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死刑のバーチャル化  (河信基の深読み)
http://www.asyura2.com/10/senkyo91/msg/810.html
投稿者 新世紀人 日時 2010 年 8 月 05 日 01:29:43: uj2zhYZWUUp16
 

http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/41744780.html

死刑のバーチャル化

 2010/7/30(金) 午後 3:38


産経新聞の主張「1年ぶりの死刑 法執行は粛々とすべきだ」に違和感を覚える人は少なくあるまい。
 人の死を「当然のことが当然になされたにすぎない」と傲然と伝える行間から、人権意識の荒廃が臭ってくる。人権派を「人権屋」と敵視するこの新聞ならではだが、閉塞的な社会状況に乗って拡散するから要注意である。
 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100730/plc1007300325001-n1.htm

 死刑を支持する人は、原始的な報復感情が強い。歴史的には封建時代以前の公開処刑場で見られたもので、残虐なほど観衆は狂喜した。
 人権意識とは反対方向の感情であり、死刑を支持する人が多いと言うことは、社会の未発達もしくは劣化を物語る。

 死刑支持者にはしばしば、特有の屈折した理屈がみられる。被害者の人権はどうなる、死刑廃止論は被害者の人権軽視、というのがそれである。
 これは論理のすり替えか開き直りである。差別意識も刷り込まれている。
 人権には、王と平民の区別も、加害者と被害者の区別もない。衡平性、バランスの問題があるだけである。

 2年目を迎えた裁判員裁判では死刑の判断も迫られるが、万が一にも死刑宣告が乱発されるようになれば、社会には殺伐たる雰囲気が満ちるだろう。
 人間が人間を殺す死刑は、本質的に共食いと似ている。箱の中の蜘蛛の群れが最後に一匹になるように、国家権力による暴力である死刑が横行する社会は、統制と恐怖が支配し、怒りと憎しみに愛や寛容は隅に追いやられ、道徳は地に墜ち、急速に衰退に向かおう。

 憂慮されるのは、死刑がバーチャル化し、安易に実務的に宣告され、執行されることである。
 近代は公開処刑は非人間的として禁止されたが、一般人から死刑への実感を奪ってしまったことも否定できない。実感なき死刑制度の矛盾である。

 それに警鐘を鳴らす意味で千葉法相が死刑に立ち会ったとしたら、評価してよい。産経主張は「裁判員に予断を与える」と立会いを非難したが、的外れである。
 千葉法相は死刑のバーチャル化と衝動的な死刑判断を防ぐ上で一石を投じたと言える。

 死刑に携わる人は現場に立ち会い、それがいかに野蛮で非人間的なものであるかを実感し、生涯を通して考え続けるくらいの責任を感じてしかるべきである。
 人間一人の命はそれくらい重い。死刑囚だからとどこかのバーゲンのように軽く扱って許される性質のものではない。

 産経主張は「内閣府が今年2月に公表した世論調査では、死刑を容認する意見が過去最高の85・6%に達している」と嬉々として挙げるが、これは悲しむべき現象なのである。
 格差拡大やリストラなどで人間がモノ扱いされ、世界中で人が殺しあう昨今の世相と無関係ではあるまい。

 例えば、米軍は世界中で戦争に従事し、無数の人間を「敵」として殺している。現場の兵士は人間が人間を殺す矛盾に直面し、精神病を患う兵士が続出している。
 ところが、命令を出しているホワイトハウスの住人たちは、戦場とは無縁の日常生活を送り、宴会に興じ、生活をエンジョイしている。
 
