二の次、三の次である。政局の流れが政策の流れを決めてしまうのだ。

 このあたりは、できないと分かっていながら尊皇攘夷を掲げて徳川幕府を倒した薩長同盟を思い出させる。尊皇攘夷は結局、できなかったが倒幕には成功した。その過程で大量の無駄な血が流れた。今回は無駄なカネを浪費する公算が高い。

 それもこれも、ようするに民主党としてのしっかりした政策路線があるようでいて、実はぐらぐらしていることが根本的な理由である。約束した予算組み替えができないのは、その象徴だ。

 菅代表=首相が続投した場合でも、党と内閣の大幅改造は必至である。

 菅首相は代表再選を決めれば、直ちに党執行部を入れ替えるとともに、閣僚の辞表をとりまとめ内閣改造に着手するだろう。枝野幸男幹事長と安住淳選挙対策委員長の更迭は党内の大勢が織り込み済みである。

 閣内では、なんといっても仙谷由人官房長官の処遇が最大の焦点になる。

 仙谷は大幅に求心力を失った菅に代わって「いまや事実上、官邸の主」という評価が高い。小沢にすれば、菅の続投を容認したところで、仙谷を外さなければ、政権を舞台裏からコントロールするのが難しくなるのは百も承知だ。

 小沢vs菅の決着は、実は小沢vs仙谷の行方にかかっている。


*** 小沢政権なら公明党は協調路線 ***
 小沢が勝利した場合は、政局の構図がガラリと変わる。

 その場合の焦点は、もはや負けた菅支持派をどうするかという戦後処理問題ではない。公明党の動向である。公明党は菅政権に対してレッドカードを突きつけたが、小沢政権に対しては一転して協調路線を探る可能性が高い。

 子ども手当など政策面でもともと親和性が高いのに加えて、与党との関係を好転させれば、ガチガチの野党に徹しているより、キャスティングボートの価値が高まるからだ。民主党代表選の行方をもっとも真剣な眼差しで見つめている野党は公明党である。

 公明党が小沢民主党に接近した場合も、やはり11年度予算は大型化する可能性が高い。先の臨時国会で補正予算による景気対策を唱えたのは公明党だった。財政出動に前向きなのだ。

 永田町の権力闘争をよそに、日本経済は危機モードに入ってきた。円は一時1ドル=84円台に突入し、10年もの国債が示す長期金利は一時0.9%にまで下がった。株価は低迷、デフレが加速している。

 そこに政変が重なって政府は国債増発、日銀は思わせぶりなポーズばかりで、政策転換には知らん顔となると、さて日本経済はどうなるのだろうか。

 さすがに少し心配になってきた。これほどの混乱状態はちょっと思い出せない。これまで真面目に生活防衛を考えてこなかったが、この際、安くなったドル、あるいは金(ゴールド)でも買っておくか。

 (文中敬称略)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100820-00000001-gendaibiz-pol  

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コメント
 
01. 2010年8月20日 09:01:59: oKnKZaxOzs
>これまで真面目に生活防衛を考えてこなかったが、この際、安くなったドル、
  あるいは金(ゴールド)でも買っておくか。

筆者のことは知らないが、何だかなぁw
格差拡大の自民党政治で投資、投機もできない人のことを考えて
書くべきじゃない?

それからデフレを悪いことのように言う人が多いが、収入が増えないが
一定の人たちには、ものの値段が下がっているので実質増収。


02. 2010年8月20日 09:35:38: UyDi24Q5Jw
360度つまんで、何でもかんでも否定的に観るだけ。

「自身の考えは擱いといて」

日本をダメにする無責任人間の記事ですね。


03. 2010年8月20日 09:45:39: bbN5U6UIQo
この長谷川 幸洋って人は、東京新聞、中日新聞の論説委員だそうですが、
いろいろ参考になりそうな本も書かれているようですが、、

うーん、、小沢がからむと、なんでも政局でみたいなのは、どうかな。

政権交代をめぐっての権力問題は、かつての自民党派閥の首相たらいまわしと
違って、いま、まさに、官僚との真の権力闘争が行われているので、
それを政局だの、政局に左右される政策だよとの小さな見方は、
この評論家の限界か?


