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29日午後4時半過ぎから始まった民主党両院議員総会。当初、ネット中継がされていたが、配信に不具合が生じたので中継は中断されたようだ。その録画を民主党のホームページで視ることが出来るが、29日夜のテレビニュースの内容とあまりにも違うので驚いた。テレビのニュースでは、執行部を批判する意見と、擁護する意見とは2対1である。そして、最後は現執行部を擁護した石井議員の発言で終わった。
テレビニュースからは、執行部批判はあったが、いわゆるガス抜きの総会で、両院議員総会は不満ながらも終わった。そのような印象を受けた。しかも菅首相が9月の代表選までは現執行部で行くと述べた所を放映したのだ。これでは、菅首相はこのまま居座り続ける。執行部は誰も責任を取らない。民主党は無責任な政党だなと云う印象である。このメディアの報道は、決して正しいとは言えないだろう。
録画で視ると、枝野幹事長は、既に本紙ニュースクリップ欄に報じた内容を読み上げていた。言い訳の羅列である。逆に言えば、小沢前幹事長が言っていたことの反対を現執行部が行ったと云うことになる。これに対し森議員が、「両院議員総会は執行部の言い訳を聞く為の会ではない。トップリーダーとして何よりも重要なことは結果に対して責任を取ることである」との趣旨の発言をしたが、当にその通りである。
選挙は選挙戦と言われるように戦争である。民主党は、菅司令官の下で敗れたのだ。当然司令官と参謀は敗戦の責任を問われる。その点を強調した議員もいた。また、菅首相が党内での論議をせずに、消費税増税を掲げたことが最大の敗因だと指摘した上で、北朝鮮のように非民主的であると批判した議員もいた。これらの正論に対して、執行部は何らまともな反論を示すことは出来なかった。当然と言えば当然だ。
枝野幹事長が、敗因を書き物にして、それを読み上げるのは納得できる。だが、菅首相はといえば、ほとんど原稿の棒読みであった。落選した候補者に本当に済まないとの気持ちがあるなら、また、引き続き政権を任せてくれと言うのなら、原稿に目を落として棒読みするのではなく、正面を見て自らの信念について語れと言いたい。原稿を読む姿からは、政治家としての輝きはもはや欠け、政治家としては終わっている。
菅首相は9月代表選に出馬すると述べたのだが、その発言には、党員に改めて自らの信を問うとの意気込みは感じられない。それにも拘わらず、テレビニュースは、閣僚から続投支持の声が上がっていると報じた。確かに何人かの閣僚が続投に賛成と表明したのは事実。それは、臨時国会を前にして9月退陣表明をする訳にはいかないからに過ぎない。菅氏が、本気で出馬を考えているなら、錆びた空き缶である。
処で、3年前の安倍政権以来、短期政権が続いたので、これ以上政権を短期で代えるべきではない、との意見が政治評論家や有識者にある。だが、それはどう考えても本末転倒だろう。平野貞二氏は「愚か者が長期で政権を握るほうが遥かに国家・国民にとって有害だ。もともと菅内閣は選挙管理内閣だ。選挙管理に失敗したのだから退陣するのがスジだ」と述べている。これが正論。異議あれば意見欄にご投稿願いたい。
30日、菅首相は記者会見に臨み、「今後、菅政権で取り組む方向について話を聞いてもらいたい」と国民に語りかけたそうだ。直近の国政選挙で、国民から拒否された首相が、いまさら何を述べるのだ。「国民の生活が第一」だとか、また言っているようだが、それが菅首相の手で出来るのか。例えば子ども手当増額には自民党は反対するだろう。菅首相は、野党と妥協し結果的に、国民に嘘をつくことになる。
良識の府と言われる参院では、議長と議運委員長ポストは同じ第一会派(民主党)から出すのが恒例であった。処が、民主党は自民党との事前協議で、議運委員長ポストを自民党に譲った。これで参院での議事運営は自民党の意に従うことになる。菅首相や執行部は、丁寧な国会運営を行うと言うが、老練な自民党に振り回されるだけだ。
両院議員総会では、執行部案は何も認められたのではない。臨在国会を前に、恥さらしを避けただけである。国会が終われば、首相は、現執行部ともどもは退陣表明をするのが最も賢明な道だろう。その道は、四国遍路53番札所から先に続く道である。菅氏も、鳩山氏を見習って潔く身を引くべきだ。政治家が責任を取るとは、どう云うことか分からない未熟な枝野・玄葉・安住に身を以って教えることだ。
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