 死刑のバーチャル化と戦争のバーチャル化は、人権軽視、人命軽視で根底でつながっている。
 悪の連鎖を断ち切る必要がある。


(新世紀人コメント)
惨傾などの購読者が少ない新聞の書くことには問題記事が多いのは当たり前であり、いまだに購読者が多いアサヒ、ヨミウリですらは出鱈目の占領情報御用達機関なんだから日本国民の本音からは乖離している。
河さんの擁護されるように千葉は、
「それに警鐘を鳴らす意味で千葉法相が死刑に立ち会ったとしたら、」…であったのかもしれない。
それは同時に自分自身の「思想の死」を見る積りでもあった? のかもしれない。
「死刑制度への議論が起こることを期待したい」との発言の裏にはそのようなものがあったのかもしれないが、真実は判らない。
しかし、千葉は自らが立ち会った死刑が自分を含めての菅内閣と菅民主党執行部の精神的死を表わしているものと知覚したのではないかと考える。(実体的死まで見ていたかは不明であるが)。彼女はその程度の感性は残しているだろう。菅ほどに目が濁ってはいない。
「死の内閣」によって運営されている日本国はまことに危うい。
私は今回の死刑執行について、そこに「菅内閣の死」を見ていた。


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コメント
 
01. 2010年8月05日 01:38:58: LdAl9MO4J2
最近頻発している理念無き政治家の発覚の一例でしょ?
とっとと政治家を辞めて、家に帰れというだけの話。

02. 2010年8月05日 02:12:19: Zuo9mHMINl
天安艦事件の一連の批判記事もそうだが、河信基氏は多くの低劣な似非知識人の中にあって、植草氏同様極めて見識の高い優れた知識人である。

03. 2010年8月05日 03:41:22: FSyPN1ESQM
河信基氏、すばらしいです。
こういうかたが世の中にいると思うと、安心します。

04. 2010年8月05日 09:23:38: 4HwnpBeLDU
死刑に犯罪抑止効果があることは明らかになっている。
例えば: http://blog.goo.ne.jp/thomasonoda/e/3856e55f2a423ae7a57225ca25f7db1e

千葉県の軽トラ殺人でも、犯人の少年は「少年だから死刑にはならない」と話しており、こういう意識が犯行を誘発させたのは明らかだ。

わずかでも抑止効果があるなら、凶悪犯罪抑止のために死刑制度を存続させるべきである。

>人権には、王と平民の区別も、加害者と被害者の区別もない。衡平性、バランスの問題があるだけである。

これはそのとおり。
凶悪殺人者の場合は、死刑にすることでやっと被害者の人権とのバランスが取れる。

上述のように抑止効果があり、遺族の心情を少しでも和らげることができるのだから、死刑は存続させるべきである。

死刑廃止論者は、凶悪犯罪誘発に手を貸していることがわからないのだろうか?


05. 2010年8月05日 10:28:31: MOs0SkJLZk
例えが悪いですね。特定の狭い地域の例外を挙げて全体を論じるのパターンですね。日本においては、自民党政権時代において長期に渡る死刑執行停止時期がありましたが、その間に凶悪犯が急増した兆候はありません。EUにおいても死刑廃止以降凶悪犯が特段に増えたという統計もありません。

3Kのような新聞がまだこの日本において、名目だけでも全国紙として存在すること自体がこの国の民度の低さを表しています。幾ら時代が進んでも、頭の中はアミニズムの世界にドップリと浸かっている。本能だけで生きている野蛮国家の域を脱しきれない。

この国の低劣さは、被害者の感情という犬、ネコのレベルの動機が死刑の妥当性の根拠になっているところにあるのでは思いますね。
何故、先進国の殆どが、百ヶ国以上の国家が死刑の廃止、停止を行っているのかを考えようとも見ようともしないのか。名目は自由ですが、精神的に隔絶され孤立する、実質、閉ざされた国家には未来はないですね。


06. 2010年8月05日 10:58:11: 4HwnpBeLDU
>>05
>被害者の感情という犬、ネコのレベルの動機

被害者や遺族の人権をないがしろにするにもほどがあります。

あなたは、凶悪殺人者の側につくわけですね。
私は、被害者とその遺族の側につきます。
遺族の心情が少しでも和らぐのなら、それだけでも死刑制度の意義は十分あります。
凶悪殺人犯の命など安いものです。

