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民主党代表選9・14まで1カ月余り。「菅離れ」が進む党内では、早くも「ポスト菅」の具体的な名前がささやかれている。海江田万里衆院財務金融委員長や原口一博総務相に加え、田中真紀子元外相ら総勢9人だ。野党から「代表選ごっこ」と揶揄される中、ポスト菅として名乗りでる有力候補は一体誰なのか−。
出馬に意欲を見せている筆頭は海江田氏。代表選への対応については、「四路五道の真ん中でじっと考える」などと慎重な言い回しに徹している。「四路五道」とは、中国・孫子の兵法の一つ。東西南北の四つの道以外に、動かない「不動」の道があるという意味で、「熟慮中」を強調したかったようだ。しかし、実際は水面下で地ならしに動いている。
今月初旬、小沢一郎前幹事長の側近議員と都内のホテルで会談。「自分は還暦を過ぎた。勝負するなら今だと思っている」と出馬意欲を伝えたのだ。さらに、自ら主宰する勉強会を衆院議長公邸で開催。「党代表選出馬への布石」と受け止められている。
そもそも海江田氏は元参院議員の野末陳平氏に師事した経済評論家。国政転身後は衆院で当選5回(東京1区)を重ね、鳩山由紀夫前首相グループに所属している。
小沢代表時代には党選対委員長代理を務めるなど小沢氏の信認も厚いとされるのも強みだ。実際、先の党代表選で小沢グループの一部から出馬を打診された経緯がある。それだけに、「小鳩」両陣営が海江田氏を「反菅」勢力の統一候補として担げば、代表選の有力候補に浮上するのは間違いない。
しかし、民主党筋は海江田氏について「経済分野など政策通だが、選挙は弱く、失言癖もある。大臣を経験しておらず軽量級」とバッサリ。自著「僕が小沢政治を嫌いなほんとの理由」(二期出版、1996年)を出版した過去もあり、「風見鶏」(民主党関係者)との声もある。
その海江田氏、「お盆期間は特に予定もなく自宅で書類整理などして過ごす」(周辺)というが、代表選に向けた戦略をじっくり練るのか。
一方、原口氏も先の代表選で小沢グループから出馬を打診された経緯がある有力者の1人。今回出馬する可能性について、小沢氏周辺は「総務相として知名度も高くなり、本人はやる気満々」と推測しつつ、こう語る。
「小沢氏の幹事長時代、小沢氏を『オヤジ』と言っていたが、幹事長辞任後は『小沢さん』と言い換える風見鶏タイプだけに、小沢グループが原口氏で一本化できるかは微妙だ」
地元事務所によると、原口氏はお盆期間の12、13両日、支持者の初盆参りで地元・佐賀入り。「原口首相誕生」を期待する地元の声に気をよくして、盆明けにはキナ臭い動きに出てくる可能性もある。
海江田氏と同じ鳩山グループでは、小沢鋭仁環境相の名前もとりざたされている。勉強会を発足したが、グループの調和を乱す動きに内部から不満がくすぶる。
「政策通だが、存在感は薄いし人望もない。『一郎じゃない方の小沢』と言ってもピンとこない人も多いのでは…」(民主党関係者)と手厳しい声がある中、小沢氏は出馬について「今は考えていないが、一寸先は闇」と含みを持たせている。
先の代表選に出馬した樽床伸二国対委員長の動きも注目される。
民主党ベテラン議員は「人柄が持ち味だが、前回の代表選出馬会見で準備不足を露呈し、報道陣に『よく出てきましたね』と皮肉られたほどだ。首相の器にはまだ早い」(民主ベテラン)と指摘する。
樽床氏と並んで名前が浮上しているのが松本剛明・衆院議院運営委員長。初代首相の伊藤博文氏の玄孫、父は元防衛庁長官と“血統”は抜群だ。民主党関係者も「政策通だし、毛並みも文句なし。ただ、大臣経験がない。知名度もない」と指摘する。
一方、旧民社党グループにも独自候補擁立を模索する声がある。中核的存在の川端達夫文部科学相が浮上しているが、「岡田克也代表時代の幹事長だったが、地味すぎて存在感がなかった」(民主党関係者)との評も。阪神タイガースの熱狂的ファンの方が有名との声もある。
一方、「毒が強すぎる。首相になれば何をやらかすか分からないし、スキャンダルも…危険牌だ」(民主ベテラン)と懸念されるのは、「政界漫談家」の異名を持つ田中真紀子元外相。小沢グループの一部から出馬待望論があるものの、本人は現時点で否定している。
そして注目は−。肝心の小沢氏の出馬はあるのかだ。側近議員らは「小沢さんしかいない」と待望論をブチ上げ、ねじれ国会を乗り切れるのは「“寝技”もできる小沢氏」(周辺)と「剛腕力」に期待を寄せる。
しかし、「政治とカネ」の問題が未解決なだけに、「トゲが刺さったままの出馬はない」との見方が強い。首相支持派の中堅議員も、「小沢氏が表舞台に再登板することへの世論の期待値は、依然として低い」と、出馬はないと見る。
こうした中、ダークホース的存在なのが、首相支持を表明している前原誠司国土交通相。
民主党有力筋は「防衛、外交など思想的に自民党に近く、普天間問題も控え、ねじれ国会を乗り切るにはちょうどいい。菅首相陣営の中にも『勝てるとみれば、最終的に出馬するのでは』と不信感を持っている議員は多い」と打ち明ける。
ただ、「党代表時代に偽装メール事件で負った古傷が癒えていない」との声も消えていない。
いずれにせよ、「反菅」勢力がうごめく波乱必至の代表選。低迷する菅内閣の支持率が反転し始めたことがどう影響するのか。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100812/plt1008121614003-n2.htm
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