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http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100725-OYT1T00630.htm?from=main1
議会を開かずに専決処分を繰り返している鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が25日、空席だった副市長に元愛媛県警巡査部長の仙波敏郎氏(61)を充てることを専決処分した。
地方自治法は副市長の選任には議会の同意が必要と定めており、識者は「明らかな法律違反」と批判している。
同市の掲示板に25日、竹原市長名で、仙波氏の名前と生年月日を記し、「欠員中の副市長に選任した」とする文書が張り出された。
仙波氏は愛媛県警時代の2005年、県警の裏金作りを実名で内部告発した。09年に退職し、現在は各地で講演活動などを行っている。
仙波氏は25日、読売新聞の取材に「竹原市長とは今年5月に知り合い、今月10日頃に就任を打診された。市民の力になりたいと考え受諾した」と話した。8月2日に初登庁するという。
専決処分での副市長選任について仙波氏は「違法とは断定できない」と説明。一方で、市長が、市職員の懲戒免職処分取り消しを命じた鹿児島地裁判決に従わない点については「判決には従うべき。市長とは是々非々の関係でいく」と述べた。
地方自治法162条は、「市長は議会の同意を得て副市長を選任する」と定めているが、違反した場合の罰則規定はない。鹿児島大の平井一臣教授(政治学)は「法に従わない以上、住民によるリコール(解職請求)運動で市長を辞めさせるしか正常化の手段はない」と話している。
竹原市長は初当選後の08年9月、退職した副市長の後任に民間人を充てる選任案を提案したが、議会は「民間出身の市長を補佐するのは行政経験者が適任」などの理由で同意せず、議会との対立が激化した。
竹原市長は今年4月以降、議会を招集せずに職員らのボーナス半減や市議の日当制導入などを相次いで専決処分した。市議が要請した臨時議会の招集にも応じず、鹿児島県の伊藤祐一郎知事は今月2日と23日、是正勧告を出した。
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元愛媛県警巡査部長の仙波敏郎氏が副市長の地位に就任することで、阿久根市政が法に従って正常化されることを期待します。
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