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9月代表選 強まる小沢不出馬説
【政治・経済】
2010年7月22日 掲載
菅陣営の“策略”にホトホト嫌気「勝手にやれば」の心境
小沢前幹事長が21日、2週間ぶりに活動を再開。新しい議員会館で、参院選で敗れた候補と次々に面談し、慰労した。マスコミは「いよいよ9月代表選に向けて始動」と煽っているが、小沢本人は代表選に出馬するのかしないのか。強まっているのは「不出馬説」だ。
「小沢さんは68歳。9月の代表選で最後の勝負に挑むとみられていた。参院議員会長に無投票で輿石さんが再選したし、党員・サポーター票の7割は握っているから、出馬すれば勝てる。しかし、状況が変わった。菅首相や執行部の選挙ベタや、その後の無策ぶりを見て、ねじれ国会の中で菅政権はアッという間に行き詰まって、自分の出番が必ず来ると考えるようになった。だから本人は無理をしない。出ませんよ」
小沢に近い民主党関係者はこう語った。
小沢には2つの大きな壁がある。野党の証人喚問要求と、9月末に先送りされた検察審査会の2回目の判断だ。代表選出馬という目立つ動きをして、野党が多数の参院で喚問を要求され、マスコミのエジキにされ、それが検察審の判断に影響を与えるのは得策ではないとも考えている。
「勝てるけど、出ない」という余裕、余力を残して静かにしていたほうが得策だと、前出の関係者は見る。
こんな声もある。
「菅首相など党内の反小沢勢力は、証人喚問カードをチラつかせて、小沢氏の代表選出馬をブロックしている。そればかりか、参院選では小沢氏の子分を増やしたくない一心で、負ける選挙をやったフシがある。そういうのを見て、小沢氏はとことん嫌になっている。“それなら勝手にやれば。おれは一切協力しない”の心境でしょう。マスコミからも悪者にされるのが分かっている代表選に、わざわざ飛んで火に入る夏の虫になる必要はないのです。党内の小沢グループの求心力を維持するため、代表選にダミーを立てることはあるだろうが、本気でやり合う気がない以上、それも形ばかりのものになりますよ」(政治ジャーナリスト)
しかし、時代が「小沢不出馬」を待ってくれるかどうか。今月末からの短期臨時国会さえも菅政権は乗り切れるのか、怪しくなっている。
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