08. 2010年7月30日 18:45:53: ZsUNOgGnko これが朝貢心理―小沢一郎「訪中団」に滲み出た民主党の「卑屈な喜び」 2009/12/11/Fri■中国で小沢一郎報道―「世界交流史上でも想像を超えた」と 小沢一郎幹事長が率いる民主党の「長城計画」訪中団が十二月十日、北京へ到着。これを報じた中国紙「環球日報」は十一日、「総勢六百四十三人で、国会議員が約五分の一の百四十三人。百人以上の議員を同時に派遣するのは、世界の交流史上では想像を超えている」「日本の外交史上でも稀だ」などと、その壮観さを盛んに強調していた。 なぜこれほど大規模なのか(日中友好に熱心なのか)を中国側に見てほしい、と出発前に語った議員もいたが、その思いが通じたようで何よりだ。ただ中国側は日本人の友好への熱意は喜んでも、それに敬意を抱くことはないだろう。
なぜかと言えば、あの国の歴史体験からして、この訪中団は「中華」皇帝の徳を慕ってわざわざ来訪した異国の朝貢使節団としか見えないからだ。 実は「環球日報」は同日の別の記事で「日本右翼は小沢訪華を中国への朝貢だと攻撃している」と書いている。 要するに産経が十一月二十八日の社説で「中国の『皇帝』に隣国の『家臣』たちが大挙して拝謁するかのようで、朝貢外交のにおいさえ漂ってくる」と批判したことを、「右翼」の「激烈な言論」だと非難するものなのだが、そう書いた記者自体、「産経の指摘通りだ」と思っているはずである。 ■今も変わらない「朝貢国」ならではの事大主義心理 もし中国側が日本に対して同じことをやれば、中国人なら「国恥」だとして怒るに違いない。 だがそれはともかく、国際社会が弱肉強食世界である限り、臆病な弱小国の事大主義的心理は昔も今も変わらないと言うことだ。 中華帝国が東アジア世界を主宰していた時代、周辺諸国の権力者たちは中華皇帝から冊封を受けて王、侯などの称号を授かって外臣となり、朝貢を行ったが、それには大きなメリットがあった。 それは朝貢貿易による経済的利潤だけに留まらず、中華の脅威から安全も保障されると言うものもあったのだろう。 だから中国のとの衝突回避のために強調される鳩山「友愛」精神などは、朝貢国のものに思えてならない。そしてそれが目指す東アジア共同体などは、中華帝国を中心とする東アジア冊封体制の再現ではないかとも。 ■日本の議員が中国首脳と記念写真を求める理由 中華の外臣としてのメリットは他にもある。西嶋定生の『古代東アジア世界と日本』によれば、「周辺諸国が中国王朝の冊封を要請するばあいには、その支配者たる君長の国内的権威の確立を、このことによって期待することもあるであろう」し、また「諸国家相互間の抗争を、このことによって有利に展開しようとする念願よりなされることもこともある」と言う。 これを現代の日本社会に当てはめて言えば、「政党、政治家にとって中国の覚えがめでたいことこそが権威に繋がり、政敵との競争や支持者の獲得に大きな力を発揮する」と言うことか。 たしかに中国との関係の深さを盛んに強調する政治家、政党は少なくない。自分の事務所に中国首脳と撮影した記念写真を飾るのも、「権威」付けのためだとしばしば指摘される。政治家の訪中での最大の希望は、向こうの国家指導者との記念撮影だともよく言われるが、そのような利益を求めるあまり、自尊心と言うものが奪われて行ってしまうのだろう。 今回の訪中団でも、議員たちは行列を作り、一人ひとり順番に胡錦濤主席と記念撮影をしていた。 ■忠臣・小沢一郎の「土産」となった国会議員団 その光景はまるでアイドルのサイン会に群がり、はしゃぐファンの如しで、国会議員としての威厳は微塵も感じられなかった。 テレビカメラや同行の議員たちの前では、「よっ!」と手などを振り挙げて、胡錦濤氏に馴れ馴れしく歩み寄って行った小沢氏だが、二者会談が始まると、いつもながらの愛想笑いに満ちた謙りの態度に切り替え、まずは「みんな喜んでいました」と、議員たちとの撮影に応じたことに感謝を述べた。 もっとも、一番喜んでいたのは小沢氏自身ではないだろうか。 これで日本に向けては中国とのパイプの太さをアピールし、中国に対しては党内での影響力をアピールすることができたのだから。「中国への最大の『土産』は、同行議員の多さ」(民主党幹部)なのだそうだ。さぞ中国の「忠臣」としての「面目」躍如たるものがあったことだろう。 ■「台湾侵略」支持を思わせた「解放戦争の最終決戦」の失言 会談終了後、小沢氏が記者団に対して明かしたところによれば、彼は来夏の参院選について胡錦濤氏にこう語った。 「こちらのお国(中国)に例えれば、解放の戦いはまだ済んでいない。来年七月に最終の決戦がある。人民解放軍でいえば、野戦の軍司令官として頑張っている」。 まさに産経が「他の先進国の主要政治家が、天安門事件で民主化運動を武力で鎮圧した人民解放軍の幹部に自らをなぞらえることはあり得ない」と報じた通りだ。 「解放戦争の最終決戦」と言われて中国人が思い浮かべるのは「台湾攻略戦争」だ。台湾併呑を支持するとのメッセージにもなったはずだ。 かつては「中国が台湾を犯せば日本は座視しない」とまで言って、台湾で敬意を受けていた小沢氏だが、今はこの体たらくだ。 これが大国に媚びる事大主義者の反道徳性の表れなのだ。常識、良識、デリカシー、道徳などを放棄しないかぎり、事大主義に徹するなどできないのである。
■唾棄すべき中国の「日本国王」小沢一郎と民主党「国賊」勢力 小沢氏が十一月、都内での講演で日中関係について「両国が政治的にも経済的にも、文化や文明、地球環境という面でも、二十一世紀における人類史的なパートナーとして協力連携ができると確信している」と述べたことも、今になって中国メディアにクローズアップされている。 日中が「人類史的なパートナー」足り得るのは本当だろう。日本と言う先進国家を朝貢国とすれば、中国のパワーは格段と高まり、まさにこの「不道徳同盟」は「人類史」に特記されるべき展開となろう。 勘合貿易の利益に目が眩んで明国の冊封を受けて「日本国王」と称し、国賊として後世から蔑視、唾棄されてきたのが足利義満だが、小沢一郎は現代の「日本国王」と呼ぶべきだろう。しかもそれが仕えるところの中国とは、閉鎖性国家だった明国とは大きく異なる。すなわち対外膨張政策で日本自身の安全をも脅かす危険な存在である。 内には弾圧、独裁、外には膨張、侵略と言う暴力国家への追従でウットリするような政権与党が民主党。国家、国民をも裏切るこの政治勢力は解体するしかない。 http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-982.html
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