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国民に目立たないように水面下で米軍基地移転問題が動いている(かっちの言い分)
http://www.asyura2.com/10/senkyo91/msg/700.html
投稿者 判官びいき 日時 2010 年 8 月 01 日 19:39:09: wiJQFJOyM8OJo
 

http://31634308.at.webry.info/201008/article_1.html
鳩山政権退陣前の普天間基地移転の報道は異常だった。日本のマスコミは日本の県外、国外基地移転という願いを否定する広報機関のように米軍、政府関係者の意見を流し続けた。また普段は米国紙の紹介はめったにしないのに、こと日本の願いと反する基地移転に関する記事はどんどん紹介し鳩山政権を追い込んだ。

その象徴的な記事が「ルーピー鳩山」であった。この「ルーピー」という訳も「バカな」ということではなく「どうどうめぐり」というようなつもりで使ったと書いた記者自身が述べていたが、陸山会事件で石川議員が水谷建設から5000万円をもらったという報道のように、TVしか見ていない民衆にはその報道だけが刷り込まれてしまった。

今報道で断片的に米軍基地移転、米軍(米国政府)の動きが報道されている。以前のように洪水のような情報ではないが水面下でいろいろ動きが出ている。マスコミは当然全体的な情報を掴んでいると思うが、どうも断片的に流しているように思える。以下にその記事のいくつかを紹介したい。

政府と地元で「新協議機関」 普天間問題で前原沖縄担当相
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100731/plc1007311949011-n1.htm
2010.7.31 19:45
前原誠司沖縄担当相は31日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、政府が近く、沖縄県や地元自治体と対話を進める新たな協議機関を設ける方針を示した。訪問先の同県名護市で記者団に語った。前原氏は、「官房長官を中心に具体的な話を地元や関係者と重ねていくと思う」と協議機関設置に言及。その上で、「近々、官房副長官が沖縄に来られて、いろんな話を伺うと聞いている」と述べた。

この報道などは単に事実が述べられているだけでTVにも出て来ない。また当然地元で名護市関係者と会って話をしているはずであるが名護市側のコメント等は一切出て来ない。完全に箝口令が敷かれているのであろう。鳩山政権の轍を踏まないと言う菅政権のやり方を象徴している。

在沖縄海兵隊のグアム移転を先送り 普天間の8月決着には期待感
2010.7.28 01:08
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100728/amr1007280110000-n1.htm
【ワシントン=佐々木類】米下院軍事委員会は27日、日本の安全保障に関する公聴会を開いた。米海軍省のファネスティール次官補は公聴会に提出した書面証言で、2014年までに完了する予定の在沖縄海兵隊約8千人と家族約9千人のグアム移転について、グアムのインフラ(社会基盤)整備の遅れを理由に先送りする考えを示した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設とセットである海兵隊のグアム移転が米側の事情で、日米で合意した目標期限から遅れることになる。普天間移設をめぐる調整の大幅な遅れとあわせ、米軍再編の全体計画への影響は必至だ。

思いやり予算:さらに増額を 米国防次官補が要求
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20100729rky00m040002000c.html
【米ワシントン27日=与那嶺路代本紙特派員】グレグソン国防次官補は27日の下院軍事委員会の公聴会で、在日米軍駐留費の日本側負担(思いやり予算)について、「削減すれば友好国や敵国に対し日本が自国防衛に真剣でないとのメッセージを送る」などとして、むしろ増額すべきだと主張した。来年3月に切れる思いやり予算の特別協定で、日米両政府は今月から改定交渉に入っている。グレグソン氏は、厳しい財政事情から減額する方針の日本の態度にくぎを刺した。

米海兵隊移転予定のグアム、整備負担増も視野
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100729-OYT1T00904.htm
仙谷官房長官は29日の記者会見で、沖縄の米海兵隊要員が移転する予定のグアムの社会基盤整備が遅れ、米軍普天間飛行場移設にも影響する懸念が出ている問題について、「日米で(整備を)前向きに行う前提で、詰めた話し合いをやっていくつもりだ」と述べた。グアム整備での日本側の負担増も視野に、日米間で協議する考えを示したものだ。 ゲーツ米国防長官は6月、北沢防衛相あてに、グアム整備で日本の一層の協力を求める書簡を送っていた。政府筋は、防衛相も前向きに協力する、と返信したことを明らかにした。(2010年7月29日20時51分 読売新聞)

