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国民が支持した民主党の原点(オリ−ブ徳山勝)
http://www.asyura2.com/10/senkyo91/msg/906.html
投稿者 判官びいき 日時 2010 年 8 月 08 日 00:44:27: wiJQFJOyM8OJo
 

http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=95031
昨日の本欄でも書いたが、先月末開催の民主党両院議員総会で、執行部が提案した参院選の総括案は承認されていない。臨時国会開催直前に、代表=首相や党執行部の退陣を決める訳には行かない。それを執行部は狙い両院議員総会を、臨時国会直前に開催した。政治評論家は執行部の作戦勝ちだと言っている。だが、そんな姑息な手段で政権が維持できると考えているとしたら、政治家としてお粗末である。

参院選では60議席を目指す、最低でも56議席がノルマであった。それが僅か44議席しか取れなかった。従って、筆者は「(枝野幹事長らは)党内抗争を起こさないため、総括が済めば自ら身を引くと言うべきだ。その潔さと、責任転嫁して開き直り党内抗争を招く。そのどちらが国民に好感を与えるかは明らかなことだ」と書いた。
だが、党執行部は責任を曖昧にして居座り、党内抗争を招き、求心力を失った。

それでも菅首相は、引き続き政権担当意欲を示し、「国民の生活が第一」だと言っている。だが、今、菅首相の続投を求める声が彷彿と沸きあがっているとは思えない。
あるのは、「首相がコロコロと代わるのはよろしくない」と云う消極的理由だけだ。
国際社会がどう言おうが、今後3年間、日本の政治が無能な首相の下にある方がおかしい。本末転倒も甚だしい理由である。

テレビニュースを視ていると、民主党内では「原点に戻る」と言う人が多いようだ。
ではその「原点」とは、何処を指しているのだろうか。物事が行き詰った時に「原点に戻る」とはよく言われる。その考えは間違っていない。だが、戻るべきところが間違っていたら全くナンセンスである。そもそも鳩山氏が6月に首相を辞任する際に、旧民主党創設の原点に戻ると言う、メッセージを発したので誤解を生んでいる。

国民が、政権を負託したのは昨年8月の民主党である。学生サークル的な旧民主党に負託したのではない。旧民主党の体質を表わすのが、「私たちは、未来から現在に向かって吹きつける、颯爽たる一陣の風でありたい」と云う、旧民主党創設時の「民主党の基本理念」の中の一節である。旧民主党は、国民の中に確りと根を張った政党ではなく、時々の「一陣の風」しか目指していなかったのだ。

政権与党に物申すとの考えから政治家になった人、時の政治から落ちこぼれている人たちに光を与える市民活動家、そう云う人たちが集まった政党なら、時々の「一陣の風」でいいだろう。だが、国民はそのような政党に政権を決して負託しない。それを示したのが、自民党の分裂で、民主党が絶対有利だと言われたた05年の郵政選挙。
小泉マジックもあったかもしれないが、風まかせの岡田民主党は惨敗した。

惨敗した民主党を立て直したのが、「国民の生活が第一」を掲げた06年の参院選での勝利である。そして昨年8月の総選挙による政権交代に結実した。民主党の原点はこの06年に「国民の生活が第一」を掲げて戦った参院選にある。だが、日本新党、新党さきがけ、旧社会党など、旧民主党を立ち上げた人たちは、旧民主党創設時に戻ることを「原点に戻る」と勘違いしている。その代表が現執行部の面々である。

旧民主党を理解する上で最も分かりやすいのは、「民主党の基本理念」の最後の文章である。そこにはこう書いてある。この「党」は市民の党である。いまから21世紀の最初の10年間をつうじて、この「100年目の大転換」を担おうとする覚悟をもつすべての個人のみなさんが、「私はこれをやりたい」という「一人一政策」を添えて、この結集に加わって下さるよう呼びかける。

民主党には党綱領が無い。それは「一陣の風」と「一人一政策」にこだわるからだろう。そこには、日本の政治を大きく変えるとか、国民と共に歩む考えは希薄である。
国民政党、即ち、政権与党として何かをすると言う信念がない。だが、多くの国民はこの旧民主党の基本理念など知らないし、関心も無い。国民は「国民の生活が第一」を掲げた06年からの民主党を支持したのである。民主党の原点はそこである。

菅首相が、政権維持を目指し、再び「国民の生活が第一」だと言うのが虚しく聞こえるのは、既に彼の本音がそこに無いことが明らかになったからである。菅首相には、確たる政治理念が無いことも明らかになったからでもある。
 

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コメント
 
01. 2010年8月08日 13:28:34: kbjD6Oqr1Y
仰せの通りだと思います。
やっとなしえた、政権交代の意味を
空き缶、汚物一味の 仙石、枝野、玄葉、野田、前原、安住、小宮山、は、
考えろ。私利私欲と権力欲と自己顕示の火事場ドロボー。

