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虚心坦懐・報恩感謝 〔日々坦々〕
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投稿者 亀ちゃんファン 日時 2010 年 7 月 31 日 10:44:42: GqNtjW4//076U
 

http://etc8.blog83.fc2.com/blog-date-20100731.html
2010⁄07⁄31(土) 08:43

虚心坦懐・報恩感謝 


このブログを立ち上げて、ちょうど1年になる。

様々なアドバイス、ご意見などを頂戴し、なんとか皆様に支えていただきながら、ここまでこられたことを感謝申し上げます。

誤字・脱字、文章構成に問題ありと、いつも大変ご迷惑をお掛けしております。
中にはメールフォームを使って、誤字をそっと教えてくださる優しい方や、厳しくご指摘くださる方、デザインをかえろ、文字が小さい、etc・・・など、改善などできていない場合が多いですが、重ねて御礼申し上げます。

最近は、優れたコメントも多くなり、時々紹介させて頂いておりますが、コメントだけではモッタイナイという想いから、優れた中から特に目を引いた「インナーマザー」様の2本をご紹介したいと思います。


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●佐藤優は八百万の神々を守る「千尋」のような使徒 (2010/07/20)

≪「創価学会については警戒するのは当たり前のことで、この記事全体と、佐藤氏の意図はよくはわからない。ただ佐藤優氏は、創価学会に対して、しばしば擁護している論説が見受けられる。この記事も全体としては、何を言いたいのか明確ではなく、この西田氏に対してのスキャンダル記事を書きたかっただけなのか、とも思えるし、創価学会マネーが動き、反学会的人物の攻撃材料に使われたのか、と疑いたくなるような内容である。」との日々坦々様の疑問は当然だと思います。

私も最初は佐藤優氏の思想がよく分らなかったのですが、彼の書籍をいくつか読み解くとモンテスキューの「法の精神」がキーワードになっていることが分かります。

明治維新以来、国家の実態は官僚です。国家が直接、一人ひとりの国民を束ねて行くのがファシズムです。官僚機構である国家と国民の間に緩衝材となる中間団体があることでファシズムを防ぐことが出来ます。国家は中間団体が邪魔なので戦前、組合や宗教団体を弾圧しました。大本教やひとのみち教団、創価教育学会も攻撃されました。佐藤優氏はカルバン派のプロテスタントですがキリスト教も国家の餌食になりました。

モンテスキューは国家と国民との間に「中間権力」があることで国家の強権支配に歯止めがかかると言います。佐藤優氏は、家族、学校、地域コミュニティー、フォーラム、NPO、NGO、労組、業界団体、宗教団体などの中間団体が官僚ファシズムの暴走に対する安全装置になるという思想です。この中間権力、中間団体として創価学会を捉えているのです。

足利事件の冤罪も、小沢捜査の言いがかりも、霞が関官僚の強制捜査権が暴走した現象です。まるで戦前の特高警察が思想弾圧をした歴史が反復しているように見えます。

85年以降の新自由主義によってあらゆる共同体がバラバラにされて来ました。家庭崩壊、学校崩壊、コミュニティーが解体され労働力が流動化しました。周りを見回すとアトム化された個人が官僚システムによって直接統治されている状態が分ります。地下鉄の「監視カメラ作動中」というワッペンなど国家による直接統治のシンボルです。あんなものは昔はなった。このような「見えない支配」から息苦しい閉塞感が生まれ、人心が荒廃して来たのだと思います。マスコミの劣化や官報化も、マスコミという共同体が破壊されてきた病的症状なのです。

佐藤優氏は、住みやすい社会とは「多元性と寛容さ」によって担保されると言います。複数の中間団体が機能する社会で国民が居場所を見い出す。国は君民共治が国体の本義で、官僚は君と民に奉仕する司であらねばならない。これが本来の日本のかたちだといいます。
それに対して官僚は税金の収奪と労役・兵役という動員によって支配しようとする「外部の共同体」なのだと言います。この見えずらい「外部性」がクセモノで、官僚は官僚機構が社会の一部であるかのような偽装をすると言います。