さらに言えば、日本には死刑制度があるのです。
それを知った上で凶悪殺人を犯したわけだから、犯人は死刑を受けて償う義務があります。

そして社会はその事実を公表し、学校はその事実を教え、凶悪殺人を犯すと死刑になるのだと積極的にアピールすることです。
それによって、益々抑止効果は向上するでしょう。

>>04で述べたように、死刑に抑止効果があることははっきりしています。
逆に言えば、死刑を廃止するのは凶悪犯罪を誘発し、殺されなくてもよかった人が殺されることになるのです。

死刑廃止論者は、自らの宗教観を社会に押し付け、凶悪犯罪を誘発させようとしているのです。

死刑は絶対に存続させなければいけません。
社会のために。


07. 2010年8月05日 11:41:13: MOs0SkJLZk
以下にもありますように抑止効果はハッキリしていません。
アメリカの一部の偏在的なものを論拠とするよりはより広く客観性のあるものを論拠とされる方がよいのでは。それにアメリカの抑止力なら銃刀法の規制の強化だけで殺人は半減するでしょう。死刑などの効果の分からないものを選択するよりは寄りよい手段を選ぶことにより効果は倍増します。

http://homepage2.nifty.com/shihai/shiryou/facts&figures.html


犯罪は当然罰せられるべきものですね。凶悪犯は厳罰に処せられるべきです。
但し、人が人を敢えて殺す死刑の選択は考慮すべきですね。
今一度、世界の133ヶ国以上が刑の執行停止にある状況に我々も目を向けるべきです。何故、日本人と違って、世界の多くの人々は死刑の停止を行っているのかを考えるべきです。我々は、単なる本能としての犬猫のレベルでパブロフの反射神経的な反応で死刑を選択しているのではと今一度考えてみるべきです。


08. 2010年8月05日 12:11:02: 4HwnpBeLDU
>>07
>アメリカの一部の偏在的なものを論拠とするよりはより広く客観性のあるものを論拠とされる方がよいのでは。


・コロラド大学のネイシ・モカン教授らの調査
・エモリー大学の調査
・ヒュースト大学の調査

2000年以降の比較的最近の調査結果であり、いずれの調査でも死刑の抑止力が確認されてます。
十分客観的だと思いますが‥。


07さんが挙げた文献では、何をもって抑止力が認められないと断言しているのか、具体的な論拠がありません。
いろいろな調査結果への具体的な考察もまったくありません。
つまり漠然と抑止力がないと言っているだけで、何の信頼性もない記述ということです。

101ヶ国が死刑を廃止。
96ヶ国が死刑制度あり。

世界的にも主張は分かれていますね。

先にも述べたとおり、死刑に抑止効果があることは調査結果により、はっきりしています。
被害者遺族の心情の緩和にも役立っています。

このような死刑制度は絶対に存続させるべきです。
死刑廃止論者は、自らの宗教観を社会に押し付け、凶悪犯罪を誘発させようとしているだけです。


09. 2010年8月05日 12:24:17: FTsXsV0ndw
全体に刑が軽いので、死刑が不当とは思わない。

1人殺した程度ではまず死刑にならない。
終身刑もなければ、刑の加算もない。
殺人の罪でも、懲役期間以前にいつのまにやら出所している。
成人でなければ、極度に懲役期間が短い。
刑以前には、殺人の時効すらある。

このうえ、さらに死刑の廃止とは、善人ずらを装った発言に思える。


10. 2010年8月05日 12:37:16: MOs0SkJLZk
死刑の廃止を含めて刑の停止を継続している国家は133ヶ国に以上にのぼります。文化的で礼節の整った先進国国家において、日本とアメリカを除いて全ての国では死刑が廃止されております。(アメリカでさえ州によっては廃止をしております)何故、日本だけが他国と違うのか、物質的には最低限整えられていますが、精神的には旧態依然の野蛮国家並なのか、精神年齢で言うとマッカーサーの指摘するところの12才から一歩も前に進んではいなかったのか。