04. 2010年8月20日 09:54:12: UyDi24Q5Jw
02追記です。

円高85円は大変なことなのでしょう・・・。

それじゃ円は幾らが最適なのですか?

120円? 150円?  200円?

国債もっと発行して円安に誘導するのは?

昔のように、1ドル360円に戻るのもよい?

教えてください

日本に一番有利な円相場はお幾らなのでしょうか?

「財政破綻がギリシャ同様にヤバイ!」とワイドショーなどで言われてますが

そんなヤバイ国の通貨、円を世界は何で買うのでしょうか?

日本の財政がヤバイなら円売りに走りますよ、私なら・・・。

そしたら円安150円になって好し良しですか?

150円になったら「円安が止まらない」とか言って騒ぐんですかね?

80円で騒ぐのも、200円で騒ぐのも同じ人種だったりして・・・。


05. 2010年8月20日 12:45:24: 9Zszb79fCw
>「では、09年マニフェストをどう実現するか」という政策論議につなげていかなければならないはずだが、そんな展開にはなっていない。

もっともな指摘だ。
結局は小沢の権力闘争なのだ。

小沢はもともと選挙に勝てればいい、権力を握ればいいという考えであり、権力を握った後の政治信念はゼロの男。

消費税を7%の福祉税に増税すると言っていたが、説明もないままに引っ込めたことからして、政治信念がないのは明らか。

政治団体の金を自分の資産にするなど、金にも汚い。

小沢は、日本の政治や民主党を貶める存在でしかないのは明白だ。
世論調査でも小沢嫌いが結果にはっきりと出ている。


06. 2010年8月20日 13:09:36: mPIqFegdZA
>>05さん 小沢氏の事を調べた上で発言せよ ! 小沢氏は政局より政策の人です。政策を実行するには先ず、選挙に勝ち安定政権を確保するためです。民主主義の基本です。しかし、しばらく国政選挙はありません。小沢氏も落ち着いて政策に取り組めます。総理になれば。。。いかに日本人の見る目のなさが露呈するか見ものです。

07. 2010年8月20日 13:14:48: mPIqFegdZA
>>05さん 政治団体の金を自分の資産にするなど、金にも汚い。       政治団体のお金は自分の資産にはなりませんよ。相続財産でもありません。良く調べるように、、、。 

08. 2010年8月20日 13:16:25: 9Zszb79fCw
>>06さん
>小沢氏は政局より政策の人です。

完全に逆です。
小沢のこれまでの行動を本当に見ているのですか。
何度も政党を作っては壊し、作っては壊し‥。

政治信念があるなら、信念のもとに作った政党は続けるはず。
政治信念がないから政局に走るのです。

>>05で述べた消費税の件も同じ。
政治信念のなさが表われています。

上記の指摘のどこが間違っているのでしょうか?
小沢のことを調べていないのはあなたのほうでしょう。


09. 2010年8月20日 13:24:27: mPIqFegdZA
>>08さん真実を説明する文才がありません。これからの推移を見守って下さい。

10. 2010年8月20日 13:42:03: UyDi24Q5Jw
05・08に質問

あなたの支持する政党・政治家を書きなさい

建設的な意見に見えません。このままでは単なる小心者、卑怯者ですよ。


11. 2010年8月20日 14:19:13: GbV8vIw7LY
すぐ反応する小沢信者はもしかしたら公明党支持者か

民主党の政局を煽って分裂させて得をするのは誰でしょう。

         むしりとられるB層より


12. 2010年8月20日 14:21:56: vcL5AKQAls
<8
その消費税7%よらも大きな10%を今、自民も民主も掲げているよね?小沢の思考が時代劇を先取りしていただけだとは思わないの?

小沢は自分の政策を実現化するために政党を手段として使ってると昔から言ってた。それこそ小沢なりの政治でき信念であって、憲法に規定されてるものだから、他人の干渉は排除されるべき。しかも壊したあとに必ず作ってるわけで、壊し屋ではなく創り屋と呼ばれるべきではないのか。

小沢はシッカリとした国家観をもってるよ。その証拠に昔日本一新11基本法を小沢の信念体系にそって複数回提出してる。そんな事やった政治家は小沢だけだけど、それでも小沢にはせい自信年がないって言ってる奴等は、他の政治家のことどう評価するんだろう。


13. 2010年8月20日 14:49:55: 9Zszb79fCw
>>12
>小沢の思考が時代劇を先取りしていただけだとは思わないの?

