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検察審査会制度とはおかしな制度だ。犯罪捜査の専門家が捜査して証拠が上がらなく起訴しても裁判で無罪になるのは明白だからと起訴を断念した事件を、告訴があったとはいえ11名の素人が「それでも起訴しなさいよ」と注文を付けることができ、2回とも検察が「やだ」と拒否しても強制起訴できてしまう。
検察が、「起訴不可能」と1度判断したものを素人の合意で覆すなどは、死んでもプライドが許さないだろうから、結果はある程度見えているのに。一番の分水嶺は「1回目の議決」なのだ。ここで審査員の「起訴すべき」の票が8名以上か6名以上かで、「起訴相当」か「不起訴不当」かに分かれる。
検察の主張が一貫していれば、どちらの議決でも「検察の起訴」は起こりえない。それでも2度続けて「起訴相当」の議決がなされれば、「裁判所が指定した指定弁護士」が代わりに公判に臨むことになる。「勝てると思うなら、やってみな」検察はたぶんこう思うだろう。そして多くの手間と人件費が浪費される。
事件を起訴するかしないかは検察の判断のみに掛かっているのだから、検察審査会は検察が「意図的に」起訴を見送ったかどうかを審査すべきなのだ。だいたい政治家の事件を意図的に不起訴にするぐらいなら、最初から事件として捜査しないほうを選ぶだろう。それも検察の「裁量」なのだから。
それにしても、プロ(検察官)からプロ(裁判官)あてに書かれた専門用語にあふれた膨大な調書を、門外漢の11名がよくぞ理解したと思う。1年以上の捜査の結果が記されていたのだから半端な量ではあるまい。そのうえ専門家の判断を訂正までしている。あらためて「ご苦労様」と言いたい。
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