今一度、冷静に考え直す、考える力を養うべきだと思いますね。
日本だけが、何故、先進国の中で死刑存続なのか。


11. 2010年8月05日 12:49:57: 4HwnpBeLDU
>>10
>日本だけが、何故、先進国の中で死刑存続なのか。

日本人がそれだけ凶悪殺人を憎み、撲滅させようとしているということです。

他の先進国に盲目的に従えというのではあまりにも情けない。
自分の信念をしっかり持つべきです。

死刑存続の意義ははっきりしています。
>>08で述べたとおり)

死刑が野蛮だと言うのは、ただの感情論にすぎません。
自分の宗教観を社会に押し付け、凶悪殺人を誘発させているだけです。

死刑存続の意義ははっきりしており、各種の調査でも国民は死刑制度を支持しています。

死刑制度は絶対に存続させるべきです。


12. 2010年8月05日 15:47:24: aRG5bE8RVE

死刑制度を考えるときいつも人々は是か非かだけの論議になりがちなんじゃないか。

被害者の立場に立てば唯一の報復手段ともいえるだろうし、

凶悪犯罪の抑止としてはある程度の効果は望めるかもしれない...

また、

>例えば、米軍は世界中で戦争に従事し、無数の人間を「敵」として殺している。現場の兵士は人間が人間を殺す矛盾に直面し、精神病を患う兵士が続出している。
 ところが、命令を出しているホワイトハウスの住人たちは、戦場とは無縁の日常生活を送り、宴会に興じ、生活をエンジョイしている。

と同じように、刑を執行する刑務官は最終的な刑の執行者であり、いくら刑の執行時に確か3人の刑務官がいて、合図とともに同時にボタンを押し、誰が実際に”手を下した”かをわかりにくくするとはいっても彼等の精神的な苦悩を考えるといかに職務とはいえ、同情を禁じえない。

そこで考えたんやが、死刑を廃止して例えば凶悪殺人犯罪などは現行の最高懲役をとっぱらって、それこそ、懲役200年とか終身刑(量刑に変わることのない)の制度を始めるとか、ちょっと突拍子かもしれないが、原子力発電所の危険箇所強制労働5年とかってのはどうだろう...勿論、そうすることで犯罪者のために無駄な国費のかさ上げにはなろうが、そういったところは後者の危険な環境下での強制労働等で賄うってのも...飛躍しすぎ??


13. 2010年8月05日 16:13:11: FSyPN1ESQM
11氏の「死刑が野蛮だと言うのは、ただの感情論にすぎません」は、実は本質をついていると思います。
「死刑制度合憲判決事件」のwikiです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E5%88%91%E5%88%B6%E5%BA%A6%E5%90%88%E6%86%B2%E5%88%A4%E6%B1%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
「国家の文化が高度に発達して正義と秩序を基調とする平和的社会が実現し、公共の福祉のために死刑の威嚇による犯罪の防止を必要と感じない時代に達したならば、死刑もまた残虐な刑罰として国民感情により否定されるにちがいない。かかる場合には、憲法第31条の解釈もおのずから制限されて、死刑は残虐な刑罰として憲法に違反するものとして、排除されることもあろう。」

だそうです。「国民感情」で否定されると「憲法解釈」が制限され「死刑が違憲になる」だって。「国民感情」恐るべし。

また、「国民全体の感情が死刑を忍び得ないと云う様な時が来れば国会は進んで死刑の条文を廃止するであろうし又条文は残つて居ても事実上裁判官が死刑を選択しないであろう」
だそうです。「国民感情」が死刑を否定すれば、国会議員も死刑廃止に動くし、裁判官も自主的に「死刑判決を出さなくなる」だってさ。

「国民感情」恐るべし!!

