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2010⁄08⁄10(火) 09:00
「小沢総理でシミュレーション」勝負に出た?週刊ポスト!
勝負に出た?週刊ポスト!
≪「小沢総理で解散・総選挙」緊急シミュレーション≫というタイトルで、週刊ポストが代表選に小沢さんが出て菅さんに勝って晴れて総理として解散・総選挙をやった場合にどうか、という小沢支持派が気になるデータをあげている。(詳細は是非、買って読んでいただくとして)
民主党内における官主導の菅内閣に対する反発は、臨時国会が閉幕された直後から具体的な行動として現れ、当選1回の衆院議員による勉強会「真の政治主導を考える会」と「国民の生活を守る集い」も発足した。どちらも小沢さんに近い議員が中心となっている。(参照)http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10612161700.html
先日の長野県知事選は、菅執行部にすれば、そうした悪い流れを一旦切ることができ、それに便乗するかのように、読売・朝日は「世論調査」を実施して、あくまでも菅続投を国民が支持している、小沢さんには期待していない、という世論誘導を行っている。
先般の参院選では、菅総理が消費税を打ち出し、ある意味、マスメディアは財政再建の必要性を訴えつつ、菅政権に援護射撃を確かにしていた。
その援護も空しく、国民はそのようなメディア誘導に乗ることもなく、選挙結果からみれば、完全に菅政権にNOを突き付けた結果となった。
菅政権の変節、政治主導から官僚主導へ、対米従属の外交路線、国民の生活第一から経団連を中心とする業界・大企業優遇路線への転換で、昨年、民主党に投票した国民は、裏切りと感じ取った。
参院選の結果はマスコミ報道が、国民に少しずつ"信用ならない"ことを立証したということもできる。
菅さんは消費税発言は唐突だったと、反省でもしているかのように言ってはいるが、その後の変節の繰り返しを見ても、反省などチッとっもしていないことがよくわかる。
政治主導の「国家戦略局」を引っ込めたかと思えば、党内からの予想以上の反発や野党からの継続審議になっていることを突かれて、法案を通すようなことを言ってみたり、その舌の根も乾かぬ内に、国家戦略局での最重要な位置づけでもあった政治主導の予算編成を財務省に丸投げしているような変節に変節を今もなお積み重ねている。
それを一番怒っているのは小沢さんだろう。
消費税について以前、小沢さんは次のように語っていた。
≪消費税を巡る議論の大きな間違いは、現在のシステムを全て前提にして議論していることだ。その前に、官僚から金と権限を取り上げることが先決なんだ。まず、地方自治体に対する個別の補助金はすべて廃止して、地方に一括して交付する。地方は自主的に使えるお金なら、現在の補助金の8割もあれば十分だという。僕はもっと少なくてもやっていけると思うがね。今は、とにかく中央省庁のいう通りのメニューに従って、行政サービスであれ建物であれ、不要なものまで全部やらなければならない。そうしないと補助金がもらえない。だから、必要なものだけを自分の判断でやっていくなら、金額は2割少なくなってもいいという。そうすると、大ざっぱだけれど、20兆円の補助金のうち4兆円が浮く。それから特殊法人、独立行政法人などに対する補助金やら特会(特別会計)を廃止する。ここでも最高4兆円が不要になるんだけれども、少なく見積もって半分にしても2兆円。それだけで6兆円も浮くわけだ。だからまずそれをやろうと主張している。それでもなお足りなければ、消費税を上げるしかない。多くの人は、補助金の廃止や国の仕組みを変えることなどできっこないという前提に立って議論しているからおかしいんですよ。(週刊ポスト 10/27号 2006年10月)≫
(参照:本ブログ3/15エントリー小沢一郎語録 ―雑誌編―)http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-357.html
*****政治ブログ***********(http://blog.with2.net/rank1510-0.html)(http://politics.blogmura.com/)
また今週の週刊ポストで側近を通じて小沢さんの言葉として紹介している。
「政権交代を果たした民主党が最初にやるべき3つの改革は、政治改革、行政改革、そして地方分権だった。そこが進まない、あるいは後退しているから国民の不信を招いている。俺がやりたいのは革命的な改革なんだ。誰がトップになればそれができるか・・・・」
それが出来るのは小沢さんしかいないだろう。
代表選に自ら打って出ると宣言したかのようにも受けとれるし、本当にそういう人がいるのか見極めているともとれる。
ポストは、≪その発言が伝えられた直後から「小沢よ、立て」という声が党内に広がったことからすると、小沢氏周辺で「3つの改革」を掲げる「小沢政権」樹立に向けた動きが本格的に進められていることは間違いない。≫
として、菅政権すらも人数ではとてもたちうちできない小沢・鳩山・興石参院連合におもねり、この3つの改革に従う姿勢を示していると書いている。
原口氏の「小沢さんを使わずに誰を使うか」など、側近ではなくシンパからも公然とエールが送られている。
もしここで、小沢氏しかいない、というムードが党内でできあがれば、8月19日の鳩山・軽井沢合宿での議論を見たのちに、代表選出馬を宣言することも十分ありえる。
政治改革についての小沢一郎語録をみてみると、
