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2010-07-24 23:59:00
結局『民主党』とは、溶解しない二種類の溶剤が<政権奪取>の為にだけ混じりあっていただけの、まやかしの<カクテル>であったのかもしれない。
「国民の生活が第一」という発想は、あくまで『小沢』の発想に過ぎないらしい。
菅直人、及び前原、野田グループに取っては、何の意味も無い事だったのだ。
そうでないと、小沢が排除されたとたんに、ああもたやすく捨て去れる物では無い。
そして、国民に取っての<大誤算>は、鳩山が小沢を排除した事である。
『週間SPA!』なる雑誌の記事に、実に解りやすい解説が有った。
(前段階省略)
>このように各氏各様の鳩山観が飛び交う中で、戦慄すべき権謀術数家の姿を見るのが経済アナリストの森永卓郎氏だ。
「鳩山氏の凄みとは、結果的には民主党にとって邪魔者だった小沢一郎氏も福島瑞穂氏も亀井静香氏も排除してしまったことでしょう。そして新生民主党の中枢を独占する前原・野田グループが目指すのは日米同盟優先、増税による財政再建、弱肉強食を旨とする新自由主義路線です。
つまり、鳩山氏がやったことは、平和と平等主義の小沢マニフェストで政権を奪取し、普天間問題での政治的な自殺をみそぎとして磐石な状態で菅直人氏に小泉構造改革を引き継がせたのです。鳩山由紀夫という政治家は、小泉純一郎以上の役者ですよ」
>国民は今後味わう塗炭の苦しみのなかで、鳩山氏を嘲笑ったことを深く後悔するのだろうか。
【週間SPA/7月22日(木) 18時24分配信】
この指摘は、感覚的に感じ取っていた物の、形として明確に姿を結んでいなかった<像>のピントを、見事に合わせてくれた。
そうだったのだ。
鳩山は、野合『民主党』から、『小沢自由党』という溶剤を分離して、<純粋>なる『さきがけ民主党』に戻したのだ。
スパイス無しで、料理は作れない。
16世紀までのヨーロッパに於いて言われていた言葉が有る。
「胡椒の一グラムは、金の一グラム」
そうなのだ。
肉食人種ヨーロッパ人達に於いて、冷蔵庫も冷凍庫も無かった時代に、食材としての<なま肉>を、最後までいかに美味なるままで食せるかは、死活問題であったで有ろう。
ましてや、調理した肉に、胡椒が有ると無いとでは、その出来映えには雲泥の開きが出て来る。
胡椒無くしては、肉は<食べてもらえる程>美味に調理出来ない。
そして、『さきがけ』の流れを汲む『<旧>民主党』という、等級の劣る肉は、消費者に支持されなかった。
『新進党=自由党』と言うスパイスが使われて、始めて<美味なる>『民主党』が出来上がったのだった。
ただ、その<旧さきがけ>のメンバーは、国民全員が喜ぶ様な<普遍的B級グルメ料理>になるつもりは、さらさら無かったらしい。
あくまで、アメリカという<帝国主義国家>に寄宿したい、寄生虫エリート達にのみ供されるべき、選ばれた<特選メニュー>のつもりなのだ。
しかし、メニューを決めるのは客である。
大多数の客に選ばれる為には、普遍的に喜ばれそうな調理が必要とされる。
その前に、大多数の客に来店してもらわなければ、始まらない。
『特選エリート料理店』の看板では、大多数の客には来店が期待出来ない。
しからば、皆々様に<口当たりの良い>看板を掲げようではないか。
『国民の料理店』
そしてひとたび(自分達が奨めたい)特選コースが、大多数の客に選ばれたら、あとは<大衆グルメ>の看板は早々に下ろそう。
そう考えると、昨年8月30日以後、鳩山政権が取って来た行動が良く理解出来る。
閣僚の選び方。
その閣僚達の暴走。
首相本人の迷走ぶり。
そして極めつけは、「菅直人の続投支持」発言。
そべて、意味が有ったのだ。
▶菅首相と武村正義元官房長官会談で浮上した「反小沢」さきがけ人脈 小沢一郎「再始動」の裏側で (週間ビジネス見出し)
(前段省略)
>事実、小沢氏は21日、オープンしたばかりの衆院第1議員会館の自室に姿を現し、参院選で当・落選した候補者の挨拶を受けた。そこで参院選敗因の分析をしてみせたうえで、執行部批判を行った。新聞の見出し風に言えば、雲隠れしていた小沢氏が9月の党代表選に向けて「再始動」ということになる。
>一方の菅直人首相は小沢氏に対し面会を繰り返し要請するものの、小沢氏側から無しの飛礫のため神経をとがらせている、と新聞は報じている。果たして、本当だろうか。
>というのも、菅首相が23日午後、都内のホテルニューオータニ内の「なだ万」で武村正義元官房長官と昼食をとりながら会談したからだ。この菅・武村会談の第1報は瞬時、永田町を駆け巡り、「すわ、さきがけの復活か? 」と、小沢周辺に大きな衝撃を与えた。
>まさに小沢氏が新生党代表幹事時代の93年8月、同氏主導で非自民8党会派の細川護煕政権が誕生、55年体制に終止符が打たれた。
>同政権の官房長官に就任したのが新党さきがけを率いていた武村氏である。因みに、鳩山由紀夫前首相は官房副長官として政権入りした。
>が、ここで注目すべきは、短命に終わった羽田孜政権の後に発足した「自・社・さ政権」の村山富市政権時の新党さきがけのラインアップである。
《代表・武村正義、代表幹事・鳩山由紀夫以下、常任幹事に武村、鳩山、菅、園田博之(たちあがれ日本幹事長)、簗瀬進前衆院予算委員長(今参院選で落選)、田中秀征(参院選期間中、みんなの党顧問)、渡海紀三朗(前自民党衆院議員)など12人。》
>菅首相は政調会長、
前原誠司国交相、荒井聡国家戦略担当相と枝野幸男幹事長はそれぞれ政調副会長、
玄葉光一郎公務員制度改革相・政調会長は企画局長、
小沢鋭仁環境相は副院内幹事であった。
>菅政権の閣僚が5人、党執行部の2人が旧さきがけの主要メンバーなのだ。
【週間ビジネス/歳川 隆雄/7月24日(土) 7時 5分配信】
そうだった。
これで、モヤモヤしていた、あらゆる要素が明らかになった。
9月11日とか言われている<民主党代表選>には、心してかからなければならない。
『国民の生活が第一』派は、政権奪取の為だけに利用されて、あっさり捨てられてしまう<だし昆布>にだけは、なってはならない。
参院選での戦い方のお粗末さ。
その後の処理の仕方の利己的稚拙さ。
そんな執行部は、代表選で即クビ。
だと、安易に考えていた。
しかし、いくら選挙戦術は幼稚でも、恥を知らない厚顔さでも、責任の取り方は知らなくても、権力の維持にかけては、実に油断ならない<老獪>さを秘めた『菅から官』では有った。
そして、それを支えて蜜を吸う手管に長けた、旧さきがけ一派の面々であった。
おのおの方、くれぐれもご油断召さるな!
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