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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu220.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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官僚の洗脳手段の基本型は、総理が恥をかくかも知れない恐怖と共に
総理自身の能力を思い知らせつつ、ぎりぎりで体面を保てるようにする。
2010年7月21日 水曜日
◆菅、本当は「22%」だった 7月20日 AERA
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20100720-01-0101.html
唐突な消費税増税は、実は周到に計算されたシナリオがあった。
だが功を焦った菅は、自らそれをぶちこわした。
菅直人は、カナダで開かれたG7から帰国した2月、すっかり人が変わった。
「キミらどうするんだ。こんな生ぬるいことをやっていて大丈夫なのか」
菅の叱責の矛先は、当時鳩山由紀夫首相の腹心である官邸高官たちに向かった。その一人は、内閣府副大臣だった古川元久が「たいへんだ。菅さんが……」と血相を変えていたのを覚えている。菅が「消費税を上げろ」と言い出したのである。
突然辞任した藤井裕久の後を継いで、菅が副総理を兼ねたまま財務相に就任して、まだ1カ月しかたっていない。彼にとって、このときが国際会議デビューだったG7では、財政破綻したギリシャについて話し合われた。
そもそも菅は増税に冷ややかなはずだった。財務相就任直後の1月の衆院予算委員会で「(消費税は)逆立ちしても鼻血も出ないほど無駄をなくしたと言える」まで上げないと明言した。
だが、カナダから帰国すると、まるで別人だった。
普天間隠しの消費税
「普天間でこうなっているときこそ、消費税増税という力強いメッセージを出そうよ」
首相官邸にいた高官の一人は、菅がそう意気込んで持ちかけてきたのを覚えている。
そのころ、米軍普天間基地問題が迷走していた。菅の消費税増税案は、参院選を控えるのに支持率が急落する民主党政権を、再び浮揚させる狙いがあった。
関係者によると、菅はこのとき2010年度の国債発行額約44兆円を消費税で賄う考えでいた。おおざっぱな計算だが、消費税率1%で2兆円余の税収になるため、単純に約44兆円をそれで割ると、22%になる。つまり現行から「17%増の22%にしよう」と言い出したのである。
菅が依拠した論理は、世代間格差の是正だった。増税を先延ばしにし、歳入を新規国債の発行に依存すれば、それだけ今の子どもたちの世代に負担がかかる。現役世代が安逸な生活を維持する半面、子や孫の世代に負債を押しつけてきたこれまでのやり方は、世代間の格差を広げるだけ、と考えた。
菅は鳩山にも増税を進言したが、鳩山は昨年9月の民主、社民、国民新3党の連立合意で、任期中は消費税を上げない、と明記した当事者である。当然「次の選挙で国民の信を問うてからでないとできない」との原則論を譲らない。鳩山の側近も「上げる前に行財政改革などやるべきことをやらないと」と、先走る菅を諌めている。結局、鳩山が「参院選後に協議を始めるのはいいよ」と折れ、民主党のマニフェストの文言は、その線でまとめられることになった。(後略)
◆1.26 国会中継 参院予算委 林芳正 消費性向と乗数効果の違いについて
http://www.youtube.com/watch?v=ew6ojoZ0G58
◆ビジネスパーソンの反面教師としての菅直人氏 7月14日 山崎元
http://diamond.jp/articles/-/8745
そして3番目に、何と言っても、官僚組織に取り込まれて、以前の自民党政権と区別が付かない状況に陥ってしまった民主党政権を最も端的に象徴する「変節の人」として、菅直人氏が分かりやすかったことが大きい。
特に消費税に関連する洗脳のされ加減は凄まじかった。財務大臣就任後を見るとしても、消費税増税は逆立ちしても鼻血も出ないくらい財政支出のムダを削減してからだという勇ましさから、消費税の議論は前倒しでいい、に早々に態度が変わり、ついには、政権運営と自らの政治生命を掛けた一大勝負であったはずの今回の参院選を「自民党案を参考に」しつつ、民主党内の議論を省略してまで消費税率の引き上げを争点にして戦ったのだから、財務省の官僚さん達も上手く行きすぎて驚いたのではないだろうか。
かつて民主党の総選挙時のマニフェストを評価した有権者から見ると菅氏は変節したということになるが、菅氏ご自身は、おそらく早晩行き詰まるであろう鳩山首相に取って代わるポジションに2着付けしながら、大名マークで上手く立ち回っていると思っていたのではないだろうか。
申し訳ないが、筆者は、菅直人氏の人物を語るに際してどうしても低評価に傾くのは、新政権発足直後の重要なときに、鳩山首相を助けるというよりは、彼の失敗を待っていたように見えたからだ。こういう人物に好感を抱く人は少ないのではないか。
上手く世渡りできていると思うときにこそ、他人から見た、反感が高まり、評価が低下することは、ビジネスの世界でもよくある話だ。(中略)
◆菅氏の洗脳はいかにして可能だったのか?