死刑制度は「絶対に」存続させるべき制度、ではありません。
国民の民度によって、しかたなく、存続してしまう制度です。

ということで現在の日本は「文化が高度に発達して正義と秩序を基調とする平和的社会が実現し」ていない国ということです。なんとかしたいものです。死刑制度をなんとかしたいのではなくて、正義と秩序を基調とした高度な文化をもった国にしたい、ということです。


14. 2010年8月05日 16:51:54: 4HwnpBeLDU
>>13
>国家の文化が高度に発達して正義と秩序を基調とする平和的社会が実現し、
>公共の福祉のために死刑の威嚇による犯罪の防止を必要と感じない時代に
>達したならば、

それは決して到達できない理想郷の世界ですね。
そんな「平和的社会」なら、凶悪殺人も起きないだろうし。

ひとつの理想として夢見ることを否定はしませんが、現実は全然違うということですね。
現実には凶悪殺人が多発している。
それを抑止し、遺族の心情をケアするには死刑はやはり必要ですね。


15. 2010年8月05日 18:42:08: MOs0SkJLZk
日本においても、7年間以上刑の停止期間がありましたが、その間、殺人犯罪が増大した実績は有りません。死刑制度があろうとなかろうと、戦後一貫して殺人の発生率は低減しこの十年来、低位で安定しております。

恰も、凶悪犯罪が非常に増大しているかのような錯覚が生まれるのは、TVや新聞が一斉に同じ題材を洪水の如く垂れ流すことによる体感犯罪としての錯覚です。
彼らの商売は人の不幸で成り立っています。一つの題材を、犯罪者の生い立ち、家族の育て方、被害者の無念、恨みを360度から全方位で垂れ流すことにより高給を得ています。ビジネスにより凶悪犯罪が膨らまされているにすぎません。
冷静に犯罪の統計を直視すれば当たり前のことが当たり前の如く見えてきます。
みんなそうした作業も出来ないほどに他人依存で、メディアが儲かる話しに従属している現状は如何ともし難いですね。無知ほど恐いものはないですね。

どんな製品も一定の割合で不良品は出ます。人間社会もこれと同じで、どの様に努力をしても予測不能な感情の結果としての不良品、つまりは凶悪犯の発生はある一定の割合で出現します。日本の社会は世界に比べて極限までにこの不良率は小さいです。しかし、社会はこれを虫眼鏡で拡大して非常に凶悪犯罪が増大して大変だ大変だと騒いでいます。ほんと何か変ですね。

こうした、変さ加減で喜ぶのは、メスメディアに警察に、仕事が増えるアコムに
アルソックと相場は決まっています。

冷静に客観視して、静かに現実を見てみるべきですね。


そうして、何故、先進国の中で日本だけが死刑に拘る訳は何だろうかと考えてみる価値は有ると思いますね。日本人だけは頭の構造が違うのか。
或いは、感情だけしか働かないのか。


16. 2010年8月05日 19:25:31: FSyPN1ESQM
14氏へ。冷静に議論できるかたでよかったです。
私も、それは理想郷だし、実現できている国はないと思います。

ただし、誤認は解いておきたいと思います。
http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-812.html
福島氏によれば「現実は、凶悪殺人は減少している」だそうです。
なのに死刑判決は増えているのです。
この「体感治安の悪化」と「厳罰化傾向」は、過激な報道や、ドラマなどの影響はないのかな?と思います。

つまり、私たち日本人は、とてもとても正義感が強い。それ自体は結構なことなのですが、強くさせられている結果、必要以上に死刑を乱発する国にしてしまっていないかな、ということだと思います。

それから死刑賛成論には3つの柱があって「応報」「威嚇」「隔離」です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E5%88%91
実際の刑は「応報論」に基づき設計されちゃっているらしいのですが、近代刑法では「応報刑」を否認するもののようです。ということで死刑に関しては「応報」が否認され、「威嚇効果」と「隔離効果」で合憲とされたみたいです。
ただし、近年この「威嚇効果」に疑問の声があがったため、正確には「隔離効果」しか期待できず、「だったら終身刑だって同じじゃん」という議論のようです。