電通が、小沢さんを排するために、
「短期の首相交代は国際的な信用問題になる。」
「政治とお金のけじめ」
のマスコミを誘導して、世論を形成するだろう。


02. 2010年8月08日 18:04:03: VErS8w1yls
「国民の生活が第一」の旗を掲げた民主党を支持して、国民は307議席を民主党に与え、政権交代を果たさせたのです。
その旗をかかげ、その旗の下でのもとで衆議院選挙のマニフエストを作ったのは、当時の小沢代表なのですよ。
つまり、国民は小沢一郎の政策とその理念を支持して、民主党を与党にしたのです。

菅内閣が参議院選で惨敗したのは、衆議院選で国民に支持されたマニフエストを菅氏が独断で反故にし、あれよあれよという間に民主党が、国民が政権交代させた民主党とは別の党になってしまったからです。
国民を裏切った菅内閣が続く限り、国民の支持はもう二度と民主党にはもどりせん。
民主党議員、党員たちが、「国民を裏切った政党」と言う汚名に甘んじるなら、代表選では、菅氏を続投させればよい。
国民に支持されなかったのに居座る内閣と党のが、今後どうなろうと、それにともない、国民生活ががどうなろうと、知ったことではないのでしょう。

しかし、民主党議員達、党員たちが、政権交代時に民主党に託された国民の意志に応える政党であろうと考えるのであれば、小沢氏を代表にするべきです。
鳩山内閣が、普天間を含むマニフエスト不履行の失敗で失脚したのも、小沢氏を内閣から排除したことのツケでしょう。
秋の代表選で、小沢氏をまたまた排除すれば、民主党は、また同じ間違いを犯すことになるでしょう。
菅首相は論外としても、小沢首相でないかぎり、一体だれが、再び「国民の生活が第一」の旗をかかげ、ねじれ国会をまとめて、国民のための法案を国会で通し、実行してゆく力と信念があるというのでしょうか。

民主党は、政権交代の原点にもどらなくては、国民の支持は得られない。
また、国民は、「政権交代の原点」に戻った民主党でなければ、「国民の生活第一」が、守られないことを知っています。

小沢首相を強く望みます。


03. 2010年8月09日 15:05:53: EJEfaJP0k6
国民は民主党のマニフェストを支持したのではない。飽き飽きした自民党の代わりに民主党に投票しただけである。
言い換えれば、民主党はこれから、マスコミではなく国民に支持される政策を推し進めればいいだけである。

04. 2010年8月09日 19:33:58: PMdrnQmxwE
01>電通が、小沢さんを排するために、
「短期の首相交代は国際的な信用問題になる。」
「政治とお金のけじめ」
のマスコミを誘導して、世論を形成するだろう

早くも、世論調査の結果、
空き缶の支持率上昇。
小沢さんは、証人喚問必用だと。

朝日と共同が、同じ傾向。
電通の差し金ですね。


05. 2010年8月10日 01:48:53: IiVR3pvUbw
原点に戻るとは小沢・鳩山民主党に戻ること。海江田氏、原口氏らは背中を見て進む。

06. 2010年8月10日 18:53:59: FHVyh15Kso
マスコミの論調は、明らかに昨年度の民主のマニュフェストの全面撤回にある。
鳩山内閣の頃からその主張は一貫している。
具体的には「子供手当」などがやり玉に上がるのだろうが、
マスコミの民主党マニュフェストへの攻撃理由は、
1.政策における『中間搾取の排除』に対する反発する官僚への側面支援と、
2.民主党が模索している新しい価値観への反発、 の2つ。

1つ目は、大きく言えば「既得権益側を生みだす仕組み」に触れさせたくない事であり、政治主導などとも言われている。(これは分かりやすいだろう)
問題は2つ目。
マスコミには、我々が「社会におけるオピニオン・リーダ」であり、
自分達が、国民を導き、政治家をたしなめる「選ばれた・思想的指導者」であるという意識がある。
そこに、卑しい政治家が、「国民の生活が第一」などと言いだして、国民に、自主的な選択肢を持たせる仕組みを作ろうとしている。
マスコミが思いもよらなかった事、思想的に自分達の先を行ってしまった「理念」に対して、生存本能から、徹底的に潰そうと思ったのだろう。
(所詮、マスコミの思想は官僚からの情報リークでしかないのだから、偉そうな事は言えないのだが、
これからの日本社会とはこうあるべきだ、などと偉そうな事を言うのがマスコミの役割と思い込んでいる)
それが、政党と国民との意思疎通の中で、これからの日本が決められてしまったら、立つ瀬が無くなってしまう。

だからこそ、マスコミは、民主の衆院選マニュフェストの撤回に拘るのである。
だからこそ、「原点」を忘れてはいけないだろう。


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