konchan 共存共栄〜覚醒後の次のステージへ〜 2016-10-02 20:16:45 日本語は将来世界共通語になる可能性があります http://ameblo.jp/kondo-fp/entry-12205799875.html(反論の余地もない秀逸な論文ゆえ全文転載) 株式日記と経済展望さんのブログから転載です http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/d98ffdb51cf8ec8957f23dad55492eb8
日本語は、感受性と理解力と創造性を育てる言語として、将来の世界共通語になる可能性があります
2016年10月2日 日曜日 ◆世界共通語となる可能性を持った日本語 森川林 日本語という言語には、他の言語には見られない特徴があります。 第一は、外界を人間化してとらえる母音言語という特徴です。日本語では、自然の音を左脳の言語脳で把握します。「雨がザーザー降っている」「セミがミンミン鳴いている」という表現です。音だけでなく、様子についても、「雲がふんわり浮かんでいる」「太陽がぽかぽか照っている」と様態を母音で表します。 母音を人間世界の音、子音を非人間世界の音とすると、自然の音も含めてすべて母音の含まれる音で表す日本語は、自然そのものを人間的なものとして受け入れる言語だと言えます。日本文化におけるアニミズムは、この言語における自然の人間化と密接な関係を持っています。 この外界を人間世界と同じようなものとして受け入れる発想から、自然に対する繊細な観察眼が生まれました。日本人は、自然を、人間が征服すべき単なる外界の素材と考えるのではなく、人間に協力してくれる意志を持つ仲間のように考えます。例えば、針供養は、針を道具としてではなく、仕事の協力者として見る発想から生まれました。 自然や道具に対するこの人間化した見方が、自然や機械と対話する日本文化を生み出しました。日本の工業製品の品質が優れているのは、人間と製品の間に、人間どうしの間に見られるような対話があるからです。その対話の土台となっているものが、日本語の母音性から来るアニミズム的な発想だと思います。 第ニは、表意文字と表音文字を組み合わせて視覚的な理解を促す漢字かな混じり文という特徴です。日本語における漢字とかなは、脳の異なる部位で処理されています。漢字は、絵と同じようなものとして認識されているので、日本語の文章を読むと、文字が視覚的な映像を伴って処理されます。このため、漢字かな混じり文は、一目で全体を理解しやすいという特徴を持っています。
アルファベットのような表音文字の場合でも、文章を読む量が増えてくるにつれて、単語という文字の塊を一種の図形のように認識するようになるようです。しかし、図形化の度合いは、もともと表意文字である漢字の方が優れているので、日本語は西欧のアルファベット言語よりも、物事を理解する手段として有利な言語なのです。 また、漢字が主に名詞として概念を表すのに対して、ひらがなは主に概念と概念をつなぐ媒介としての役割を果たします。中国語が語順によって概念と概念の間にある関係を表すのに対して、日本語は語順ではなく、漢字と漢字の間にひらがなをはさむことによって概念相互の関係を表します。ひらがなが介在することによって、概念を表す漢字の組み合わせ方が自由になるというところに、日本語の発想の豊かさがあります。 日本語は、表意文字の部分で理解力を高め、表音文字の部分で創造性を高めるという不思議な特徴を持った言語なのです。 第三は、助詞や助動詞という語尾のニュアンスで微妙な差異を表現する膠着言語という特徴です。英語や中国語と異なり、日本語は、文の最後まで聞かないと、その文を正しく理解できません。例えば、「私は、明日、学校に行く……」まで聞いても、そのあと、「行くでしょう」か、「行くかもしれません」か、「行く気はありません」か、どのように続くか判断できません。
そのため、日本語は、話し言葉でなかなか句点をつけずに、いつまでも続くような形をとりがちです。「その件については、前向きに善処したいと、このように考えているわけである、と言いたいところですが、やはり、何と申しましても……」というような言い方になると、聞き手は最後まで気を緩めることができません。 この膠着語における文末の微妙さが、日本文化における微妙な差異に対する関心を生み出しました。そのため、話し言葉では、文末は、しばしばぼかされる形で微妙な雰囲気を相手の受け取り方にゆだねます。「この間は、どうも……」「はい、おかげさまで……」「ちょっと、そこまで……」などという言い方です。 話し言葉の特徴は、書き言葉にも表れます。書き言葉では、文末をぼかす形がとれないので、言い切らない表現が多様されます。「そうである。」という断定ではなく、「そうであろう。」「そうだと思われる。」「そうだと言える。」「そうだと言いたい。」などという表現です。また、ニュアンスを表すための顔文字や「(汗)」「(笑)」などが多用されるのも、相手の微妙な受け取り方を前提にして文章を書くという日本語の特徴です。 膠着語は、微妙な差異を生み出せるために、互いに相手の受け取り方に気をつかうという配慮の文化を生み出したと言えます。 20世紀の世界言語は英語でした。それは、世界共通の言語としてコミュニケーションのツールに役立つ特徴を備えていたからです。
