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小沢一郎前幹事長の知恵袋で、政治評論家として活躍中の平野貞夫氏のメルマガが届いた。以下に、紹介させていただきたい。菅直人代表がダース・ベーダーに堕した、いや、もともとダース・ベーダーだったことは既に周知のことだが、菅代表の続投を支持したことをマスコミが大々的に報道した鳩山由紀夫前代表の正体は未だ、不明だ。平野氏は、鳩山氏にも疑惑の目を向けている。
もし、鳩山前代表までダース・ベーダーだったとしたら、民主党は解体した方が良い。そして、「共生共栄主義(植草一秀氏の言葉)を理念とした正しいケインズ政策VSケインズ反動革命としての市場原理主義に基づく弱肉強食派」の対立軸で、政界を再編成すべきである。
以下、平野氏の論考。
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昨年の民主党への政権交代は、国民の歴史的英断であった。それまでの自民・公
明政治と異なった政治を期待していたが、ほとんど期待は裏切られた。その理由
は、民主党が政権運営に馴れていないことではない。
民主党政治家のほとんどが、政治の根本である「真言」と「妙見」について無知
だからだ。政治の本質が人間の心による「信頼」によって成り立っていることに
気がついている人が少ない。
たしか菅首相は、年金問題で民主党代表を退いた後、空海を慕い「四国八十八ヵ
所」の巡礼に挑戦したことで知られている。空海といえば「真言宗」、その「真
言」という意味をまったく知っていないようだ。
足摺岬の金剛福時の近くで生まれた私は、御詠歌を子守唄として育った。風土の
中で「真言」の意味が身に染み込んでいる。「真実でいつわりのない言葉」であ
り、「災厄がのぞかれ、功徳が与えられ」、「善をもたらし、悪をおさえる力」
だというものだ。
この素朴で重要な「真言」を、菅首相が知らなかったか身についていなかったか
ら、参院選挙に惨敗したのだろう。いや、この「真言」を踏みにじり破り棄てた
のが、菅首相であった。選挙の惨敗の原因は、空海の怒りだと私は感じている。
どんなところに菅首相の問題はあったのか。沖縄問題などで自爆しかけた鳩山首
相を説得した小沢幹事長は、二人の同時辞任で菅直人を中心に挙党体制をつくる
ことを実現させた。
ところが菅氏は鳩山氏と組んで「小沢切り」を、クーデターのように断行した。
昨年9月の政権交代からこの二人は、小沢をはずした「オリジナル民主党政権」
を目論んでいた。政策の協議と決定に関わらない与党幹事長というのが、不幸の
始まりであった。
菅氏は6月3日の代表選立候補の記者会見で、何を「勘(菅)違い」したのか、
小沢幹事長に「自分のためにも、党のためにも、日本のためにも静かにしていろ」
と発言した。総理大臣確実という人物が、どんな事情があろうと、このような暴
言を吐くとは。政治的同志で先輩で世話になった人物の人権を冒涜し、政治家の
言動の自由を抑圧する発言は、「真言」どころか「逆真言」である。
内閣総理大臣となった菅直人は、いよいよ舞い上がり、会期末の国会を崩壊させ、
参院選挙では悪霊に憑かれたように、「消費税の増税」まで思いつきで公約する
に至った。さらに各党首とのテレビ討論で、総理大臣にあるまじき、相手を罵倒
する大学紛争的口喧嘩を演じてしまった。
空海が信仰していた菩薩の一つに「妙見菩薩」がある。2月に私は『坂本龍馬の
十人の女と謎の信仰』(幻冬新書)で、龍馬の活躍の原点は北辰一刀流で学んだ
「妙見法力」にあると述べた。『妙見菩薩陀羅尼経』の中に、
「若(も)し諸々の人王、正法を以(もっ)て臣下を任用せず、心に慚愧なく、
暴虐濁乱を恣(ほしいまま)にして諸々の群臣・百姓を酷虐すれば、我れ能(よ)
く之を退け、賢能を徴召して其(そ)の王位に代らしめん」
という真言がある。「人王」を「内閣総理大臣」と読みかえれば、私の言わんと
するところは理解いただけよう。
「妙見」とは不動の北極星を神とする信仰である。「群臣・百姓」すなわち「民
衆」の幸福を実現させて国家の安寧を願うのが妙見信仰である。これは「国民の
生活が第一」と同じことだ。「国民の生活が第一」を確立しようとした小沢前幹
事長を切りすてた菅首相が、小沢氏に面談したいということが話題となっている。
小沢氏にすれば「静かにしていろ、動くな」という菅首相の指示に従っているだ
けだ。小沢氏が面談を拒否しているのではない。妙見法力が菅首相を呪縛してい
るのだ。
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