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■廃止・見直し、口だけ
「出先で何時間止めておいても大丈夫」「ほとんど自分専用車として使える」
料金を払わなくても、こんなに便利に使える「タクシー」が、永田町にはある。衆参両院にある「公用車」のことで国会議員の特権の一つだ。
各会派へ公用車を割り当てる制度が始まったのは昭和26年。米軍から車の払い下げがあり、その車を両院議長や各委員長に割り当て、それまで使っていた車を各会派に割り当てたのが始まりという。
衆参両院の事務局によると現在、公用車は衆院133台、参院97台。衆院は議員数の28%、参院は40%に相当する。車はまず正副議長、各委員長に割り当てられ、残り(衆院73台、参院49台)を各会派が所属議員数に応じて使う。
使い方は党幹部が専用車として使ったり、自家用車のない若手議員らが使い回したり…。国会から数百メートルしか離れていない党本部までという近距離で使われるケースも少なくない。
「使用は3時間程度に抑えるように言われていますが、適当に使えますよ」
議員や秘書たちはそう証言する。
議員には毎月100万円の文書交通費が支給されている。だが、公用車は運賃を取らない。空いてさえいれば使い放題だ。自家用車を使っている自民党中堅議員は「公用車は議員特権の最たるもの。これこそ削減の対象」と語る。地方の自治体や議会では公用車廃止の動きが進んでいるが、永田町では廃止を求める声は盛り上がりをみせない。
交通に関する特権は公用車だけではない。国会議員にはJR乗り放題の「議員パス」がある。月4往復分の飛行機といずれかを選べる。平成22年度予算で、衆参両院ではこれらに約12億6千万円を計上した。
「住居」の特権も指摘される。19年に完成した衆院赤坂議員宿舎は現在、300戸がほぼ満室だ。完成当時は、国会まで徒歩10分弱の都心一等地、約80平方メートル、3LDKで家賃が月額9万2千円程度という安さが問題視された。
当時の民主党、鳩山由紀夫幹事長は所属議員に入居辞退を呼びかける騒動を起こし、一時は3分の1が「空室」だった。だが、騒動が終わると、議員たちはわれ先に「高級マンション」に押し寄せた。
昨年の衆院選で当選した新人議員が殺到して赤坂宿舎への入居を申し込んだため、数が足りず、閉鎖していた青山宿舎を今年1月、3年ぶりに復活させた。ちなみに青山宿舎は築約50年で、家賃は月額1万5千円ほどだ。
赤坂宿舎に入居する民主党中堅は「抜群のロケーションなんだから、もう少し家賃が高くてもいい」と語るが、見直しの動きはほとんどない。
7月の参院選では「国会議員も身を削らねばならない」として、定数削減を打ち出す党が相次いだが、国会が削減すべき無駄はまだまだ多い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100818-00000015-san-pol
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