しかし、今後は人工知能の発達によって、言語は次第に自動翻訳が可能な表現手段になってきます。 世界に何千もの言語があることを考えると、個人が学習によってそれらの言語に精通することは不可能です。英語が世界の共通語になったのは、言語の習得に時間がかかることから、言わば消去法として選ばれたという事情があります。 人工知能が世界中の言語の自動翻訳を可能にする時代に、言語に求められる役割は、もはや世界の人々とのコミュニケーションではありません。新しい時代の言語の役割は、コミュニケーションのツールではなく、理解や認識や思考のツールとしての役割です。 しかし、言語が認識のツールになるためには、その言語が個人の母語になっている必要があります。コミュニケーションのツールであれば、後天的に習得することが可能でした。しかし、ある言語が認識のツールとなるためには、その言語が母語として血肉化されている必要があります。また、バイリンガルの教育法が開発され整備されれば、母語は複数であることも可能です。 こう考えると、日本語は、感受性と理解力と創造性を育てる言語として、将来の世界共通語になる可能性があります。しかし、このことは、まだ日本人以外には、ほとんどの国の人が気づいていないと思います。 (私のコメント)
日本人が英語をなかなかマスターしないのは、英語を学ばなくてもカネが稼げるためであり、英語が出来て当然のような大学生でもほとんどの学生が英語が話せない。国際討論会でも中国人の大学生が英語で議論しているのに、日本の大学生だけは日本語で議論していた。 中国でも、世界のトップレベルの知識を得るには英語を学ばなければ手に入らないのであり、その為にはアメリカなどに大量の留学生を送り込んできた。それに対して日本からのアメリカへの留学生は減り続けており、中国や韓国などとは対照的だ。 日本ではアメリカに留学して帰って来ても、特に就職に有利になるという事は無い。企業では社内の公用語を英語にすると言った会社も現れてきましたが、楽天などの企業業績は大きく落ち込んでしまった。英語は出来てもビジネスが出来る有能な人だとは限らないからだ。 カナダでは30歳の日本人女性が殺された事件がありましたが、語学留学であり、カナダのホームレスの男性に殺されたらしい。英語を教えてあげると近づいたのでしょうが、カナダやアメリカでは浮浪者でも英語が上手だ。つまり英語が出来れば仕事が出来ると言うのは無茶苦茶な理屈だ。 つまり日常会話の英語と、IT技術や医学用語などの専門用語の英語とは別の世界であり、英語の専門用語を理解するには日本で専門技術を学んだ人の方が理解がしやすい。いくら英会話が上手でもアメリカの大統領と日本の首相の会談を通訳する事は無理であり、双方の政治や文化に精通していなければ誤解を招く。 つまり高校生がアメリカに留学して英語を学ぶよりも、日本で専門知識を身に付けた大学生や社会人がアメリカに留学すれば、アメリカのトップレベルの講義でも理解することが出来るだろう。不思議でならないのは、イチロー選手のようにアメリカで十数年プレーしてても英語を話さない事であり、誤解を恐れるという事ですが、選手仲間とは英語で話をしている。 しかしマスコミや記者会見や公式の席での演説や学術論文などは、英語ネイティブの人に見てもらわないと誤解を招く。とくに外交交渉などは英語の公式文書と日本語の公式文書では少し意味を変えて翻訳している事がある。それで外交トラブルになった事もあり、複雑な日本語の言い回しを英語に翻訳する事は完全には無理だ。 問題は日本語であれ英語であれ、他人が書いた文章を正確に早く理解できることが大切であり、日本語も中途半端で英語も中途半端では何も理解できない。よくバイリンガルと言いますが、日本語も100%、英語も100%の人などまずいない。まずは日本語を100%使いこなせなければ英語も中途半端に終わるだろう。 森川氏の記事にもあるように、将来的にはコンピュータ翻訳技術の飛躍的な進歩により、スマホで同時通訳が出来るようになるのではないだろうか。すでに日常会話程度はスマホで出来るようになっている。むしろ言語による思考レベルが日本語と英語とどちらが有利かの問題となり、語彙の豊富さや複雑な言い回しなどが出来るかの問題であり、政治家レベルになれば黒を白と言い包める位の使い方も出来るかどうかだ。
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