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日本振興銀行の木村剛前会長(48)=銀行法違反で起訴=と、日産自動車創業者の孫、鮎川純太氏(49)の二人三脚ぶりが話題になっている。鮎川氏は、女優の杉田かおる(45)と電撃結婚(すでに離婚)し、女性誌などに「元祖セレブ」ともてはやされた御仁だ。
“鮎川グループ企業”の1つに、札幌証券取引所の新興企業向け市場、アンビシャスに上場する「日本産業ホールディングス」(旧アルファ・トレンド・ホールディングス、札幌市)というIT企業がある。この会社が8月11日、会計監査人の異動に至った理由などを情報開示した。
同社は6月決算企業。8月は決算の監査と発表の時期だ。そのさなかに財務をチェックする監査法人が契約を解除するというのは尋常ではない。しかも契約解除の理由が昨年、振興銀の第三者割当増資を引き受けたことを問題視したから−となると、きな臭さも漂ってくる。
日本産業は昨年12月、振興銀の第三者割当増資を引き受けた。引受額は約10億円。その振興銀株は今年5月、約10億600万円で全株売却されている。この一連の投資、解消について、経営者から説明を受けていないというのが、監査法人が契約を解除した理由だ。
日本産業は、鮎川氏が買収した会社。鮎川氏が代表取締役を務める日産興業(東京都千代田区)のグループ企業が昨年7月、前身のアルファ・トレンド・ホールディングスの第三者割当増資を引き受けて筆頭株主になった。9月に鮎川氏が同社の会長に就任し、10月、日本産業ホールディングスに商号変更した。
鮎川氏は1984年3月に成蹊大経済学部を卒業後、会計事務所などをへて山一証券に入り、M&A(合併・買収)を担当。92年にベンチャー投資支援会社、テクノベンチャーの会長に就任した。
05年1月に女優・杉田かおると結婚。日産自動車の創業者、故・鮎川義介氏の孫と杉田かおるの結婚は当時大きな話題になったが、わずか7カ月後に離婚した。
祖父の義介氏は戦前、日産自動車や日立製作所の母体である「日産コンツェルン」を一代で築いた超一流の実業家。鮎川氏は自身のグループ企業に「日産」「日本産業」といった義介氏ゆかりの会社名をつけているが、日産も日立も現在、鮎川家とは関係がない。
その鮎川氏が久々に話題になったのは、振興銀が保有する株式を引き取る「受け皿」の役割を担っていることが明らかになったためだ。
振興銀はSFCG(旧・商工ファンド)から営業債権を買い取ったが、SFCGが営業債権を二重譲渡していたうえ、09年2月に経営破綻。振興銀は約700億円の二重譲渡債権を抱えて、経営危機に陥った。
SFCGが保有していたマルマン、佐藤食品工業などの上場企業の株式を担保として押さえていた振興銀は、担保権を行使して名義を変更した。
しかし、銀行は独禁法の規定で企業の株式を5%以上所有できない。そのため、取得した株は1年以内に売却しなければならなかった。その受け皿になったのが鮎川氏のグループ企業である。
振興銀が関東財務局に提出した株式の大量保有変更報告書によると、昨年12月25日付でマルマン株14・02%を中小企業共済(東京都港区)に、今年1月25日付で佐藤食品工業株26・58%を日産アセット(同)にそれぞれ譲渡している。中小企業共済は鮎川氏の傘下企業で、日産アセットは鮎川氏が代表取締役を務める投資会社だ。
当局関係者が、鮎川氏のグループ企業についてこう指摘する。
「SFCGの二重譲渡債権が損失になれば、振興銀は債務超過に転落する。そのような事態はなんとしても避けたい木村前会長は、親密企業群を利用して、SFCGから買い取った不良債権の飛ばしや、見せかけ増資を行っていた疑いが強い。鮎川氏のグループ企業は保有株の受け皿のほか、振興銀の増資にもかかわっており、大いに関心を持ってみている」
日産コンツェルン創始者の末裔にとって、振興銀の木村剛前会長の逮捕がもたらした衝撃はことのほか大きいようだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20100818/dms1008181605018-n2.htm
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