前述の前原沖縄担当相の動きと同じ時期に、米国から普天間から米軍移転が2014年以降にずれ込むこと、ついては沖縄における「おもいやり予算」のより一層の負担増を要求していること、またさらにひどいのはグアムへの移転のための整備費もさらなる増額を要求している。これら一連の動きは完全に水面下では同じ水脈で繋がれていることは間違いない。国民に対しては目くらましである。

確か2日前の朝日テレビの報道ステーションに寺島実郎氏がコメンテーターと出席して上記の米軍基地問題について話していた。その中で、世界の米軍基地の中で7割も駐留経費をもってくれている国は日本だけであることを述べ、米国政府は今後軍事を3割削減する方針を決定したそうである。その中で米国は日本に基地を置いておく方が米国内に基地を持つよりはるかに経費が掛らないことを述べた。米国にとってますます日本の基地の重要性が増す中で、今後日米の軍事関係の在り方を考える上で非常に大事な時期になっていると述べていた。沖縄の思いやり予算増額、グアム移転費増額も寺島氏が述べた米軍経費削減とリンクしていると考えるのが妥当であろう。

今北朝鮮の緊張状態も、映画のように深読みすると沖縄基地の重要性を日本国民に知らしめ、日本の負担も止むを得ないと刷り込むための演出かもしれない。米軍基地を国外移転したいというような日本政府は米国にとって危険極まりないと思われているようである。またその考えはどうも米政府だけでなく、日本のマスコミ報道を見ていると日本のマスコミも加わった強大な勢力がいるように見える。

日本は米国の軍事支配の中で沖縄基地固定化はますます避けられないように思える。鳩山政権でその体制の打破を模索したが、沖縄が命の社民党が鳩山政権を潰した形になったのは皮肉であった。官僚に取り込まれた菅首相では政権基盤の弱さから自民党政権以上に米国に逆らえないと思われる。今日本の政界を見渡して何か筋を通して信念を持って世界に物を言ってくれると思われるのは小沢氏ぐらいと考える。代表選挙には一民主党のためでなく、日本を救うため立ってほしい。
 

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コメント
 
01. 2010年8月02日 05:47:45: MiKEdq2F3Q

「基地に入れば、日本とアメリカの関係がよくわかる。

学校では平等とか対等、立派な国と習ってきたが全然違った。

従業員と米兵の関係も、上司と部下というものではなく、都合のいい使用人のような扱い。植民地状態を実感することが多い」と語る。


 そして、「日本人の給料を削るというが、米軍再編には3兆円、思いやり予算は2000億円というし、防衛省の汚職事件のように政治家や業者が好きなだけ儲けている。

グアム移転でも、本当は1軒2000万円もかからない住宅が、政治家とゼネコンが関わると9000万円に跳ね上がったと聞いた。国も無茶だし、マスコミも基地労働者が不当に儲けているようなデマを流す。米軍再編で岩国は兵糧攻めにされているが、同じ問題だ」と話した。

 労働者からは、占領者意識丸出しの米兵の様子、日本の税金を湯水のように使った贅沢ぶりが、基地従業員の給料削減や消費税などの大増税と対比して、憤りを込めて語られる。
「基地の中は、一般の人が驚くようなことばかり。実態を広く知らせてくれ」と話された。


 日本人労働者に対しては、「頭からばかにしきっている者が多い。表面上優しい人物もいるという問題ではなく、根がそうなっている」とか、「学校や親から、“日本は敗戦国、アメリカは戦勝国”と教えられて育っているから抜けることがない。

初めて日本に来た米兵が1番程度が悪く、あまりひどいことをして痛い目にあうと少しおとなしくなる」などが語られる


日本語話させぬ米兵も 悪口言われる事恐れ

 従業員の1人は、

「基地内では日本人同士であっても

“ここは、アメリカの領土だ。日本語をしゃべるな!”