小沢の政治信念のことを言っているのです。
小沢は、福祉税7%をブチ上げたが、その後は完全に引っ込めた。
それに対する説明は一切なし。
ここに小沢の不誠実さが詰まっている。

日本一新11基本法を提出していたって?

今はそんな法案を出していないじゃない。
所得税・住民税を半分にするとか、社会保険料を絶対上げないとかウソばっかりのポピュリズム。
選挙に勝つことしか考えてなかった。

国民もバカじゃないからその手には乗らなかったが、そうしたら今はそんなことはまったく言わなくなったよね。

政治信念のなさここに極まれりですね。
「日本一新11基本法」の件だけでも、小沢がいかに信用できない人間かがよくわかります。


14. 2010年8月20日 17:13:04: vcL5AKQAls
<
小沢の政治信念のことを言っているのです。
小沢は、福祉税7%をブチ上げたが、その後は完全に引っ込めた。
それに対する説明は一切なし。
ここに小沢の不誠実さが詰まっている。

これは、いくらなんでも小沢個人のせいにしすぎ。小沢は日本改造計画以来、ずっと消費税ではなく福祉税にすべきだと主張していた。そして福祉税にしても細川と代表者会議で一年程議論して税率もふくめて、ほぼコンセンサスが完了していた。だけれども、小沢は政治改革関連法案がヤマ場をむかえたのちにすぐ着手すると考えていたのに対し、大蔵省が細川の人気が高いうちにやった方がいいと勝手に判断して、会見の3時間まえに資料を見せて、官僚にのせられた細川が突然、記者会見をした。要するに、大蔵省と細川の失敗だったわけだ。しかし、翌日からこれも小沢の独断専行だと勝手にメディアが騒ぎ出しただけのはなし。それを小沢がぶち上げて勝手に引っ込めたっていうのは、ちょっと乱暴すぎでないかい?しかも小沢はちゃんと根回し不足だったと細川を庇って、周りの記者や政治家に説明してるし。不誠実なのは官僚とメディア。

今は法案を提出してないのが、なんで政治信念の欠如になるの?あの時からの小沢の主張は、殆ど変化してないし、それが国民の生活が第一の民主党の理念にも直結して今の小沢一郎の政治生活があるわけで、何も法案を提出しなくなったからって、その信念まで無くなったって考えるのは短絡的なこじつけでしょう。法案提出は政治信念具体化のための手段であって、目的ではないよ。今の小沢は民主党の中で具体的手段を探してるわけであって、まだまだ途中にいる状態。だから小沢の政治信念が法案提出の段階で無くなったってのは、無理がある。それと、減税がポピュリズムだっていうけど、そうはおもわない。あれをポピュリズムのばらまきだって言うのは自民党の論理で、小沢は国際を一時的に発行しても、景気回復による税収の自然増収と経費削減によって十分カバーできると反論した。その一方で自民党は従来の公共事業などの政策で200兆円の債務ストックを増やしたが、実際に小沢の減税政策でさをやっていれば108兆円の債務で済んでいた。しかも減税による個人の可処分所得増で確実に自民よりも景気は回復していた。小沢はこのことを死ぬほど悔しがった。そういう小沢を見るにつけ、俺は頑張ってるなとは思っても、ポピュリズムで政治信念が欠如した政治家だとは思えない。


15. 2010年8月20日 20:52:41: PMdrnQmxwE

小沢さん、自らの立候補で決着をつけてください!

電通・新聞・テレビの出馬阻止のネガキャンペーンに勝利。

代表選は、大勝利!!!!!


16. 2010年8月22日 00:04:22: uslAhaHbzf
長谷川って、たいしたことないな。われわれが主権者の求めた09.08.30の精神に戻ろうとしているだけということが理解できていない。ブンヤの限界?

17. 2010年8月22日 11:11:52: cSzRBQUUZo
13 さんどこにも ここにも飛び出してお元気だこと、貴方の仰せが正しいかどうか。ぜひ小澤先生に総理大臣になっていただいて三年間の政治の行方を見てみましょう。



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