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2010年08月08日
本日は筆者のボンクラ頭脳が一段とボンクラになっている。挙句に背骨がとろけた様にぐにゃぐにゃしている。到底、オリジナルなテーマを設定してコラムを書きあげる能力はない。そんなわけで、同一の事実を各腐れメディアはどのように料理しているのか、読み比べをしてみた。
今夜の同一の事実は「内閣府の世論調査」である。この内容は内閣府からペーパーが出ているので、各メディアが勝手に改ざんは出来ない。
唯一、メディアが自由勝手に出来る部分は、この「内閣府の世論調査」報道の新聞の「太文字見出し」の部分である。
一定の知識人においても、新聞を隅から隅まで読み切る人は少ない。熱心に読むのは個々人にとって興味がある記事、乃至は職業上知っておかないと支障の出る記事を読む事になる。それ以外、常識的に知っておきたい情報は「見出し」に眼を走らせるというのが一般的だ。
その意味で新聞の「見出し」は重要ポイントだ。善意な表現をすれば、「見出し」に各マスメディアの個性が現れるとも言える。ひねくれて解釈すれば、そのメディアが「見出し」を通じて読者を一定の方向誘導しようとしているとも言える。
今回の「内閣府の世論調査」などは、そのメディアの特性を知る上で格好の材料だった。朝日・産経の見出しが「露骨に財政健全化に焦点を絞っている」のが笑いのポイントである。
最も事実を淡々と伝えているのが時事通信。この通信社も時々怪しい事をするが今回は事実を伝えている。朝日新聞の「見出し」の扱いが他社に比べて、異様に目立つ。
消費税アップ・法人税減税。財務省にゴマを擦っているのか、財界に阿っているのか、米国要望に忠実なのか。まっこと情けない新聞社だ、読売でさえ事実に即した「見出し」で我慢しているにも関わらずだ。
・・・各メディアの「見出し」一覧・・・
* 内閣府世論調査、「財政健全化」要望が急伸 (朝日)
* 財政健全化への要望強まる 国民もバラマキや財政危機を懸念(産経)
* 「景気対策」7割、政府への要望で過去最多(読売)
* 69%が「社会保障整備」要望=景気対策も過去最高(時事)
* 政府への要望最多は社会保障、景気も過去最高に(毎日)
* 政府へ要望「景気対策」が69% 内閣府調査で過去最高(東京)
―朝日新聞と時事通信の記事を参考に引用しておく―
≪ 内閣府世論調査、「財政健全化」要望が急伸
内閣府が7日発表した世論調査で、政府への要望は「社会保障の整備」と「景気対策」がそれぞれ約7割に上り、財政問題への対応が昨年に比べて急増した。 景気対策が過去最多となる一方、菅直人首相が掲げた財政再建路線の影響もうかがえる。
内閣府が毎年実施している「国民生活に関する世論調査」で、菅氏の首相就任前後の6月3〜20日に実施。首相が「強い経済、強い財政、強い社会保障の一体的実現」を訴えた時期と重なった。対象は全国の成人1万人で、6357人が回答した。 政府に対する要望(複数回答)では、「医療・年金等の社会保障の整備」が69.6%で7年連続のトップ。「景気対策」は昨年より6.8ポイント増え、調査項目に加わった1978年以来最高の69.3%に。
一方、「財政健全化の推進」(昨年は「財政構造改革」)が8.6ポイント増えて25.5%となり、伸びが際立った。ほかは「高齢社会対策」(56.5%)、「雇用・労働問題への対応」(49.4%)などで、ほぼ横ばい。
参院選敗北への民主党内の不満を踏まえ、首相は「強い経済、財政、社会保障」の表現を封じた。ただ、今回の調査結果について内閣府は「景気回復の実感が乏しい中で財政再建が参院選の争点となり、国民の関心が集まった」と分析している。(朝日新聞) ≫
≪ 69%が「社会保障整備」要望=景気対策も過去最高−内閣府調査
内閣府は7日、「国民生活に関する世論調査」を発表した。それによると、政府に対する要望事項について「医療・年金などの社会保障の整備」が69.6% と、2009年6月の前回調査から1.2ポイント減少したものの7年連続でトップとなった。2番目は「景気対策」で前回比6.8ポイント増の69.3%。 回答の選択肢に加わった1978年以来、過去最高の割合。政府・日銀は景気が回復基調にあるとしているが、国民の実感は必ずしも伴っていないと言えそうだ。
調査は6月3日から同20日まで全国の成人男女1万人に個別面接方式で実施。有効回収率は63.6%だった。
政府要望(複数回答)は景気対策以下、「高齢社会対策」56.5%、「雇用・労働問題への対応」49.4%と続いた。一方、「男女共同参画社会の推進」「市民活動の促進」「規制緩和・新規産業の育成」はいずれも1割以下にとどまった。
菅政権が重視する「財政健全化の推進」は25.5%。前回調査までの「財政構造改革」から選択肢が変わったため単純比較はできないが、前回の16.9%から伸びた。「税制改革」も微増の31.1%だった。
一方、「日常生活での悩みや不安を感じている」と答えた人は68.4%(前回68.9%)で、1981年の調査開始以来4番目の高水準。悩みや不安の内容(複数回答)は、「老後の生活設計」52.4%が最も多く、以下、「自分の健康」49.2%、「家族の健康」42.6%の順となった。(時事通信)≫
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