最後に、遺族の心情のケアは必要なんですが、「国家」が行うべきことがらではないと思います。感情の恢復は「社会」が行うべきことで、村の長老が「だいじょぶかな」と頻繁に被害者家族を訪れてみたり、都会ならワークショップがたくさんできたりなどだと思います。
人々の感情は「人権」ではないのです。棄損されたからといって国家がケアするものではありません。もちろん死刑廃止が特定の宗教の教義に由来するものでもありません。


17. 2010年8月05日 20:48:41: vfVIy4rtno
4HwnpBeLDU様に概ね賛成です。

死刑制度の無い国といったら、圧倒的にキリスト教国家が多いでしょう。やはり、宗教的な力が働いているんじゃないかな。あとキリスト教国家は戦争はやるよな。

人を殺す権利を行使した人間に、殺されない権利を与える訳ですか。
国民は、いつ、何処で殺されるか解らない世界で生活しているのです。


18. 2010年8月05日 21:00:51: Ds6cr33W8s
野蛮と言われても後れていると言われても死刑廃止に賛成と言えない今の私です。私は死刑は報復でもなく犯罪の抑止力でもなく償いだと思っているからです。死刑廃止と罪の償い方は分けて考えるべきということなのでしょうか、廃止論者の方から、では加害者が命を奪った人達(そこには口にするのも憚られるような残虐なものもある)に対し償うとはどういうことなのか語られているのを私は寡聞にして知りません。被害者の魂に真に申し訳ないと謝罪し、償いをすべきと思ったとき自分が生きていることを許せないと思うのではないでしょうか。生き長らえながらの反省とは、その重さとはいかほどのものなのでしょうか。(犯した罪の残虐性によってですが)

19. 2010年8月05日 21:10:34: 4HwnpBeLDU
>>16さん

私は、凶悪殺人事件について厳罰化、つまり死刑が多い方向に行くのは正しいと考えています。
これまでが少なかったということは、これまでが甘すぎたのです。

先にも書きましたが、日本には死刑制度があります。
それがわかっていながら凶悪殺人を犯したわけだから、凶悪殺人犯は死刑を受けて償うべきなのです。
それによって遺族の心情は緩和され、また凶悪事件を起こすと死刑になるのだと社会にアピールでき、殺人事件の抑止に繋げることができます

特に学校ではこのことを積極的に教えるべきでしょう。

>遺族の心情のケアは必要なんですが、「国家」が行うべきことがらではないと思います。

凶悪殺人犯を死刑にすることで遺族の心情が少しでも緩和できるなら、死刑にすればいいじゃないですか。
それだけでも死刑を執行する意義が十分にあります。
誰も困る人はいませんよ。

国家には社会正義を貫いてほしいと考えています。
それは凶悪殺人犯に甘くすることではなく、凶悪殺人を起こさせないようにすること(抑止)、そして理不尽にも殺害された遺族の心情を少しでも緩和させてあげることです。
そのためには、死刑制度は絶対に必要です。


20. 2010年8月05日 21:23:28: 4HwnpBeLDU
>>15
>日本においても、7年間以上刑の停止期間がありましたが、その間、殺人犯罪が増大した実績は有りません。

エビデンスはありますか?

韓国では、死刑執行が停止された翌1998年以後、殺人事件が急増しているそうです。
ソース元 http://blogs.yahoo.co.jp/projectpeke/6862031.html

>>04の調査結果といい、韓国の件といい、死刑に抑止効果があるのは確かだと思います。


21. 2010年8月05日 21:27:42: 4HwnpBeLDU
>>17さん
>死刑制度の無い国といったら、圧倒的にキリスト教国家が多いでしょう。
>やはり、宗教的な力が働いているんじゃないかな。