≪問題はもたれ合いの構図です。日本社会全体がそうなんですよ。官僚と政治家だけじゃなくて、日本社会全体がその中にいる。例えば、何で政治家が官僚に弱いかというと、官僚を敵にすると選挙が危ないからです。いろんな団体に官僚の影響力は強い。官僚を敵にしちゃ選挙できない。怖いんですよ。だから結局、結びついちゃったほうが楽でいい。だから、そういう体質の中で、それをぶっ壊すというのは、自分の命も絶つ覚悟をしないとできないわけです。政治家と官僚だけじゃなくて、一般国民もその中で食ってる人がいっぱいいるわけだから。(週刊ポスト 12月19・26日号 2003年12月8日)≫
≪戦後政治は結局、冷戦構造、米ソ二大陣営という世界的な枠組みの中で終始し、日本はさらに、アメリカの戦略の範囲内、温室の中で育ってきた。良くも悪くも本当の意味での政治は日本の戦後にはなかった。つまり、国民の代表たる政治家による政治の決断は、ほとんど必要がなかった。得たものの配分が政治のすべてとなり、配分権を持つ役人が全権力を握ることになったのは必然の結果だと思う。(プレス民主137号 2005年12月9日)≫
≪自民党と官僚による戦後政治は、冷戦構造の崩壊後、機能不全に陥り、あらゆる制度が改革を迫られています。ところが、自公政権の下では、抜本的な改革は全く行うことができず、政・官・業の癒着の中で、「強者の論理」「弱者切り捨て政策」がまかり通っています。その結果、所得、雇用、教育、福祉など、あらゆる面で格差が拡大し、地域間、企業間、個人間の格差がどうしようもないほど広がってしまいました。日本は最も豊かで平等な国でしたが、いまや最も格差のある国になり果て、日本社会は根底から覆されようとしております。(民主党定期党大会 2007/01/16)≫
また、今週の週刊ポストの覆面官僚座談会で財務・経産・総務省官僚が次のように語っている。
財務
≪わが省は"小沢政権”をそれほど恐れているわけではない。小沢さんは国の統治システムとしての政治主導を掲げてきた。そんなのは当たり前のことであり、民主党の若手に多い感情的な官僚バッシングよりずっとマトモだ。各省に小沢派官僚もいて、その情報網は小沢さんにもメリットがあり、霞が関にとっても重要なパイプだ。≫
経産
≪・・・財務省は7月人事で、小沢さんが竹下内閣の官房副長官時代に秘書官を務めた54年入省組の香川俊介氏を官房長に昇格させ、次の次の次官に確定させた。その次の55年組のエースには小沢氏に近い斉藤次郎・日本郵政社長の娘婿である稲垣光隆・主計局次長が控えている。代表選がどっちに転んでもいいように、どこよりも早く、"小沢シフト"を敷いてるじゃないの。≫
総務
≪財務省は斉藤さん以来、大物OBの中にも小沢派が少なくない。官僚嫌いといわれる小沢さんも、実は官僚の中にシンパを作るのがうまいから、省によって、あるいは個人によって「小沢アレルギーには濃淡があるわけです。・・・・≫
そういえば、小沢さんが書いた「日本改造計画」もシンパの官僚が手伝ったといわれていた。
小沢さんは行政改革については役人をうまく使うことだと言っている。
≪優秀な役人ほど、僕の考え方に賛成してくれると思いますよ。役人を上手に使わないと霞ヶ関改革はできませんね。さて、どの役人を使うか。具体的な名前は言えませんが、僕の志や理念を理解してくれる優秀な役人は、各省庁にいると思っています。志のある官僚を揃えて、政治主導で改革を行う。そうすれば、明治維新のように国が変わり、国民の生活が変わる。国民が主役の政治が、初めて機能し始めるのです。(日刊ゲンダイ 2008年10月14日)≫
こうしてみると、今の官政権は完全に小沢さんの目指した政権交代可能な二大政党制とはかけ離れてきている。自民党と全く同じ路線をとりつつある菅政権に、以前、小沢さんが、岡田代表の時に小泉郵政選挙で大敗を喫したことを受けて語ったことを、菅さんにそのまま投げつけてみる。
≪民主党が自民党と違いがなかったら、存在する必要がないでしょう。岡田前代表は、ほとんど自民党と同じ考え方だった。だから負けたんです。いまだから話すけれど、私は彼に「自民党と政策がダブるようなら民主党は要らない」といっていました。与野党が足並みを揃えてうまくいく時代なら、それも分かりますよ。自民、社会の五五年体制はまさにそうだった。両党間の対立なんか本当はなかった。それは当事者だった私がいちばん知っている。亡くなった江藤淳さんが「地下茎ですべてつながっている」といったとおりで、だからのちに自社さ政権ができた。本当に対立していたら、連立できるわけがない。そこを岡田君以下、みんな勘違いしている。(VOICE 2005年10月10日)≫
最後に、マスコミに関して語った小沢語録から、劣化が著しく激しいマスメディアについてブツけてみる。
≪一番の問題は、「いじめているんじゃないか」といったレベルでしか見られない日本のマスコミ、社会のレベルの低さです。民主主義の未成熟な部分ですね。マスコミは何かというと、政策本位でやらなければならない、政策論議がなされないと言う。しかし、いざとなると、政策の話はどこかへ行ってしまって、「いじめている」「嫌いなんじゃないか」という情緒的な話になってしまう。そういう日本の状況をぼくは非常に残念に思うし、危ぶんでいます。これでは冷静、客観的な判断ができない。(月刊現代 11月号 2004年10月5日)≫
≪最近は、新聞でも夕刊紙やスポーツ紙のほうが真っすぐに伝えていると思う。大メディアは戦後体制にドップリ漬かっちゃってワンパターンの思考しかできなくなっている。結局、彼らも既得権があるから、自民党的官僚体質を壊したくないんだな。(SPA 8月30日号 2005年8月23日)≫
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