佐藤優氏は、国家と社会はカテゴリーが違う「別もの」として見る視座を持っています。そのうえで、予見できる未来において国家のない世界はあり得ないというリアリズムから「必要悪」としての国家の歩留まりを模索しています。そのためにはまず社会と国家の「出自の違い」を可視化する必要がある。社会常識と乖離した官僚のスキャンダルを告白するのは「出自の違い」を見せているだと思います。そして、思考する世論へいっしょに考えようとシグナルを送っているのです。「国家(官僚)の側から国民をファッショするのではなく、社会(国民)の側から日本を強くするにはどうすればよいか。中間共同体のある社会は国の暴走を食い止め、本当の意味で日本を強く寛容にするのだ」という言外のメッセージを伝えているのだと思います。

私は創価学会が嫌いです。いやな思い出もあります。創価学会の強さも影響力も承知しているつもりです。ただし、国民の代表である代議士を難癖捜査・逮捕するような官僚機構の暴走の方がもっと怖い。毒をもって毒を制するというパワーバランスの意味で、創価学会という中間権力・中間団体を認めたい。
反社会的行動と反国家(官僚)的行動を分けて考えることで、創価学会が著しい反社会的行動をとっていないかぎり、寛容したい。この観点から社会の側にある創価学会という共同体は、社会の外部である国家官僚の直接統治を防ぐバッファーになる、という考え方に立ちます。

公明党は社会の側から(つまり国民から)選ばれた社会の代表です。小泉・竹中が官僚(財務・法務・検察・警察)と一体になって進めた新自由主義の暴走があの程度ですんだのは、創価学会がストッパーの役目を果たしていたからだと思います。自公政権ではなく自民党独裁だったらもっと疲弊・荒廃した社会になっていたと思います。

日々坦々様が佐藤優氏に対して持つ「主催者や報道各社、出版社などの意図を忖度してリップサービスをしているのかな、と疑問に思うほど、主義・主張が散漫としている」という印象は、以前の私も持っていました。ところが最近ようやく、佐藤優氏のインテリジェンスのなぞが見えてきました。

佐藤優氏にとって「敵以外はみんな味方」なのです。私など人間が小さいものですから「味方以外はみんな敵」にしてしまうのですが、佐藤氏は閉塞感の「本当の敵」を見抜いています。佐藤優氏にとって「敵」は資本主義の最高段階で現れる新自由主義なのです。マルクスが言う「疎外」です。人間が作った貨幣、システム、商品によって人間が支配されてしまう「物象化」と闘っているのです。かといって共産主義を目指しているわけではなく、金融資本主義を脱構築して生産の哲学に立った資本主義を目指しています。

佐藤優氏はキリスト者です。キリスト教は偶像崇拝を禁止しています。近代以降の人間が陥っている呪縛は貨幣への物神崇拝だという視座を持っているのです。お金は権力と交換可能な神がかりの「商品」ですが、もともとは商品交換の便宜に過ぎない。お金はモノであって神ではないという揺るぎない思想を持っているのです。「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に」という信仰です。

佐藤優氏は「思考様式の翻訳家」です。右から左まで、同じ事を違う言葉で言っている。だから分かり合えない状態を翻訳・換言し、つなげているのです。壊れたドアの蝶番を修理するような仕事です。右翼に伝わる言葉と左翼に伝わる言葉を使い分けているのはブレや迎合ではなく翻訳なのです。天皇陛下をカッコ()に入れれば問題意識は左右一緒なのです。(尊王精神と君民共治を欠いた)資本の暴走による貧困格差、(尊王精神と君民共治を欠いた)官僚の暴走による国民管理など、共通の課題なのです。

また、佐藤優氏はこんな言い方をよくします。「新自由主義に乗っかる形で内側から壊していく」と。

新自由主義とは、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」に出てきた『顔なし』という白いお面をつけた黒い神様のような存在なのです。映画の中で『顔なし』は他の神々や食べ物を食い尽くして自己増殖していきます。まるで顔(実態経済)のない嘘っぱちのリーマン金融工学の『金融資本』のように膨らんでいきます。
そこで千尋は『顔なし』の要求にこたえて接待します。そして毒饅頭を食わせる。『顔なし』がばら撒いた金の礫は泥の偽装品だとバレます。『顔なし』の体も元の実態に戻ります。
佐藤優氏は財界雑誌から労働雑誌まで論考を書きまくっていますが、千尋と同じことをしているように見えるのです。八百万の神々たちが多元的に寛容でいられる日本を取り戻すために。そして現在暴走している官僚機構は多元的な神々(中間共同体)によってバランスがとられて、本来の強い日本が再生する。佐藤優氏は日本の多元性に寛容された日本人であり、キリスト者であり、お母様の血を引く琉球人でもあるのです。日本の古神道と親和的な複数の魂を持つ八百万の神でもあるのです。神仏習合の視点から言えば観自在菩薩のように思考様式を翻訳できるのでしょう。

