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2010年08月07日
―まずは朝日の社説をお読み頂きたい―
≪ 政治とカネ―「けじめ」はついていない
菅直人首相が就任以来はじめて、衆参両院の予算委員会をこなした。
参院選で再びねじれた国会のあり方を取りあげる前に、言っておかなければならないことがある。
「政治とカネ」の問題である。とりわけ、首相ののらりくらりとした言動には失望させられた。
3人の元秘書が起訴された民主党の小沢一郎前幹事長は、国会で何も説明していない。元秘書が有罪になった鳩山由紀夫前首相も、国会で約束した事後の詳細な報告を怠っている。
そんな両氏らの証人喚問や参考人招致を求めた野党に、首相は「役職を辞任したのは政治家としては最大級のけじめのつけ方だ」と背を向けた。
野党から「与党の代表として、国会での説明を指示すれば実現できる」とたたみ掛けられても、「第一義的には国会で議論していただくのが適当」と言うばかり。自民党政権での歴代首相の言い逃れを見ているようだった。
とくに小沢氏は衆院の政治倫理審査会にも出席していない。それでいて、9月の民主党代表選に影響力を及ぼし、その一挙手一投足が党内外の耳目を集める。 だから、首相の腰の引け方が自らの代表再選戦略を意識したものにも見えてしまう。 小沢氏を「起訴相当」とした検察審査会の2度目の議決を、誰もが息を殺して待つ。こんな政治の閉塞(へいそく)を放置したままなのは、まったくの怠慢だ。
「実態解明に指導力を発揮することもなく、ひたすら不都合な事実を隠蔽(いんぺい)し、言い逃れしようとする総理の姿勢に、国民が強い不信感を抱いている」 これは3年前に、菅氏が衆院本会議で自民党政権を攻めたてたときの発言だ。そっくりそのまま菅首相に返ってきそうではないか。
政治資金規正法の改正案をめぐっては、首相が野党に協力を求めるような場面もあった。野党との協議の糸口を見つけたい思いがにじんだ。
だが、いま首相に求められているのは、もっと積極的な姿勢だ。疑念を持たれた政治家には国会で説明責任を果たすように強く促し、規正法改正案も民主党から提案していくべきだ。
党内はざわつくが、世論の支持は確実に集まる。その世論の声援を追い風にして初めて、野党とさまざまな政策での合意点を探れるというものだ。
ねじれ国会を乗り切るには、そんな攻めの姿勢が欠かせない。参院では、野党がその気になれば多数決で国会招致を決められる現実もあるのだ。
このままでは秋の臨時国会でも政治とカネの問題は尾を引くだろう。その際、与野党には一般の法案審議とは切り離した対応を求める。
証人喚問を人質に取り、国会全体を止めるような悪弊は、熟議の政治には似合わない。もうやめにしよう。 (朝日新聞:7日社説)≫
唐突な情報発信には必ず意図がある。つまり“為にする”と云う一定レベルに達した知識人が詭弁的に駆使する話法と云うものだ。菅直人の消費税増税発言は知識人ではない人間の唐突さで、“為にする”発言ではない。(笑)
本日の朝日新聞の唐突な「政治とカネ」がテーマの社説は、屁理屈を並べたてているが、何と云うことはない読者に「小沢は汚い」と忘れてしまっては困るとばかり書いた社説である。
もっと深く考えると、衆参の民主党議員や民主党員やサポーターに向かって「小沢は犯罪人です」とでも言い出しかねないプロパガンダ社説である。
我が国唯一の信頼される新聞社と過去に言われた朝日のジャーナリストの欠片さえなくなった社説には、愕然とする。
小沢一郎の政治資金に関する一連の問題は地検特捜部が「不起訴」として或る意味、完結した問題である。ただ素人集団の検察審査会の感情論魔女狩り議決にも法的拘束力があると云うことに過ぎない。
まして、二度起訴相当議決で「強制起訴」になるシステムは2年前に出来たばかりであり、司法の仕組みとして有効なものか、有害なものか議論は尽くされていない。システムとして揉まれていない仕組みに司法の根幹を委ねる等、法治国家において軽率に行われるべきではない。
まして大新聞がその辺をネグレクトして、曲解社説を載せるのはジャーナリストの恥である。仮に検察審査会のような「素人の魔女狩り判断」に、何人と雖も法の下の平等を保証する為には、裁判によって「確定判決」が出るまで、徹底的に「推定無罪」の法治国家の大原則を周知徹底させる事が先決であり、大前提だ。
そのような世論喚起こそが朝日新聞などに求められることであり、プロパガンダ報道に終始するのではなく、国民を啓蒙するスタンスも少しくらい見せたら良いものだ。情けないな、朝日新聞!
いまや心ある日本人にとって、我が国の司法への信頼は殆どゼロに近づいている。
いや、筆者などはマイナスの信頼度であり、ファシズムなのではないかさえ思っている。東京地検特捜部を入り口にして、国民の疑惑は検察全体、そして検事全員に及び、警察機構も疑いの対象になっている。その上更に嘆かわしいことは、正義の判断がなされると期待する裁判機構全体にまで波及している事実から、ジャーナリストは目をそむけてはならない。
しかしそれにしても、何を慌てて朝日はこんな社説を書く羽目になったのか?筆者はその方に興味がある。
余程朝日新聞にとって都合の悪い状況が差し迫っている故に書かざるを得なくなったと推察する。それは何か?
小沢一郎の復権間近 と読むのが正しいのだろう。本日の朝日の社説の主題は小沢一郎バッシング社説なのは自明だ。ここ数日の民主党議員の動きを見る限り、小沢・鳩山ラインが元気を取り戻し、09年衆議院選直後の民主党マニュフェスト回帰を合言葉に慌ただしい動きが目立つ。
かたや菅・仙谷ラインの動きは緩慢だ。閣僚の一部から菅続投支持は出ているが積極的支持としては響いてこない。マスメディアの論調に迎合した「コロコロ替るのは・・・」と云うレベルの支持である。
しかし、注意すべき点もある。菅・仙谷ラインが必死になって、小沢・鳩山が作ったマニュアル遵守に態度を豹変し始めたことだ。「お願いですから、菅と仙谷の首だけは残して頂けないでしょうか?」と涙ながらに訴えている姿が見え隠れしている。
鳩山はその辺で手打ちをしたがるだろうが、小沢はそうはいくまい。それでは、ねじれ解消に動けない。
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