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2010年7月25日10時00分
日刊ゲンダイ2010年7月22日掲載
黒幕はやっぱり仙谷官房長官なのか
こうもたやすく諦めてしまったのはナゼなのか? 菅首相が、国家戦略室の“格下げ”を決めた一件だ。
民主党の国家戦略局構想は、「脱官僚・政治主導」の象徴、目玉政策だった。それが、局に格上げどころか、首相に政策提言や情報提供を行う助言機関に機能を縮小するというのだ。
「首相の知恵袋みたいな存在になるということです。初代の国家戦略相だった菅さんには思い入れもあるでしょうが、ねじれ国会では法案が通らない。断念せざるを得なかったのでしょう」(官邸関係者)
戦略室の権限を強化する政治主導確立法案は通常国会に提出されたものの、継続審議に。その後の参院選で民主党が大敗し、政治主導法案の成立が難しくなった。
しかし、「それは表向きの理由に過ぎません」と、事情に詳しいルポライターの横田由美子氏がこう言う。
「実は、国家戦略室をどうするかは、以前から懸案になっていました。まず、指揮系統の問題があります。国家戦略相ラインと官房長官ラインが混在していたことに加え、政治主導法案が成立すると、さらに複雑化してしまうことが分かった。2つ目は人事の問題。荒井国家戦略相や戦略室長の平岡内閣府副大臣は、人望も調整能力もないと評判で、予算を組んだり、国家ビジョンを策定するような大仕事はできない。結局、戦略室は空洞化してしまって、すでにシンクタンクのような存在に成り下がっている。それならいっそ、なくしてしまおうということです」
政治主導確立法案の成立が難しくなったことは、菅内閣にとって渡りに船だった。
「そもそも国家戦略局構想の出発点は、自民党の象徴だった諮問会議を廃止することにありました。深い考えもなく、華々しくブチ上げて、突き進んでしまった。その結果の断念は、普天間問題と同じ構図です」(横田氏)
「局」ではなく、法改正の必要がない「国家戦略室」としてスタートしたため、最後まで位置付けや権限が曖昧なままだった。そこにつけ込まれ、官僚に骨抜きにされてしまったのだ。
●本人は財務官僚と手を組んで首相になったつもりだが…
「戦略局の断念は、財務官僚が糸を引いたに違いありません。これで、戦略局が手を突っ込むことになっていた予算編成は、従来通り財務省が行うことになった。同時に、菅側近の荒井国家戦略相と平岡室長の権限を弱め、予算に触らせないようにした意味も見逃せません。財務省は菅首相に見切りをつけ、仙谷官房長官にスリ寄り始めているのです。戦略室の縮小で、官邸では仙谷官房長官の発言力がますます大きくなります。官房長官に権限が集中すれば、仕事も増えて官僚に丸投げせざるを得ません。すると、官僚の好き勝手がまかり通るようになる。自民党時代に逆戻りです。官房長官が官僚とガッチリ握り、現政権は事実上の仙谷内閣になりつつあります」(民主党関係者)
権限を強めた仙谷長官は官僚機構を掌握したつもりになっているかもしれないが、ヤツらに踊らされているだけだ。
(日刊ゲンダイ2010年7月22日掲載)
[ 2010年7月25日10時00分 ]
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