と命令してくる米兵もいる。

そんなことをいっても、仕事にならないし、腹も立つからわざと日本語でしゃべる。最近はフィリピン系の従業員も多い。

米兵は、言葉の意味がわからず、全部悪口をいわれていると思い恐れている」と語る。

「日本にいるなら少しは、日本語の勉強をしろ」と思うが、「米兵には英語で話すのが当たり前」の人間が多いという。

 「使用人・召使い」感覚の米兵もおり、思い通りに仕事が動かなければ、「制裁」といって殴ったり罰を加えたりもする。

「やかましい規則にはめ込んで日本人イジメを楽しんでいる者もいる」という。

また、基地内では家族や退役者も働いているが、

「自分が昇給や昇格しようと思い立つと、邪魔になる日本人従業員はすぐ首にしたり、配置換えをしたりする。人事課も当然のように動かしている」と語られた。


 なかには、「わしらは戦争だけ。それ以外の雑用と金を出すのは、全部日本人で当たり前」といい放つ兵隊もいる。

50代の労働者は「基地内のゴミは、分別ではなく、ビンもペットボトルも、紙もすべて一まとめで袋に入れてある。その分別を日本人がやる。将校クラスは広い庭を持っているがその手入れも日本人。

掃除をした端からゴミを散らかす者もいる。第1、ゴミの量が半端でない。新しい物でもどんどん捨てる。補充は日本の税金でするから気にすることはない」と話した。


日本人労働者への扱いで「象徴的」といわれるのが米軍用建物は立派なものばかりなのに、従業員用のまともな施設はないこと。

「部署によっては、更衣室も休憩するところもない。あっても男女兼用で、着替えに使えない。トイレにロッカーが置いてあり、そこで着替えたり休憩したりしている。“なんでトイレなのか。ふざけるな!”という感じだ」と語られる。

 労働者のなかでは、「腹が立つことも多いが、なにかトラブルになれば異常に時間を取られるし、国はまともに交渉できず、結局日本人の不利益で終わることも多い。大きな事件だとすぐに本国に逃げる。軍務中だと、いっさい責任は問われてない。だからなるべくトラブルを起こさないようにしている」と話された。


 家賃タダで豪邸で生活 電気・暖房つけっ放し

 40代の労働者は、「贅沢三昧も目に余る」と強い口調で語る。

米軍住宅もすべて日本の税金で建設し家賃はタダ、電気・水道・ガスも使いたい放題の状態は以前から指摘されていたが、「家具や電子レンジ、ベッド、冷蔵庫、テレビに至るまで全部が備え付け。第一家が巨大すぎる」という。


 一般米兵の住宅でも、ベッドルームが3つとかトイレが2つとか、リビングルームもダイニングキッチンもある。

少し位が上になると、1人部屋にもそれぞれ、バスルームからキッチン、トイレが付いている。「偉い人たち」になると、1軒7、8000万円かけた豪邸のうえに、広広とした庭が付いている。

最近は、基地外に住む米兵も増えつつあるが、その家賃も光熱費もすべて日本持ち。

「家の構えも豪華」なのだといわれる。


 労働者は、

「電気もエアコンも付けっ放し。

日本人には、節電しろ、節約しろというが自分たちには関係ない。

綺麗な家具なども、新しいのがくるからと、いっせいにブルドーザーでバリバリつぶす。ゴミ置き場は、日本人には買えないような立派な物が捨ててあり、“宝の山”といわれている」と語った。


