26. ダイナモ 2010年7月31日 22:26:36: mY9T/8MdR98ug: oz3zVsEkfw >>25わたしの書いた内容をよく理解していないようですね。死刑と終身刑との間には越えられない壁が存在します。つまり死ぬか生きるかです。生きていれば再審請求を繰り返すことができますし、新しい証拠の発見も期待できます。終身刑であれば無実の人が殺人の濡れ衣を着せられても長い間の刑期の中で無実が明らかになる可能性が大きくなります。しかし、死刑の場合はそうはいきません。こういうとあなたは、「B 死刑判決後も執行までにバッファの期間をおく、再審請求の動きがある場合は延期する」という「対策」を書いていますが、再審請求は何度でも繰り返し出すことができます。これでは結局、いつまでたっても死刑にはならないことになりますね。死刑がなくなってしまいますがそれでよろしいのですね。 現在でも試験判決後直ちに死刑が執行されることはありません。最短でも1年はあります。この1年という期間は極めて短い異例のケースです。これは2001年に発生した付属池田小事件で死刑が確定した宅間守死刑囚のケースです。宅間死刑囚は、自殺したかったが自分では死ねないので大量殺人事件を起こして死刑にしてもらうために犯行を行なったと述べています。結局、彼の望み通りに短期間のうちに死刑が執行されて死ぬことができたのです。このケースでは死刑にマイナスの犯罪抑止効果があったことは確実です。他にもいくつか同じような事件がありますので、死刑制度には大量殺人事件を引き起こす効果があるといえます。皮肉なものですね。犯罪抑止効果のために死刑制度があるとされているのに現実には逆の事態が発生しているのです。こういうとあなたはそれは例外的な事例だから全体としては死刑に抑止効果があるのだと主張されるでしょう。しかし死刑制度に凶悪事件を誘発させる効果があることは実際に凶悪事件が発生したことで確かな事実です。 「B 死刑判決後も執行までにバッファの期間をおく」と言われていますが、一体何年のバッファ期間を設ければよいのですか。足利事件の場合は逮捕から無実が明らかになるまで17年を要しています。財田川事件の場合は死刑が確定してから裁判が地裁に差し戻されるまで24年を要しています。誤判により無実の人が1人でも死刑となることは許されないはずですよね。これまでの事例をもとに判断すると死刑確定から執行までの期間には最低でも30年程度は必要と思われます。こうなると事実上の終身刑と変わらなくなりますね。 >>あなたは、「終身刑の方が考え方によって死刑より残酷だ」と述べていますが、 > >前提条件を勝手にはずして引用するのは捏造ですよ。 >。ヨ終身刑だから冤罪でもいいということにはまったくならない。 > むしろ、考え方によってはより残酷とも言えます。」 >つまり、冤罪の場合は終身刑のほうが考え方によってはより残酷とも言えると言っているのです。 >死ぬまで何十年も不条理と絶望に苦しめられるわけだから。 「冤罪の場合は終身刑のほうが考え方によってはより残酷とも言える」とのことですが、あなたが前のコメントで「終身刑ほど楽なものはない。衣食住に困らない天国のようなものだ」との旨の発言をしていますが、それは取り消すということでよいですか。どちらもありは無しですよ。 >先ほどと同じ質問ですが、冤罪のまま終身刑で死ぬのはOKなのですか? 再度説明します。終身刑であれば処刑されませんから何年か後には冤罪を晴らす可能性がでてきますが、死刑では殺されてしまうのですから冤罪を晴らせないまま処刑されてしまう人がでてきてしまうのです。どちらが無実の人にとって望ましいかは明らかです。 >>。ヨ殺人を1件でも抑止できるのなら死刑を存続すべきであるが、誤った裁判で処刑された人が1人くらい?? いたとしてもやむなしとする」ということですね。 >それは終身刑で死んだ場合も同じです。 >程度の問題でしかありません。 死刑と終身刑の違いは殺されるか生かされるかの違いです。生かされていれば冤罪を晴らすことのできる可能性が生まれます。 これを「程度の問題」などと矮小化していいのですか。無実の人が処刑されるかどうかという問題ですよ。 >大学が出している調査結果を虚偽と断言するのなら、虚偽である証拠を出してください。 >米科学アカデミーのコメントを言うのなら、そのコメントにイリノイ大学の調査結果が含まれている証拠を出してください。 >米科学アカデミーが指摘する具体的な虚偽の証拠を出してください。 >根拠のないイチャモンにしか聞こえませんよ。 わたしがあげたのは、ウィキペディアの「死刑存廃問題」のページに記述している内容を転載したものです。それ以上のものはありません。逆に問いましょう。死刑に抑止力があるというイリノイ大学の報告をどのような根拠があって真実を書いていると判断したのですか。それを知りたいものです。 死刑に抑止力があるかどうかは、すでに死刑を廃止した百カ国以上の国々で、死刑廃止前と廃止後で殺人件数に明らかな増加が認められるか否かを調べれば判明することです。現実問題として、死刑を廃止したために殺人事件が増加したという報告はどの国からもなされてはいません。この事実から、死刑制度に明確な殺人の抑止力は認められないという結論になります。 >>再度いいますが、死刑に殺人を抑止する効果があることを証明する科学的な裏付けのある信頼できる研究結果は一つも存在していません。 >何度も言いますが出していますよ。 >大学や教授などがデータをまとめて出した結果について、あなたが証拠もなしに捏造と決めつけているだけです。 あなたのいうデータが正確なものであると判断した根拠を提示して下さい。 >死刑に抑止力があるのは、あなたも下記のように認めています。 >>。ヨ万引きは例外なく死刑」となれば万引きをする人は激減するでしょう。 >>。ヨ殺人はいかなる例外もなく死刑」とされれば、殺人事件の件数はいくらかは減少すると思います。 > >上記のように抑止力があるというデータも報告されています。 > >つまり、死刑に抑止力があるのはたしかなのです。 わたしが述べたのは、殺人は例外なく死刑だとした場合です。そうした極端な死刑適用基準とした場合には、いくらかは減少するでしょうと予想を述べているのです。しかし現実には死刑が適用されるのは殺人事件全体のわずか1%未満でしかありません。こうした緩い死刑適用基準のもとでは死刑に抑止力はありません。こんどは理解してもらえたでしょうか。 >凶悪殺人を誘発させないためにも死刑は存続させなくてはなりません。 死刑には犯罪の抑止力はありません。凶悪殺人を防ぐには、社会の経済的安定の確保と地域での社会的つながりを確保することなどを通じた社会的政策の実施が重要なのです。 最後にもう一度あなたに問いかけます。 1人殺すだけなら絶対死刑にはなりませんよ。殺したい相手が2人以上だったとしても、少なくとも最も憎い1人は殺すことができます。死刑制度の廃止はいつになるかわかりませんよ。いっそのこと殺ってみたらどうです。何であなたが殺人を思いとどまっているのか、死刑にはならないのにどうしてですか。その理由を聴かせてもらえませんか。
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