宗教観が働いていると私も思います。
戦争で殺しといて死刑は残酷って、あなたに言われたくないって言いたくなっちゃいますよね。


22. 2010年8月05日 21:30:57: MOs0SkJLZk
死刑の存続に対する賛否は当然です。大切なことは、メディアの報道や政府のアナウンスに惑わされて思考を停止して、トレースしなことだと思いますね。
そうして、この国における少数派の意見が述べににくいような社会環境が容認されないことです。こうした問題はKYは馴染まないですね。しかし、まだまだこの国においては、本来議論されるべき問題が社会のKYで封圧される現状は、一皮むけてのよりよい民主主義とはほど遠いと言うのが実感ですね。

私の意見はこの国においては少数派だと思いますが、人が人を敢えて殺すのは許されないと思います。その意味で死刑は廃止すべきだと思います。これは宗教でも何でもありません。そこに生きるものを例え犯罪者だとしても、敢えて生命を奪うのは残酷で非道で容認できるものではありません。


23. 2010年8月05日 23:00:40: FSyPN1ESQM
あまり自信ないけど、キリスト教の教義との関連性は、誰からも示されていないようなので、以下私の推論です。

死刑判決がキリスト教の教会の儀式としてあったのですから、キリスト教の「教義(教え)」と死刑は結びつかないと思います。
でも、キリスト教国が死刑廃止に向かったのは、トマス・モアの影響があったからではないかと思います。つまり言いだした人、そしてその考えを伝搬させた経路として、キリスト教が役目を果たした、ということだと私は見ています。

むしろ、「死刑存置」と特定の宗教の教義は結びついていて、それは「イスラム法」です。


24. 2010年8月06日 02:39:32: a4nANbovbU
死刑廃止の理由は、端的にそれが「人を殺す」ことだから。
最悪の犯罪行為を国家が合法的に行うのは、誰がなんと言おうとおぞましいことだ。

このことは死刑と直面する人ほど痛感することだ。
拘置所の死刑執行官吏、法務大臣、裁判官、裁判員、弁護人、検察官・・・
これらは誰もが死刑とは関わりたくないと思っている。
いつも検察を擁護する土本武司元検事でさえ、実は死刑廃止が望ましいと思っていたことが最近NHKの特別番組でわかった。

裁判員裁判で多くの国民が死刑に直面すると、死刑廃止の戸口が開かれるかもしれない。


25. 2010年8月06日 03:24:06: a4nANbovbU
>・コロラド大学のネイシ・モカン教授らの調査
>・エモリー大学の調査
>・ヒュースト大学の調査

死刑の抑止力の研究なるものの引用されてるHPを見たが、まさにトンデモ研究!

「死刑が1件執行されると平均18件の殺人が防止できる(ほかに防止件数を3件、5件、14件とする研究もある)」(!?)
「死刑囚が監房で過ごす期間が2.75年短縮されるごとに殺人が1件防止できる(04年、エモリー大学調べ)」(!?)

こんな結論が一体どうやって立証できるのか? これを見ただけでも荒唐無稽な研究だとわかるというものだ。
ちなみに、著者は刑事政策や犯罪心理の研究者ではなく、経済学者だそうだ。

引用されてる記事を見ると、実際には地元のニュージャージー州ではこの論文は公共政策にはほとんど影響を与えておらず無視されているらしい。
当然ながら、まともな研究者からは厳しい反論がなされているとのこと。


26. 2010年8月06日 03:59:36: a4nANbovbU
ついでに、日本の死刑執行数と犯罪死亡者数の統計データを引用する。
http://www.abolish-dp.jca.apc.org/charts/execution_jp.html
http://www.abolish-dp.jca.apc.org/charts/death_by_crime_jp.html

この統計から死刑の抑止力を裏付ける相関関係を見いだすことは不可能だろう。
特に、死刑執行数は1980年代はわずかに年間1人か2人なのに一貫して犯罪死亡者は減少しており、90年代以降死刑執行が急増したが犯罪死亡者は横ばいである。

そもそも「死刑の抑止力」とはどういうことだろうか?
わかりやすく言えば、「見せしめのために人を殺す」ということにほかならない。
これを野蛮と言わずしてなんと言う?
人命はこの世で最も尊重されるべきものであって、政策目的のための手段として用いられてはならない。
抑止力論者こそ、文字通りの野蛮人である。