婦人の1人は、「宿舎や隊舎を回るとき、いつでも“税金・税金”といって電気や暖房を消して回る。でもすぐに付ける。


ひどいのは、運動場を使ってもいないのに、ナイター用のライトや照明を付けっ放しにしている。

住宅のなかには、半分も入居していない所もあるが、そこもガンガンに暖房などを付けている。

自分が払わないから、感覚がないんですよ。生活も成り立たない人もいるのに、基地にはつぎ込まれている」と話した。


 その他にも、「基地内はすべて空調が行き渡るようになっている。それプラス各部屋にエアコンがある。

夏なのに、暖房をかけているし、冬はクーラーや扇風機をつけている。夏にかぜを引く兵隊は多い。

だから思い思いに、“暑い”とか“寒い”とか、空調を担当する日本人に電話で怒鳴ってくる。ばかじゃあないか」。


 「デパートのエスカレーター部分の天井はガラス張りになっている。夏になると、直射日光が当たる。

暑いのは当たり前だが、また怒鳴る。だいたい、入り口の自動ドアも二重になっておらず1枚だから、人が入るとすぐ温度が変わる

当然のことなのに、日本人へ文句をいう」なども語られた。


 また、退役した兵隊のなかには、全部がタダのため日本に住み続ける者もいる。

「それをなんらかの形で国や米軍が雇って、日本が給料を払っている」とも話されていた。


 長年基地に勤めてきた労働者は、


「基地が好きで入った人はほとんどいない。外では、ボーナスはカットだし給料は安い。

生活ができず仕方なく基地従業員になったような人が多い。

みんな働き出して、初めて中身がわかる。

アメリカが、命をかけて日本を守るわけがない。

米軍には金を出し、日本人は苦しめる。

それに私たちは腹を立てているんだ」と語った。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/iwakunikitiroudousyagadai2ha24zikannsutokekkou%20yomigaeruroudousyanozisinn.htm

国がアメリカのいうことに平身低頭だから、米兵もおもしろがって日本人をばかにしている」と話す。


 清掃作業員として基地に入っていたが、

「日本人を見下した態度には腹が立っていけなかった」と語る。

学校の掃除でも、汚すだけは汚して教室も食堂もすべて日本人に片付けをさせる。

自分のミスでカビが生えても、日本人の責任とされる。

掃除が済めば検査があり、ホッチキスの芯1本でも落ちていれば、すべてがやり直しになる。

「一生懸命にあらを探していた。あれは嫌がらせだった」と振り返る。


 そして、「1番かわいそうだったのが、ペリースクールの塗り替えに入っていた業者。

真夏の暑い盛りに、建物すべてのペンキ塗りをさせられて、終わったと思うとなにが気に入らなかったのか、全部やり直し。

作業員は、クーラーのある部屋での休憩もさせてもらえず、日がカンカンに照っているところでひっくり返っていた」という。


 「指示通りに物をつくったり、材料を持って行ったりしても、気に入らないと“ダメだ。もう1度”という。

おもしろがってやっていた。国は、上げ膳下げ膳だから話にならない。

日本人から税金をぶんどってまでアメリカに何千億円も出さなくていい」と語った。


「岩国は、日本人に対してとくに厳しいところといわれている。語学手当を切るというが、今は英語ができない人間にはまともな仕事がない。

基地には段階のある試験制度があり、それに受かるため仕方なく学校に通うなどしていてそのための費用だ。

最近、大卒や留学生など、英語ができる人間の採用を増やしている。できない人は、55歳などで早期退職させている」と話す。


 また、「雇用者は国だが使用者は米軍ということで、管理者の気に入らなければ解雇される。

日本が金を払っているのに、なぜか米兵の奥さんなどが、従業員になっていたりする。

そういうのは余り仕事をせず、日本人にやらせている。

清掃など、業者の入札もひどいダンピングをさせて、金を下げている。おかげで基地に入る業者は儲けにならないと聞く。

日本人の金は削って、なぜ米軍にだけは制限もなく金を払っているのか」といった。


 子どもが基地内で働いているという住民は、

「基地で働こうと思えば、日本人として腹が立つことがあっても割り切らなければいけない。

ショッピングセンターでも、バーでもマンションでも、全部日本の税金でつくっているのに、日本人は立ち入り禁止だ」と語る。


 そして、「テロ事件のあとは、化学兵器攻撃などといって避難訓練をよくやっているが、日本人は米軍を助ける訓練はしても、自分たちや家族は逃げる訓練はない。

消防にいれば、給料はよくても命をかけて米軍を守る。米兵や家族は、飛行機などで逃げていく。狂っている
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/zentyuuroubeigunniwakunikitidesutototunyuu%20minnzokutekinabubetugakihonnni.htm