私は彼をそう捉えています。≫ 


*****政治ブログ***********(http://politics.blogmura.com/)(http://politics.blogmura.com/


●官僚以外はみんな味方 (2010/07/23)

≪鳩山は不完全な人間だからこそ反省出来る男です。自分の過ちを内省し、やり直す勇気のあるリーダーです。

禅の言葉で「大死大活」(大死一番、大活現成)。一度死んで再び蘇る。ただし復活するときは以前の自分とは違う。首相の権限はないが官僚の怖さは学んだ。痛みを経験し知恵を学んだ男は強い。鳩山は「大活」して世俗の地上で本気のゲームを始めたのでしょう。鳩山の数学理論に翻訳すれば、微分のマルコフ連鎖だけでなく歴史の積分も取り入れたゲーム理論を構築しようとしてる。

具体的にはどんな闘いのゲームなのか。きっと「官僚以外はみんな味方」のゲームです。

鳩山は菅に「民主党は小沢一郎というアンチテーゼを抱えていた方が強くなれる。反は正を強くする。小鳩を潰し参院を弱体化させた官僚機構の怖さを学んで、大死大活しなさい。小沢一郎を活用して民主党に脱官僚のアウフヘーベンを起こせ!それが菅さんにとっての利益にもなるのですよ」とシグナルを送っているのでしょう。
また小沢にも「大暴れには目に見える大暴れと目に見えない大暴れがある。楠木正成は両方の技を使った。私は討ち死にした新田義貞だったが大死大活して怨霊になる。偽王朝の官僚機構をいっしょに倒しましょう」と連帯のメッセージを送っているのでしょう。

官僚機構が鉄壁な砦ならば、鉄壁さの弱点は内側にある。人は内側から崩れ、内側から変わる。官僚の内在論理は出世信仰なのだから、大死大活の反省をした官僚が出世するようなシステムになればよい。鉄壁な人事権を握る傲慢な官僚に「国民へ奉仕する官僚が得をして出世する」と思わせるにはどうすればよいか。

トロイの木馬は官僚の専売特許ではない。収奪する者は収奪される者から収奪される。その恐怖は万人共通のトラウマです。

鳩山は本気で「偽王朝以外はみんな味方」の物語を作っていこうとしている。挙党一致という狭い話ではなく、もっと大きな物語を再構築しようとしています。
鳩山が後醍醐陵墓にお参りしたのはパフォーマンスではない。彼は微分の眼眩ましではみんなを味方に出来ないことを学んだ。微分の「現象」は目に見える露払いであって、歴史の「本質」は積分の精神によって動くことに気づいた。政権を追われ、大死大活してやっとみんなの集合的無意識を掴んだのでしょう。

京都に晴明神社という陰陽師の安倍晴明を祀る神社がある。安倍晴明が五芒星の結界を張る時にどのような5つのエレメントを使うか。

鳩山は偽王朝の官僚貴族に5つの「目」をはりめぐらしている。「敵以外はみんな味方」の結界は連歌のような詩を奏でます。
鳩山の怨霊は泣き寝入りして死んでいった死者たちの魂と連帯してる。数学者の鳩山は数学が神の翻訳であることを知っています。目に見えない「何か」を可視化する数学の優等生が、沖縄の差別を可視化し官僚支配を可視化しました。そしていよいよ「何か」を掴んだのです。

足の引っ張り合いのゼロサム・ゲームの愚かさを可視化し、ゼロの意味を掴んだのでしょう。0=+1−1。ゼロは善も悪も包摂しているからゼロなのです。大死大活とは死と再生。色即是空の気づきです。

私は鳩山の言動を5つの眼で見て「中今の歴史」を進もうと思います。≫ 

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インナーマザー様がもしブログなどをされていたら、毎日読みに行くと思う。
(※既に書かれているところがありましたらお知らせください)


これからも虚心坦懐(きょしんたんかい)偏らず、濁らず、わだかまりを持たずに信念を持って、日々成長できるよう、皆様のお力をお借りしながら、小沢さんの改革が、もう放っておいても間違いない、というところまで是非見届けたいと思っております。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

報恩多謝


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最後までお読みいただきありがとうございます

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