菅氏のような大物政治家であり形の上では組織のトップでもある人物のものの考え方を短期間に根源から変えることが、どのように可能だったのかは、それ自体が興味深い問題だ。
できれば詳細を知りたいところだが、筆者は、菅氏が仕事をする上で官僚に頼った際に、レクチャーを受けながらインプットを受けたと想像する。
特に、ネット界隈ではYouTubeに動画がアップされていて頻繁に言及される有名な事態だが、自民党の林芳正参議院議員による「乗数効果」に関する質問に答えられずに恥をかいたことは、プライドが高いといわれる菅氏には堪えただろう。また、英語が不得意といわれる菅氏がG7などの国際会合に出た際に官僚に大きく依存しつつ、洗脳を受け入れる精神的な態度が出来たのではないかと想像する。
連日の国会答弁に国際会議と続く大臣のスケジュールは、芸能人でいうと殆ど準備無しにぶっつけでクイズバラエティー番組に出続けているようなものだから、「付き人」や「スタッフ」さらには「台本」に対する依存が大きくならざるを得ない。加えて、消費税率引き上げに関しては前向きな話をする度に新聞の社説などでも褒めらるので、菅氏は消費税問題について、すっかりその気になってしまったのではないだろうか。
林議員の質問も、大新聞の社説も、全てを財務官僚がお膳立てした「仕込み」だとまでは言うまいが、国会の質問について官僚はある程度事前に知っているはずだし、財務省の官僚と林議員が情報交換して菅氏の経済知識に関して「感触」を共有していた可能性もある。もちろん、大新聞の特に社説レベルの書き手は、官僚からの情報提供とレクチャーで多くの記事を書いてきたのだから、財政再建に前向きな大臣を上手に褒めてみせるくらいのサービスは頼まなくても自然に出来る範囲だろう。
筆者の想像に近い事態だったとすると、主に財務省のだと思うが、官僚は、アメとムチのパターン化された使い方を菅氏に適用しただけだ。「洗脳」などと大げさに言うよりは、「調教」とでも言っておく方が現実に近いかも知れない。
こうしたテクニックは、ビジネスパーソンが「社長」や「上司」を操る際にも使える。基本型は、上司が恥をかくかも知れない恐怖と共に上司自身の能力を思い知らせつつ、ぎりぎりで体面を保てるように救ってやりながら、好都合な知識をインプットし、折に触れて上司が褒められて自信を持つようにして、この知識の刷り込みを強化する、というパターンだ。上手く行くと、知識の刷り込みと共に、上司からの依存も手に入る。
菅氏のように、高いプライドに能力が釣り合っていない上司には特に効果的だ。
(私のコメント)
政治家がなぜ官僚の言いなりになってしまうのかと言う問題は何度も書いてきましたが、官僚たちが情報を自分たちで抱え込んでしまって自分たちに都合のいい情報しか大臣に渡さなければ簡単に操れる。それに対して大臣は人事権で威嚇しますが、最近の大臣は一年足らずで交代してしまうから人事も官僚たちが仕切ってしまう。
官僚たちはその道30年のベテラン揃いだから専門知識では政治家は太刀打ちできない。だから政治家が官僚と専門知識比べをしても意味が無い。自民党の林芳正参議院議員による「乗数効果」などの質問は従来はしなかった事ですが、したとしても政府委員が答えていた。
総理大臣に対して経済専門用語の意味を問うても意味の無い事であり、政治家の仕事は政策を決断して担当官庁に指示を下す事だ。専門知識において官僚と張り合ってみた所で無意味な事だ。だから菅総理が「乗数効果」を答えられなかったとしても経済学者ではないから恥ではない。しかし菅総理はそれ以降官僚に取り込まれてしまった。
問題なのはプライドの高さがマイナスに作用してしまって面子を失ってしまう事になった。麻生総理が漢字を読み間違えるのとは少し意味が異なるのですが、政治家に学者のような専門知識を求めても、会社の社長が経済学の専門家でないように意味の無い事だ。むしろ林芳正参議院議員が総理大臣に質問する事が非常識だ。