軍曹とか下っ端の米兵クラスの家にも風呂が2つ、ベッドルームが3つとか高級マンション並み。

電気も水道も使い放題で、クーラーをかけて窓やドアを開けっ放しにしている。

ペリースクールも、夏休みで人がいなくても冷房は入りっ放し。

3カ月近くある休みが終わって湿気のために部屋にカビが生えれば、怒鳴りつけてくるという。


 「子どもを見ていても、日本人をばかにしていることがよくわかる。

スクールの各教室ごとに、電子レンジと冷蔵庫が備えてあるし、物がなくなればすぐに日本人従業員のせいにされる。

掃除をしているとわかっていると、ワザとポップコーンをこぼすし、流し台にはカップラーメンの食べかけなどを山積みしたりする。

日本人は一世一代の買い物で家を建てるのに、はるかに豪華な米軍住宅は数年たつと惜しげもなく建て替える。持って帰りたいと話になるほどだ」といった。


 そして、「米軍は新品同様の物もすぐ捨てるから、それだけで日本人なら十分生活できるぐらい。

ペリースクールも取り壊すというのに、何年か前に建て増しもした。

日本人は、年寄りも若者も貧乏になって生きていけなくなっているのに、アメリカには湯水のようにお金を使っている。

もう1度考え直さないとだめなんです」と話した。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/hirosimakennkeibeiheihikiwatasiseikyuutorisage%20nihonnnokeisatukatosiminnfunngeki.htm
 

日本の主導権握る米国の姿     2010年5月28日付


 米軍普天間基地問題をめぐって鳩山首相が23日に沖縄を訪問し、「県外移設の公約」を覆して自民党現行案である名護市辺野古沖への新基地建設を進める方針を表明した。同時に「沖縄の痛みを全国で分担しないといけない」といい、全国知事会に働きかけて米軍訓練の受け入れ先探しを本格化させた。新基地建設と全土の基地化である。沖縄も徳之島も大村も岩国も「基地は来るな」が圧倒的な民意である。「それが国民の意志なので引き揚げてくれ」とアメリカに伝えるのが主権在民の国である。しかしメディアがあげて「アメリカが怒っている」と騒ぐなかで、民意に対抗してアメリカの意志をすべてに優先した。日本をアメリカの核戦争の盾にする道であり、自民党と変わらぬ売国政府である。

 外国の軍事基地をおくかどうか、おくならどこへおくかは国の主権の関わる問題である。しかし一連の顛末は、主権が日本政府の側にはまったくなく、アメリカ側にあることをありありと示した。民主党は「普天間基地の県外移設」「米軍再編の見直し」を唱えて衆議院選挙で票を集めた。しかし岩国でも、空母艦載機移転や愛宕山米軍住宅が既成事実のように早早に予算をつけた。「政治」とはウソをつくことであるという現実を人人に思い知らせた。選挙における公約、それに対する有権者の選択という、選挙で国の進路を決めるのではないこと、日本はアメリカが独裁支配する社会であり、主権在民の民主主義社会ではないことを思い知らせた。

 一連の経過は、鳩山のお粗末さを暴露したが、単に鳩山がお粗末というだけでは説明がつかない。日本の大新聞をはじめとしてメディアは総動員で、「アメリカが怒っている」などと大騒ぎをして世論誘導をしたし、財界や御用学者がアメリカの機嫌をとる。そういうなかで鳩山は格好をつける余裕すら与えられなかった。

 アメリカ側は結局、自民党政府と決めた「現行案」を一歩も譲らなかったし、鳩山政府はそれを丸飲みすることしかできなかった。月末までに共同声明で発表するという内容は、2006年に自民党政府が合意した米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)への新基地建設であり、工法は鳩山政府が出したくい打ち桟橋方式でなく、アメリカが主張する頑丈な埋め立て方式に戻すというものだった。大騒ぎして振り出しに戻った。

 加えて普天間基地機能の沖縄県外への分散移転といって、普天間基地の一部機能を徳之島など全国の自衛隊基地に拡大させ、米軍嘉手納基地の戦斗機訓練の県外への拡大、米軍訓練は九州各地の自衛隊基地にローテーションで分散移転させるなどを協議している。選挙で掲げた「米軍再編を見直す」とか「県外移設」などの公約は、基地を減らすようなそぶりをして、実はもっと増強の方向で見直すという意味となった。

