http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/916.html
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昨夜、 県名ーーーー総投票数ーーーー持ち帰り・その他――みんなの党――国民新党 一見して分かるように、鹿児島の持ち帰り票は九州7県で群を抜いて高い。しかも、鹿児島県全体で168票あるが、鹿児島市一市で143票もあるのだ。鹿児島市の投票者数は26万人。宮崎県はその約二倍だから、宮崎県と比べると、鹿児島市の持ち帰り・その他の票は、5倍強もの割合で発生したことになる。佐賀や大分と比べると10倍近い割合になってしまう。
選挙制度の不備? みんなの党の不思議
「みんなの党の鹿児島での得票率の不思議」
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/873.html
投稿者 taked4700 日時 2010 年 7 月 20 日 01:59:07: 9XFNe/BiX575U
と言う形で、阿修羅掲示板へみんなの党の鹿児島選挙区での比例得票の不合理さを書いた。こちらの日記にも、「2010祈り55 2010年7月19日(月)」と言うタイトルの日記の一部として同じ記事をアップしてある。
今回は、阿修羅の記事についたコメントからヒントを得て、持ち帰り票のことを述べる。自分では気づかなかったのだが、鹿児島選挙区で、持ち帰り票が非常に多く出ている。九州7県について、総投票数、持ち帰り票、みんなの党と国民新党の得票率を調べてみると以下の結果になる。なお、数値はみな選挙区ではなく、比例区のものだ。最後についているのは、みんなの党が国民新党の何倍の得票率を得たかを示している。
福岡ーーーー223万ーーーーーー129――――――――11.8%――――2.0%(5.9倍)
佐賀ーーーー43万ーーーーーーー13―――――――――9.4%――――1.9%(4.9倍)
大分ーーーー62万ーーーーーーー29―――――――――8.2%――――2.0%(4.1倍)
長崎ーーーー72万ーーーーーーー46―――――――――9.3%――――2.0%(4.7倍)
熊本ーーーー92万ーーーーーーー71―――――――――9.2%――――2.8%(3.3倍)
宮崎ーーーー53万ーーーーーーー51―――――――――8.2%――――1.7%(4.8倍)
鹿児島ーーー82万ーーーーーーー168― ―― ――――7.5%―― ― 3.3%(2.3倍)
「持ち帰り・その他」という意味は、「持ち帰り」と思える票と期日前投票の不受理分を合わせたもので、不受理分とは、投票の封筒に署名がないものとか、期日前投票をされた方が投票日前に亡くなってしまった場合などだという。鹿児島市の分では、20ぐらいが「その他」に含まれるので、持ち帰りと思える分が少なくとも110票ほど発生していると言えるようだ。
持ち帰り票は、その白紙の投票用紙を誰かのもとへ持っていき、そこで、別の人が政党名などを書いたうえで投票所でその票を投票し、投票所で受け取った白紙の投票用紙を持ち帰って誰かのところでまた別の人が政党名を書いたうえで投票所へ、という繰り返しで不正投票をやる手口が背後にあると言われている。
なお、東京都は、無効票や持ち帰り・不受理の票数をインターネットでは公開していない。更に、国政選挙の結果については、各市町村のサイトでは公開せず、東京都のサイトに一本化している様子だ。東京都の選管に電話で問い合わせると、持ち帰り票は、選挙区:157、比例区343出たという。
埼玉県は持ち帰り票が何票あったかを、各市町村の選挙管理委員会で発表しているようだ。少なくとも、無効票や持ち帰り票、不受理の票などの内訳をインターネット上で公開することは必要だろう。
次に、みんなの党と国民新党の得票率を比べると、九州全県でみんなの党が国民新党を2倍強から6倍弱まで上回っている。選挙区でみんなの党が出馬したのは、福岡、長崎、熊本の3県でどこも当選はしていない。国民新党は福岡からのみ出馬してやはり当選していない。これを見ると、選挙区からの出馬が比例区での得票にはあまり結びついていないように見える。選挙区でみんなの党が出馬していた長崎では4.7倍だが、出馬していない宮崎では4.8倍の得票率だ。国民新党も立候補していた福岡では5.9倍になっていて、非常に強力にみんなの党への投票が促されたように思う。なお、福岡と熊本は元県議や元市議の方がみんなの党から立候補している。多分その基盤があって、福岡や熊本では選挙区のみんなの党の得票率が比例区を上回っているのだろう。長崎では比例区のほうが選挙区よりも得票率が高い。
そもそも、国民新党は郵政関連の後援組織があって、いわゆる田舎ほどそういった組織が生きるはずなのに、あまりそうはなっていないようも見える。しかし、東京では、みんなの党が国民新党の10倍を超える得票率だから、これでも郵政関連の組織票が動いたと見るべきなのかもしれない。ここら辺は実際に組織内にいる人でないと評価ができないと思う。
鹿児島県内比例区で個人名での得票上位30名のデータが朝日新聞7月13日の32面に載っている。これを見ると、みんなの党は上位30名には一人も入っていない。国民新党は3位、22位、29位と3名も入っている。投票行動は普通二つのパターンに分かれ、マニフェストなどから判断して政党を選ぶ場合と、候補者との個人的つながりから投票先を決める場合があると思う。後者の場合、地元出身であるとか、母校が同じだから、または、知り合いから頼まれたと言うことで決める割合は結構多いようだ。このことを考えると、みんなの党は政策で選ばれた比率が非常に高いと言うことになる。しかし、それにしては、みんなの党が唱える公務員人件費の削減と言う政策がマスコミを含めてあまり鹿児島県内で注目を集めているようには見えない。
全国の比例区の個人得票ランキングを見ると、やはり、多少奇妙な感覚を覚える。比例区当選48名の内個人得票の38位から48位にみんなの党の当選者7名全員が入っている。どの候補者も新人で、マスコミで取り上げられたことのある人ではない様子だから、その意味で順位が高くないのは理解できるのだが、同じみんなの党で全国的に名前が売れているはずの候補者が落選している。元アナウンサーでしかも元調布市議の真山勇一氏、経済関係でたびたびマスコミに出ている藤巻幸夫氏、公務員の不正告発で実績のある若林亜紀氏が落選している。48位で最下位当選したみんなの党の桜内文城氏と落選された真山勇一氏では592票の差しかない。多分、多くの人にとって、真山氏や藤巻氏、若林氏は名前を聞いたことのある人で、みんなの党へ個人名で投票しようと思えば、他の方たちよりもこの3名の個人名を書くことが多いはずだ。この3名の方も選挙運動をされていたはずで、ほとんど選挙運動が生きていないと言うように見える。特に、真山勇一氏は、2007年の調布市議会選挙で9346票を取りトップ当選している。今回の参議院選挙調布市の得票は、1506票で、比例区のトップだ。しかし、調布市の比例区個人名分で2547票をみんなの党は獲得していて、1000票以上が他のみんなの党候補者へ流れたことになる。しかも、藤巻氏、若林氏はそれぞれ138票、47票しか獲得していない。つまり、本来顔も知らないはずのみんなの党候補者に850票あまりが投票されたように思うのだが、調布市ではこれらの立候補者が選挙運動をしていたのだろうか?なお、真山氏については、みんなの党へ遅れて入党した元エイズ薬害裁判原告の川田龍平氏に誘われてみんなの党から立候補したと言うので、川田氏の勢力を増やしたくないと言う意向が働いたように見える。ともかく、この3人の落選とみんなの党の当選者7名全員が当選者全体の下位11名に入っていたことと併せて考えると、偶然にしては出来過ぎのように思える。
*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<61>>
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