http://www.asyura2.com/10/senkyo92/msg/580.html
Tweet |
9・14民主党代表選は、再選を目指す菅直人首相(63)が、小沢一郎前幹事長(68)と鳩山由紀夫前首相(63)に着々と包囲網を作られ、絶体絶命のピンチに立たされている。にもかかわらず、菅首相は長野県軽井沢町で夏休みを満喫したかと思えば、“親菅サイド”から漏れてくるのも「代表再選は楽勝だ」といった余裕の言葉ばかり。こうした中、菅首相から「小沢切り」発言も飛び出したという。一体、どうなっているのか。
「政党の資金を握って、党内に派閥を作るようなことは許されない」
菅首相は最近、親しい国会議員にこう語ったという。朝日新聞が17日報じた。
「許されない」対象が小沢氏であるのは明々白々。小沢氏はこれまで代表や幹事長など党要職を歴任し、その権力と資金を背景に、自らの支持勢力を拡大してきた。つまり、菅首相は代表再選後も、小沢氏を要職で起用しない「小沢切り」を宣言したわけだ。
この方針を貫くためか、菅首相は公務に本格復帰した16日夜、寺田学首相補佐官(33)ら当選3回の衆院議員6人と都内の中華料理店で会食し、代表選に向けた支持固めを行った。
菅首相はこのところ、代表選については「いずれ」と避け、ねじれ国会への取り組みに関するものが目立っていた。15日夜には、仙谷由人官房長官(64)らと会食し、「新たに国民に参加してもらうことで、超えられる可能性がある」と、可否は別として、ねじれの打破に意欲を燃やした。
民主党中堅議員は「再選を既成事実化したい思惑と、自信があるのと半々ではないか」と話す。実際、“親菅サイド”から漏れてくるのは、牽制と余裕が入り混ざった言葉だ。
民主党有力筋によれば、「枝野幸男幹事長(46)は『反小沢の菅首相対親小沢という構図で戦えば十分勝てる』、安住淳選対委員長(48)は『菅さん以上の候補者なんているのか。神経戦を仕掛けてきても怖くない』とそれぞれ周囲に正面突破を示唆している」という。
仙谷氏は連合幹部と面会した際に「今はチャンス」と話し、「驚くほど楽観的だった」(連合関係者)といい、首相に近い関係者も「ポーカーで言えば、小沢氏の手はよく見ればワンペア。内閣改造で、小沢外しを解消させる条件闘争のためのブラフだろう」と高をくくっている。
2009年衆院選マニフェストへの「原点回帰」をキーワードに、小沢、鳩山両グループが“反菅”で急接近。小鳩系候補として海江田万里衆院財務金融委員長(61)、田中真紀子元外相(66)、原口一博総務相(51)、松本剛明衆院議運委員長(51)ら具体的な名前も浮上している。これを“ワンペア”と見ていいのか。
政治評論家の浅川博忠氏は「民主党は『ポピュリズム』とやゆされるほど世論に敏感だが、その世論が菅首相の最大の味方だ。世論は、さすがに1年で3人目の総理は対外的に好ましくないと思っているし、小沢氏の復権を嫌っている。また、原口、海江田両氏のような小鳩系候補を『帯に短したすきに長し』と考えている。つまり、消去法で菅首相ということになる」と話す。
根拠となる数字は豊富だ。各種報道機関の最新世論調査では、内閣支持率は朝日37%(前回比±0ポイント)、読売44%(同6ポイント増)、共同通信38・7%(同2・4ポイント増)、時事通信36%(同4・2ポイント増)、NHK41%(同2ポイント)などと横ばいか微増。
また、代表選後に首相続投を支持する回答が、共同の37・2%と時事の40・0%を除き、朝日56%、読売57%、NHK57%と軒並み過半数を上回った。時事ではその最大の理由が、「短期間で政権が代わるのは国益上よくない」の56・9%だった。
読売では小沢氏が政府や党の要職に就くべきでないとする回答が81%。小沢チルドレンと呼ばれる衆院1回生も「山岡賢次副代表(67)の都内の自宅であった納涼会に顔を出したら、地元有権者に『なんであんなところに行った』と叱られた」と明かし、小沢陣営への風当たりの強さにため息を漏らした。
また、各社の「首相にふさわしい」で原口氏らは上位に顔を出すことはない。小沢氏の出馬待望論もあるが、「検察審査会の結果が出ていない段階で首相になるのは考え難い」(岡田克也外相)と見る向きも多い。
ただ、菅首相は鳩山政権から支持率をV字回復させながら、消費税発言で墓穴を掘って参院選で大敗した“前科”があるだけに、順風満帆といくかは不透明だ。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100817/plt1008171605004-n2.htm
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK92掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。