 鳩山は23日再度、臆面もなく沖縄県を訪問。県庁で仲井真知事と会談し「代替地は県内、辺野古付近にお願いせざるを得ない」「県外に移設すると、海兵隊の機能を大幅に損なってしまう」といい、沖縄の基地を全国に分散移転するといって、基地を全国に拡大させることに意欲を見せた。

 鳩山政府は「沖縄の痛みを全国で分担しないといけない」といって、全国知事会議を要請し、訓練の受け入れを協議させる。沖縄の負担軽減といって米軍基地の全土化を推進している。大阪の橋下知事などは「今まで基地を受け入れていないところが受け入れるべきで、真っ先に考えないといけないのは関西だ」と表明している。


 米国のための「抑止力」 日本を危険にさらす

 敗戦後65年にわたって外国の軍隊が常駐し、しかもさらに新基地をつくって今後数十年も居座り、その外国軍隊が日本中の自衛隊基地を使用し、さらに港湾、空港などを自由に使用できるようにする。しかも米軍再編の費用3兆円をはじめ、駐留経費は「思いやり予算」などといって年間2000億円も日本の税金から負担する。
 鳩山は、韓国の哨戒艦の沈没事件が北朝鮮の攻撃によるなどのことを取り上げ、アメリカ海兵隊の役割が抑止力として不可欠なことを「勉強すればするほどわかった」などといっている。

 ここで最大の問題は、その「抑止力」の問題である。それが「日本の安全保障のため」ではなく、アメリカの国益のためであり、米軍基地の存在が日本を危険にさらすという問題である。

 日米安保条約は90年代以後、日米の実務者レベルの協議で、「ガイドライン」などといって、どんどん実質的な改定が進行してきた。それはアメリカの世界戦略に従属して、世界的な範囲で自衛隊が役割を果たすようになってきた。イラクなどへの自衛隊の派兵のように、元元恨まれる筋合いのなかった中東アラブ諸国からも恨まれる羽目となった。

 2006年以後の「米軍再編計画」では、米本土から米陸軍第一軍団司令部を座間(神奈川県)に移し、そこに陸自中央即応集団司令部を統合させ、自衛隊の司令部機能を米軍の指揮下においた。さらに青森に米軍Xバンドレーダー配備、横須賀への原子力空母の配備、岩国への厚木艦載機部隊移転計画、自衛隊基地や海自イージス艦へのミサイル配備を実行。それは日本本土を核攻撃拠点とし米本土防衛の盾にするものである。
 九・一一事件以後、基地の町で見ていることは、米軍とその家族の緊急避難訓練である。いざ核攻撃となればさっさとグアムやアメリカ本土に逃げ、標的になるのは逃げ場のない日本人という筋書きである。日本を再びアメリカのために原水爆戦争の火の海に投げ込むことが現実問題として進行していることを、民族の危機として見ないわけにはいかない。宮崎の牛、豚どころか、日本人全体が再びアメリカに引きずり出されて屠殺場に送り込まれるわけにはいかない。

 普天間問題の顛末で、アメリカは軍事の問題では一歩も譲らないし、日本の政府は一言も逆らうことができないという姿を示した。そしてこの軍事支配が、日本の政治、経済、文化など全面的な植民地支配の根幹になっている。

 宮崎の口蹄疫問題による畜産業崩壊の危機も、日本の農水産業など食料生産はつぶしてしまって輸入依存に切り替えろというアメリカの要求とそれに従う売国政治を根源にしている。急激に深刻化する失業や貧困の問題も、日本に金がないからではない。1400兆円といわれる国民の金融資産のうち500兆〜600兆円がアメリカ国債やアメリカのいかさま債権などで巻き上げられ、その下で日本の大企業が200兆円もの内部留保をため込んで有り余る資金が日本国内に回らないからである。

 先日IMFは日本は財政危機であるから消費税を15%に上げろと指図した。日本はIMFの第2位の出資国であるので、出資金を引き揚げればよいし、アメリカの国債を売り払えばよい。しかしそんな自由はない。アメリカの金融独占体の利益を侵すことはできず、日本国民の収奪を強要する一方的な関係である。日本の資産はアメリカに貢ぐという関係も、かつての戦争とその後の軍事支配を根幹としている。米軍基地の問題になるとなに一つ要求は通らないという現実は、軍事力で脅されてものがいえないという植民地支配の現実を示している。