総理大臣に必要な事は官僚という専門家をいかに使いこなすかと言う事ですが、民主党の国会議員には人間的な度量のない人物が多い。枝野幹事長や仙石官房長官などその点などにおいて非常に評判が悪い。頭は非常にい人物なのでしょうが人を説得するのが政治家の仕事ですが彼には出来ない。「闇の声」氏は次のように言っている。
◆242 :闇の声:2010/07/21(水) 00:54:45 ID:18ZsSlIY
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1278747284/l50
菅直人が裸の王様になりつつあって、それは選挙期間中からそうだったのだが
それがますます酷くなってるね。
確かに消費税の税率を上げるのは必要だが、その前にやる事があって・・・
それは何度も野党時代に口にしていた事だ。
結局、菅直人を甘やかしてきたメディアのお陰で、彼は誰にも相談しないで
政治は出来るものだと理解してしまった。
言い換えれば、彼ほど成長していない政治家はそうそういなかったのだが、あの剣幕と
イメージですっかり騙されてしまったと言う事だな・・・騙されたのは俺も同じだ。
それは枝野も一緒だったね。
特に枝野は下手すると政治生命を失うかも知れないな。
その理由は人間性だ・・・枝野は何を苦労して来たのか、結果的に弁護士と言う資格と
議員バッチに頼る生き方しかできない。
それを取ってしまったら、何が残るのか・・・何もない。
今の内閣が倒れるとしたら、それは人間性だ。
小沢の出番・・・書けない話が一個あって、それを実現させるまでは小沢は死ねない。
石原が考えている事を、組織使ってもっと露骨にやろうとしてるんだが、その背景は
銀行使って土地を明け渡させようと言う事だな。
それだけ小沢と言うのは黒いものに抵抗がないんだ。
(私のコメント)
人を説得するには信用してもらわなければなりませんが、信用してもらう為には人間性が大切だ。菅総理も枝野幹事長も上から目線で怒鳴り散らす。イラ菅と言われるのはプライドが高くて短気だからですが、これでは優秀な人材は菅氏の周りには集まらない。国内なら怒鳴り散らしながらでも何とかなるかもしれませんが国際会議に出ればそれは通用しない。
菅総理は国際会議に出るたびに何か吹き込まれて帰って来るようだ。日本の立場を十分説明できればいいのですが、英語が出来なければ何も説明が出来ない。通訳をもちろん使うにしても言うことよりも言われる事のほうが圧倒的になってしまいがちだ。いくら熱弁をふるっても通訳を介しては効果は薄い。
ここでも外国の大統領や首相に信用してもらうには人間性は大切なのですが、イラ菅といわれるように怒鳴り散らして威圧してきたやり方は通用しない。小泉総理のようにブッシュの前でエルビスプレスリーの真似をして見せるのも人間性なのですが、総理大臣ともなる人の器としては菅総理も枝野幹事長も青すぎる。
今まで有能だと思われていた政治家が総理大臣になると馬脚を現してしまうのはなぜなのだろう? 国のトップともなると最終的には自分ひとりで決断しなければならない。その孤独に耐えられるのはしんどい事であり、何も決断が出来なくなって内閣が立ち往生してしまって辞任に追い込まれてしまう。
小泉総理大臣は異常なほど国民の支持率を気にしながらの政治でしたが、対米交渉や北朝鮮などとの交渉で得点を重ねてきた。外交交渉ともなると一対一の交渉になり政治家としての資質の差が出ますが、相手をいかにして言葉で丸め込むかが試される。日本の政治家にはそれが苦手な人が多い。菅総理などもG8の会議で馬脚が出てしまった。
国会審議も菅内閣は逃げまくっていますが、参議院選挙前にも一方的に国会審議を打ち切ってしまった。参院選挙が終わっても9月までは国会は開かれないようですが、これでは審議から逃げているような印象を持たれるだろう。小沢一郎も菅、枝野、仙石体制は長くは続かないと見ているのだろうから八丈島で釣りを楽しんでいる。
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