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2010/08/14(土) 21:51:01
[政治(菅政権)] 官房機密費〜すべてを知る男が証言台に
なぜ民主党はキーマンの口をふさぐ
一体どこまでトボけるつもりなのか―。
小泉政権の官房機密費をめぐる情報公開訴訟の口頭弁論がきのう(13日)、大阪地裁で開かれ、歴代政権下で機密費の出納簿の作成に関わった現職官僚が証人出廷した。
この裁判では、市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)のメンバーが、官房機密費の使途を明らかにしていないのは違法として、国に不開示処分取り消しを求めている。証人出廷したのは、安倍晋三官房長官時代の06年7月以来、7人の長官を補佐してきた千代幹也(ちしろ・みきや)内閣総務官(57)だ。
「千代氏は事前提出した陳述書の内容に沿って、『日本社会には本音と建前があり、相手の体面を保ちながら本音を理解するのが重要』などと証言。その上で、『日付や金額も含めて領収書などが公開されると相手が類推されてしまい、信頼関係が崩れる可能性があり、国益を害する』と強調しました」(傍聴者)
予想通り肝心な内容は一切口にしなかった千代総務官。具体的な内容の質問に及ぶと“証言拒否”の姿勢を貫いた。なぜ「日付」が分かっただけで国益が損なわれるのか。「日本社会は本音と建前」なんて言い出したら、相撲協会の賭博問題なんて誰も追及できなくなる。
「共産党が02年にバクロした宮沢内閣時代の機密費に関する内部文書は衝撃でした。加藤紘一官房長官(当時)の金銭出納帳には、『国会対策費』に3574万円、『パーティー券代』で3028万円、外遊など議員への『餞別代』2043万円などとあったほか、100万円のスーツ代をもらっていた議員名も克明に書かれていた。日付も入った詳細なモノです。こうした出納簿は必ず今もあるはずだから、千代氏はすべて知っている。法廷でも『知らないわけじゃない』と証言しています。彼が覚悟を決めて口を開いたら関係者は皆、マッ青になりますよ」(政治ジャーナリスト)
原告で神戸学院大学院の上脇博之教授はこう言う。
「日付や金額を公開することが国益を害するとは常識的に考えられない。全面非開示とした国の判断を裁判所が認めるとは思えず、部分開示で勝訴できると思います」
一方、現政権もだらしない。民主党はかつて再三、機密費の公開を掲げてきた。政権交代で実現化の方向が見えてきたこのタイミングで、すべてを知る官僚が証言台に立つのである。「洗いざらいブチまけろ」と命令するべきなのに、ダンマリを決め込んでいるから呆れる。
仙谷由人官房長官なんて、3日の衆院内閣委員会で、機密費の検証時期について「1年くらい時間をいただきたい」と先送りを示唆する始末だ。
菅内閣の支持率が下がり続けるのは当然である。
(日刊ゲンダイ 2010/08/14 掲載)
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★日本外国特派員協会で取り上げられた「官房機密費マスコミ汚染問題」
(⇒2010/08/11 日々坦々)http://etc8.blog83.fc2.com/blog-date-20100811.html
★「上杉を潰せ」官房機密費追及のジャーナリストに降りかかる恐怖の日々
(⇒日刊サイゾー)http://www.cyzo.com/2010/05/post_4624.html
自民も民主もこの疑惑を追及できないのであれば、政権交代も二大政党制も国民のためにならない―、ということになる。
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