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http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/41752962.html
オバマ政権「戦略的忍耐」のほころび
2010/8/1(日) 午前 11:12
オバマ政権の対北朝鮮政策の基調をなしているいわゆる「戦略的忍耐」の綻びが明らかになってきた。
その仕上げを狙ったのが天安艦沈没事件を口実にした軍事的な圧力強化だが、想定外の中国の強烈な反発に遭い、逆に袋小路に陥ってしまった。
米国人のネーミングはミーハー受けを狙って常にハリウッド的だが、「戦略的忍耐」はその典型だ。
北朝鮮との対話を遮断し、国際的な圧力・制裁網を作り上げて封鎖し、内部崩壊を狙うというもので、総論明瞭各論不明の、一種の棚からぼた餅論である。
今年3月、キッシンジャー元国務長官がソウルでの講演「北核問題と東北アジア」で「米国が北朝鮮に侵略しないと約束するのは簡単であり、関係正常化も出来る。しかし、北朝鮮は米国を常に試そうとするので、信用できない。対話は有害無益だ」と述べた。
気に食わないから無視すると聞こえ、大国の驕りが垣間見える。
この「戦略的忍耐」の綻び、と言うよりも破綻を物語るのが、日進月歩の北朝鮮の核ミサイル戦力である。それはわかりやすく数式化すれば、以下のようになる。
(米国の圧力⇒核開発意思+時間)×α
これまでの経緯が示すように、米国が圧力を強めるほど北朝鮮は「核抑止力で対抗する」と核開発意思を強める。そして、現実的な核開発は時間が立つほど進展する。
αの主要要因は、北の人的物的資源である。無尽蔵のウランをはじめ北朝鮮は核開発に必要な資源はたっぷりある。加えて、1950年代から60年代にかけてソ連・東欧の大学・研究機関で核物理を学んだ優秀な科学者・技師6000以上が日夜研究に没頭している。それに秘密兵器のIT技術が加わり、加速度がついている。
その経済的負担は小さくないが、米国が圧力を強めるほど、彼らは敵愾心を燃やし、核開発に拍車を掛けるのである。
この構図からすれば北朝鮮が米国に届く核ミサイル戦力を完成した時、「戦略的忍耐」は破綻する。
そう遠くないであろうし、すでに事実上、その段階に達したと判断する見方もある。
日本ではこうした議論にはビクビク、おそるおそる及び腰だ。
例えば、今朝の朝日新聞の「核爆弾の小型化 北朝鮮が計画か」は、北朝鮮が5月に公表した「核融合反応の成功」と外務省報道官が6月に言及した「新方法での強化」を取り上げている。専門家が「原爆の爆発力を飛躍的に高め、大幅な小型化を目指している」と指摘するとする一方で、「軍事筋によると北朝鮮の技術力は『長崎方原爆を開発できる程度』」と気休めで結んでいる。「外交筋によると、中国との関係悪化も避けられない」と保険も忘れない。
この記事で最も信憑性が高いのは専門家の指摘であり、軍事筋と外交筋のコメントは政治的な配慮と考えた方がいいだろう。
なお、日本で中国の抑制に期待する声があるのは、米国だけでは心配だとの不安の裏返しであろう。
「朝鮮は何世紀にも渡って中国の支配下に置かれたため、朝鮮の人々の間には根深い不安が生み出されました。これが、表立っては語られませんが、北朝鮮が核爆弾を持ちたがる理由の一つなのです」と訳知り顔で語る向きもあるが、北朝鮮の核開発は米国の核を意識したものであり、中国との関連はない。
http://www.asahi.com/sympo/asia/07.html
逆に天安艦沈没事件は、私が「緊密な朝中を誇示した金正日訪中と東アジア国際力学」で指摘したように、金正日訪中で確認された朝中同盟関係の強化を内外にはっきりと示した。
それを思い知らされたのが他ならぬオバマ政権であり、中国の激しい怒りに腰砕けになり、黄海で予定した米韓軍事演習を急遽、日本海(東海)に移さざるを得なくなった。
「不屈の意志」なるネーミングとは裏腹に、それは「戦略的忍耐」の限界を物語るものであった。
http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/41327664.html
日本の親米層は「中国の手に墜ち行く『日韓台』」「日米同盟退化」(選択8月号)と危機感を募らせるが、幻想でしかない「戦略的忍耐」に追随する限り、その危機は深まるだけである。
(新世紀人コメント)
戦略的忍耐が爆発に至ってしまう可能性も考えておかなければならない。
北朝鮮の核武装を米国は容認しないとして限定的攻撃を加える事に至る可能性を考えておかなければならない。
その為に、ヒロシマ・ナガサキの原爆投下被害への言及と核兵器廃絶の訴えを利用する可能性があるのだ。
潘基文国連総長の訪日とルース駐日大使の平和式典への参加も北朝鮮核武装への攻撃材料として使われるかもしれないのだ。
かつて韓国の金泳三大統領が、
「1994年6月にビル・クリントンが北朝鮮の核施設に空爆を行おうとするのを止めた」
とする指摘を載せているブログを見つけた。
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/tsukky5555
(前略)
3.「中国の沿岸を含む東アジアでの米国の軍事増強がそれを示唆するかもしれないように、もし米国が
朝鮮半島への直接介入を計画しているのなら、10年前の金泳三(李承晩以来初の韓国文民大統領:在任1993-98)
の言葉は思い出す価値がある。
国家元首を引退した2年後、金氏は主要新聞の1つにあることを明かした。それは、第2の朝鮮戦争を防ぐため
彼が介入したこと、つまり彼の政府が「1994年6月にビル・クリントンが北朝鮮の核施設に空爆を行おうとするのを止めた」
という事実である。 「寧辺(ニョンビョン)にある北の核施設を米国戦闘機が攻撃できる距離となる、北朝鮮の東沿岸に空母を配備して
「戦争準備をクリントン政権が行っていた」ので、 金大統領は「朝鮮半島を切迫する戦争の危機から救った」、土壇場の
電話会談をクリントン大統領と行った。
さらにまた金大統領は「朝鮮半島での新たな戦争は、その全土を流血の海に陥れ、1000万から2000万の人々を殺し、
韓国の経済発展を破壊するだろう」(AFP通信2000/5/24)と、ソウルにいた米国大使に警告した。
(http://rickrozoff.wordpress.com/2010/07/10/2061/
Stop NATO 2010年6月10日「国防総省、中国との新たな危機を挑発」)
(後略)
参考投稿↓
天安艦沈没事故でロシアの調査結果は、魚雷攻撃ではなく、機雷〜メディアは報道管制?ヤメブン
http://www.asyura2.com/10/warb5/msg/448.html
投稿者 black9 日時 2010 年 8 月 04 日 07:15:28: gWkPHV3D8TzCo
自分を追い詰めている米国は、「北朝鮮の核施設への爆撃又はミサイル攻撃」を選択するかもしれない。イランへではなく。
http://www.asyura2.com/10/senkyo91/msg/565.html
投稿者 新世紀人 日時 2010 年 7 月 29 日 21:37:57: uj2zhYZWUUp16
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