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19日午後、小沢氏は鳩山氏の別荘で開かれたグループ研修会のバーベキューパーティーに現れた。滞在時間は約50分間。若手・中堅議員があいさつや記念写真のため列をなすとにこやかに応じた。
「小沢先生を元気に送り出したい。小沢一郎、鳩山由紀夫。気合だ! 気合だ!」
小沢氏が退席する際、鳩山氏側近の中山義活前首相補佐官はマイクでこう連呼。小沢氏側近の松木謙公衆院議員は「代表選がんばれ、小沢一郎、出ろー」とかけ声を飛ばした。
出席した議員は党所属議員(413人)の4割弱にあたる。小沢グループからの参加は70〜80人で、鳩山グループの40〜50人を上回った。数日前から小沢氏側近らが動員をかけた成果だった。小沢氏側近の山岡賢次党副代表は興奮さめやらぬ様子で周囲に「小沢さんを必ず出馬させる」と宣言してまわった。
首相と小沢氏の対立は、抜き差しならないものになりつつある。そして代表選の前哨戦では「挙党態勢」というキーワードが浮かぶ。
小沢、鳩山両氏の周辺は現執行部から排除されたとの思いが強い。「挙党態勢」とは、小沢、鳩山両氏の復権要求であり、それが果たされなければ正面対決も辞さないというメッセージが込められている。
鳩山氏が研修会で「今こそ私心を捨てて挙党一致の態勢をどうやってつくり上げていくかだ」と何度も強調したのはこのためだ。
首相が主要ポストを明け渡せば、不協和音は一気に収束するとみられるが、首相に妥協する気配はない。首相を支える仙谷由人官房長官らは「『脱小沢』をやめたら首相は傀(かい)儡(らい)になる」(中堅)と反発する。
首相も17日夜、都内で若手と会食した際、「小沢氏が出馬しても一向に構わない様子だった」(出席者)とされる。
そんな中、党内ではさまざまなうわさが飛び交う。10日〜15日に軽井沢のホテルに滞在した首相が鳩山氏と密(ひそ)かに会談し、鳩山氏の挙党態勢の求めを突っぱねたとの情報も流れた。
小沢氏側近は「もはや交戦状態だ。小沢氏は出馬しなければ政治生命を失いかねない」と主戦論をぶつ。22〜25日に都内で小沢氏の政治塾が予定されており、最終日の講演で小沢が代表選出馬をめぐり踏み込んだ発言をするとの見方も強まっている。
首相側も小沢氏の動きに神経をとがらせているようだ。鳩山グループの研修会には、首相側近の荒井聡国家戦略担当相が呼ばれてもいないのに駆けつけた。「偵察」が目的であることは間違いない。
ただ、小沢氏陣営も必ずしも盤石ではない。小沢氏側近も「鳩山グループは小沢支援で一枚岩ではない。いざとなったらバラバラになる」と警戒心を隠さない。
小沢氏も情勢はよく分かっており、機が熟すのを待つ構えのようだ。
「御(み)輿(こし)をつくったら必ず乗ってくださいよ」
19日、バーベキュー会場で川上義博参院議員は小沢氏の耳元でこうささやいたが、小沢氏は笑顔を返すばかりだった。
(榊原智、佐々木美恵)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100819/stt1008192242012-n1.htm
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