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(回答先: 外国語高校対策発表…流出問題見た54人合格取り消し 投稿者 taked4700 日時 2010 年 7 月 20 日 02:07:57)
http://www.ntv.co.jp/gyoten/oa/080130/01.html
有名高校 ナゾの合格者
韓国に住むソン・ナミョンは高校受験を間近に控えた中学３年生。朝は早朝５時から近くの自習室で勉強、学校が終わると夜１０時まで塾、家に帰ると深夜２時まで勉強、家族も息子の受験のために一丸となっていた。
世界一の大学進学率を誇る韓国は、受験の結果で将来が決まってしまう熾烈な学歴社会。いい学歴さえあれば一生幸せに暮らすことができるため、生徒たちは高校から壮絶な受験戦争に巻き込まれる。韓国では高校進学にあたって受験はないが、外国語高校・芸術高校・科学高校の３つは特殊目的校と呼ばれ受験が行われる。中でも外国語高校はエリート中のエリートであり、ナミョンも金浦外国語高校の合格を目指していた。ナミョンは猛勉強のおかげで合格は手に届くところにあった。
少年が受験する高校の試験問題はその学校が作るのではなく、地区の教育庁が作成していた。厳しい管理の下、特別委員によって作られた問題はＵＳＢメモリーに保存され、何人もふれられないように密封。このメモリーが学校側に渡されるのは入試前日。金浦外国語高校の場合も教頭が教育庁まで出向き、直接受け取り、学校に持ち帰っていた。校長に渡されたＵＳＢは鍵をかけ保管された。
運命の日の前日。受験生の母は祈った。母「息子が金浦外国語高校に受かるようにお願いします。あれだけ頑張ったんです。お願いします。」その頃、試験会場となる高校では明日の入試問題の印刷作業に入るところだった。印刷に関わる教師の携帯電話は回収され、部屋から出ることも禁止されるなど厳重な管理体制に置かれていた。試験開始まで残り１２時間。印刷監督官は入試広報部長がつとめた。試験問題が外部に流出することがあってはならない。厳戒態勢の中、２４００人を越える受験生の試験問題を刷り終わる頃は夜明けを迎えていた。
試験当日の朝、ナミョンが通う塾では安全を期すため受験生をバスで送り届けることになっていたが、体調を崩したナミョンは父親に車で送ってもらった。定員１８４人に対し２４００人の受験生。金浦外国語高校の競争率は１３倍を超える難関、問題は難しくナミョンも苦しんでいたが、周りの塾仲間はスラスラと問題を解いていた。終了後落ち込んだナミョンが塾仲間に話を聞くと、朝バスの中で配られた１３の問題全てが的中していたという。ナミョンはそのことを中学の親友に話すと、親友のサンドクはそのことを金浦外国語高校のホームページに書き込んだ。そして合格発表の日、ホームページの合格者の中にナミョンの名前があった。ナミョンの通っていた進学塾は、合格者の３分の１近くの５６名の合格者を出していた。
しかしその頃ネットに『金浦外国語高校の一般入試問題漏洩事件の解明を求めるデモ』というサイトが立ち上げられていた。今年の入試に不正があったという告発で、バスに乗っていた塾生の証言もあった。突然起こった試験問題の漏洩疑惑、警察は水面下で捜査を始めた。そしてある書き込みから進学塾の塾長が学校側から問題を入手していることが明らかになった。徹底した管理下の中問題を漏洩したのは、現場の責任者である入試広報部長だった。
こうして、試験前日の午後１１時５２分、試験問題６０問のうち、５３問が送信されていた。塾長は受け取った５３問のうち１３問を選び、塾生たちに教えたのだ。塾に生徒を集めるには手段を選ばなかった塾長と金に目がくらんだ高校教師。二人の欲望が受験生すべてをとんでもない事態に陥れる。
塾長が逮捕されて２週間後の１１月１６日、教育庁からこの事件について重大な発表が…その様子は韓国中に生中継された。教育庁前には多数の金浦外国語高校合格者の保護者たちが集まっていた。教育庁から発表が行われた。
教育庁の会見内容は、「塾と関係のない金浦外国語高校の合格者は認めるが、問題が流出した塾から出た合格者、塾生５４名全員の合格を取り消す」という関係者をどん底に突き落とすものだった。ナミョンのように、バスに乗らなかった塾生まで合格取り消しになったのである。教育庁前は阿鼻叫喚の騒ぎとなった。受験生の父母は、泣き叫び…その怒りをあらわにした。ついには失神して倒れる母親も出た。流出した問題を見ていなかった少年も…塾に通っていたというだけで合格を取り消された。血のにじむような努力を続けてきたのに…。そして合格取り消しによって生じた欠員を選抜試験が行われることになり、ナミョンたちにも受験資格が与えられた。しかし再試験を受けたら処分を認めることになる、ナミョンの両親をはじめ４４人の保護者が、合格取り消しは不当だと訴訟を起こした。１２月２０日再試験は行われ、裁判前に合格者５７人が確定してしまった。そして昨年年１２月２８日。韓国中が注目する中…下された運命の判決は「生徒たちが不正行為者だという前提の下で合格を取り消したのは裁量権の乱用」とし、裁判を起こした４４人全員の合格が認められた。
この判決を学校側も受け入れ、塾からの合格者は金浦外国語高校への入学が認められることになった。しかし今も問題は残る。あの日、バスに乗った塾生たちは間違いなく有利だったはずそのため涙を呑んだ受験生もいただろう。今回の騒動で来年からの外国語高校の入試システム全面的に変えられることになった。
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