27. 2010年8月06日 05:51:31: EJj3Xw6yF2
18さま
>私は死刑は報復でもなく犯罪の抑止力でもなく償いだと思っているからです。

わたしも、そのように考えております。

実際に、償い自殺のような件もありました。

静岡県の校長の自殺の波紋
http://www.geocities.jp/kagawaschool/kikikannri22.html


28. 2010年8月06日 08:05:48: wJGNRPbXQA
償い?

死刑は自殺じゃありませんよ?国が人を殺す行為です。そこに死刑囚の意思は介在しません。

人命を軽視しすぎでしょう。

a4nANbovbUさんに完全同意です。


29. 2010年8月06日 11:30:01: FsCl6Aaunc
死刑があることを分かっていながら殺人を犯したのだから死刑になっても仕方がないという意見には違和感を覚えます。極端なことを言えば窃盗でも死刑が可能という法律なら窃盗を犯した人を死刑にしても良いってことですよね?

死刑と殺人には「国家が合法的にできるか」の点について違いがあります。死刑を許容することは自分が国家によって殺されることも覚悟しなければならないということです。冤罪の危険も当然あるわけです。

また、被害者の人権という人もいますが被害者の感情を晴らそうと思えば自分がしたのと同じ方法で殺すとか、もっと残虐な方法で殺すとかも考えられますが、さすがにそれは憲法に抵触することは明らかです。被害者の人権といっても限界付けはあるし、そもそもそれを死刑で充足することは正しいのでしょうか。というかその「人権」の中身とは?


30. 2010年8月06日 15:03:52: 4HwnpBeLDU
>>26
>わかりやすく言えば、「見せしめのために人を殺す」ということにほかならない。
これを野蛮と言わずしてなんと言う?

私は野蛮だとは思いません。
野蛮なのは、凶悪殺人者の犯した犯罪のほうです。

つまり、野蛮うんぬんは個人の感情論に過ぎず、死刑を否定する根拠にはまったくならないということです。

>>04で述べたとおり、死刑に抑止効果があるのは明らかです。
わかりやすい例としては、00年にイリノイ州が死刑執行を停止して以来、4年間で殺人が150件増加した(ヒューストン大学調べ)。
明解です。

また、韓国でも死刑執行を停止した翌年から殺人が急増したとの報告もあります。
(コメント>>20参照)

抑止効果があり、遺族の心情の緩和に役立つ以上、死刑制度は続けるべきです。
(後者だけの理由だけでも続ける価値あり)

死刑を廃止するのは、凶悪殺人を誘発させるだけです。


31. 2010年8月06日 18:41:06: 5ek2d6xyEg
>>30
>>野蛮なのは、凶悪殺人者の犯した犯罪のほうです。

その凶悪殺人者のやったことと同じ「人殺し」をするのだから、凶悪犯と同じレベルの野蛮さなんですよ。
あなたは「感情論」というが、そのように言うなら、人命尊重も平等原則もすべて感情論ということになるよ。人権擁護というのは1つの価値体系、イデオロギーなのだから。

>>00年にイリノイ州が死刑執行を停止して以来、4年間で殺人が150件増加した(ヒューストン大学調べ)。
>>韓国でも死刑執行を停止した翌年から殺人が急増したとの報告もあります。

だからさ、自説の根拠として引用するなら、きちんと内容を紹介しなさいって。
150件増えたといっても、母数も率もわからないし、死刑廃止との因果関係は全く立証されてないよ。
韓国の例に至っては、ソースも具体的数字も示されてない。


32. 2010年8月07日 09:46:25: FsCl6Aaunc
というか抑止力のあるなしで死刑の是非は決まらない。あるとしたって、他の方法と比べてどうなのか。経済政策とかでも効果があるなら死刑よりそっちのほうがいいことになるし。

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