 米軍普天間基地、米軍再編の問題は、日本の平和と民主主義、繁栄の根幹をなす独立をめぐるきわめて鋭い問題となってあらわれている。

http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/buzamanahatoyamanohenokokaiki.html



02. 2010年8月02日 07:43:40: ZsUNOgGnko
滑走路、V字・1本案併記へ=普天間移設の報告書−政府方針

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、政府は1日、移設先の同県名護市辺野古周辺に造る代替滑走路について、V字形の2本にする従来の案と、1本に減らす案を、今月末までにまとめる報告書に併記することで米側と調整する方針を固めた。一つの案に絞り込んだ場合、沖縄側の一層の反発は避けられず、実現が遠のくと判断した。最終結論は11月28日投開票の同県知事選以降に先送りする。
 5月の日米共同声明は、代替滑走路の位置や工法に関し、専門家レベルの協議で今月末までに検討を完了し、外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)で決めるとしている。しかし、最終決着を先送りすることで、11月に予定されるオバマ米大統領来日前の同委員会開催は絶望的な情勢だ。
 滑走路を1本とする案は、これまでの専門家協議で日本側が強く主張している。2本の滑走路をV字形に配置する案は、自民党政権下の2006年に日米が合意したが、1本にすれば埋め立て面積が減り、環境への負荷を軽減できるほか、工期も短縮されるためだ。菅政権としては、自民党政権時代の合意との「違い」を強調する思惑もある。 
 ただ、従来の案では、周辺集落の上空を飛行しないよう、2本の滑走路を離着陸で使い分けることにしていた。1本にすれば飛行ルートが集落上空にかかるため、滑走路の沖合移動や角度変更を検討する。
 一方、V字形案は、米側が「唯一実現可能な案」として主張。日本側はこの場合でも、滑走路を沖合へ移動する修正を行いたい考えだ。沖合移動は政権交代前に、辺野古移設を受け入れる条件として仲井真弘多知事が求めた経緯があり、騒音軽減などの効果がある。1本、V字形の両案とも、現行の環境影響評価(アセスメント)を適用できるよう、移動は50メートル程度にとどめる。
(2010/08/01-17:05)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010080100128


03. 2010年8月02日 10:36:47: 7vQ9t26PPY
鬼畜米国軍人は日本国から退場せよ!

04. 2010年8月02日 22:27:01: FTsXsV0ndw
マスコミにのって沖縄の人が政治を変えてしまった。

05. 2010年8月03日 09:32:16: MWIZ80IfhM
1番コメントの文章、コメント欄じゃ勿体無い。
誰か記事として投稿しなおして欲しい。
腹立たしくて仕方無い・・・。
日本人を馬鹿にした米軍が日本人を守る訳が無いとよくわかった。
この文章を国会で読み上げてくれ。

06. 2010年8月03日 12:11:52: MXTWSaKiZc
「年次改革要望書は米ロビイストのおねだりリスト」
池田香代子ブログ /2010年08月03日00:26 カテゴリ社会・世界情勢映画
http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51453042.html


町山智浩町山智宏さんは、アメリカ西海岸在住の映画評論家(?)です。町山さんがプロデュースする「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」(TOKYO MX)は、まずは一般公開されないアメリカのドキュメンタリー映画を紹介する貴重な番組です。

その町山さんが、先週の「ビデオニュース・ドットコム」に出ています。最近の映画を2本取り上げてぞんぶんに語っているのですが、その1本、「カジノジャック」は、アメリカのロビイストを描いたものでした。そのなかで町山さんは、「年次改革要望書は、日本は官僚がまじめに書いているけど、アメリカのはロビイストが挙げてきた各業界のリクエスト集でしかなく、あんなものは無視していい」というような発言をしています。その内容のすさまじさは、関岡英之さんの『拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる』(文春新書)であまねく知られることになりましたが、あれはロビイストの要望の羅列だったとは。

先週の「ビデオニュース・ドットコム」は無料で視聴できます。ちょっと長いのですが、お時間のある時、ぜひ。こちらです。
http://www.videonews.com/on-demand/481490/001505.php


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