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「オランダは二度と口蹄疫で家畜を殺さない」 第二の官製パニック : 口蹄疫は治るのになぜ『殺処分』 (池田香代子ブログ)
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/849.html
投稿者 純一 日時 2010 年 7 月 19 日 16:22:58: MazZZFZM0AbbM
 

http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51444832.html


2010年07月19日00:00

東海道新幹線で東京に帰ってくると、あと数分で到着という頃、左の車窓から「宮崎牛」の3文字が目に飛び込んできます。ビルの屋上に毛筆体の縦書きで、ただ「宮崎牛」とだけ。そこに宮崎の誇りを感じていましたが、今回の口蹄疫騒動のさなかには、痛ましい思いで看板の健在を確かめたものです。

宮崎の口蹄疫については、これまでしつこく書いてきました

(こちら「『旦那様のお出ましーっ!』 殺処分に思う」http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/2010-05.html#20100521(5月21日)と、
こちら「口蹄疫は治るのに、『しめしがつかないから種牛も殺処分』の意味」http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/2010-05.html#20100526(5月26日)と、
こちら「宮崎の家畜はなぜ殺される」http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/2010-06.html#20100604(6月4日))。

それは、この看板をいつも見ていたことで、他人事(ひとごと)ではないとの思いが心の底で育っていたからなのかも知れません。

18日、宮崎・高鍋町の薦田さんの種牛6頭がついに殺されてしまいました。

ところがここへきて、口蹄疫は軽い、ありふれた病気で、これまでも牛たちは罹ったり治ったりしてきたことが、じつは国の検査でとっくのとうにわかっていた、ということがバレてしまいました。

いくつかの検査法のうち、これまで国はウイルスの有無を調べるPCR検査の結果しか明らかにしてきませんでしたが、抗体検査もしていたこと、あちこちの牛から抗体が発見され、それはいつどこからの感染によるものか一切わからないし、このたびの感染防止のためなら殺処分する必要もないのに、全頭殺処分の方針で突っ走ってきてしまった、だから抗体検査はしていないことにしていた、するとしても、そのやり方は疫学の常識を踏まえていない、というのです。

詳しいことは、以前もご紹介した原田和明さんのメルマガをお読みください。原田さんの連載は、すでに10回を重ねています。これらを読むと、いかに国の対策がデタラメか、よくわかります。10回目だけでもぜひ(こちら)。
http://www.melma.com/backnumber_90715_4909341/

口蹄疫がありふれた、軽い伝染病なら、なぜこんな大騒ぎになったのでしょう。

それは、日本は口蹄疫の清浄国で、よそから入ってこない限り、ウイルスは国内にはまったく棲息しないことになっていたからです。清浄国かどうかはその国が宣言するという国際ルールに、まず首を傾げたくなりますが、つまり口蹄疫清浄国というのは、事実に反して日本が、具体的には農水省の官僚が、勝手にそう言っていただけなのです。

そのとんでもない嘘をつき通し、官僚の無謬性を守り通し、農政の一貫性をむりやり押し通すために、3カ月前に突然、口蹄疫を中央官庁が見つけたことになってしまったので、いちおうA牧場が輸入した水牛がウイルスのキャリアーだったらしいことになっていますが、とにかくどこからか口蹄疫ウイルスが新たに国内に侵入して「宮崎限定で」猛威をふるったことにして、30万頭近くもの宮崎の牛や豚を殺しまくった、そんなホラー犯罪じみた真相が浮かび上がってきました。

「宮崎限定」とカッコに括って強調したのは、口蹄疫が鹿児島県との県境を1ミリたりと越えなかった不自然さがこの騒動の恣意性を感じさせ、騒動全体を限りなくアヤシクしていると思うからです。

けっきょく、国家は家畜の移動制限解除延期という強権発動をちらつかせて、農家でも畜産でもなく、霞ヶ関の官僚機構を守ったのです。


新型インフルエンザ(私は香港型、ソ連型のように、もういいかげん「アメリカ型」と呼ぶのがいいと思っていますが、なぜかそうはならない!)騒動の時、国の施策をきびしく批判した現役の厚労省検疫官、木村盛世さんのことは、記憶に新しいと思います。

感染症疫学が専門の木村さんが、口蹄疫騒動は新型インフルに次ぐ第二の官製パニックだ、効果も定かでないのに殺処分が自己目的化している、と指摘しています。ブログで疫学の考え方をとてもわかりやすく解説してくださっているので、ぜひお読みください(こちら)。 http://kimuramoriyo.blogspot.com/

水際作戦だ、深夜の大臣会見だと、官僚も政治家も空しいパフォーマンスに走ったあの時、それに鉄槌を下すために木村さんを国会に参考人招致したのは、当時の野党、民主党ではなかったでしょうか。

今回はなぜ、民主連立政権は木村さんに所見を求めないのでしょう。民主連立政権では、官僚ではなく政治家が政策を決定するのではなかったでしょうか。
木村さんのような、官僚機構の権力ピラミッドに跪くことなく、是々非々で物を言う優秀な官僚に、その力をいかんなく発揮していただいて。

なのに、現実はそうなってはいません。なにが政治主導だ、政権交代してますます官僚支配が強まっているではないか、と言いたくなります。

また、木村さんは口蹄疫のことでマスメディアに登場なさっているでしょうか。私は寡聞にして知りません。もしも、新型インフルの時よりも木村さんのメディア発言が抑えられているとしたら、なにか裏を感じざるを得ません。


木村さんによると、「オランダはこのたびの宮崎の惨状を見て、今後一切、口蹄疫に罹った家畜は殺処分しない、と宣言した」そうです。宮崎を犠牲にして、日本の官僚機構は権力を温存し、オランダは貴重な教訓を引き出しました。

彼我のあまりの違いに、しろうとは天を仰ぐしかありませんが、このたびの口蹄疫騒動、国は信頼できる専門家に依頼してきっちりと検証し、情報をつぶさに開示するべきです。その専門家チームには、もちろん木村盛世さんも参加していただきたいと思います。

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コメント
 
01. 2010年7月19日 18:42:14: fI8AlyJmKo
オランダの件についてきちんとしたソースが欲しいところですね。英文でもいいので

02. 2010年7月19日 19:26:05: NWxgr8lviw
大体、口蹄疫というのは、どんな病気なんだろう?

どんな重大な病気であるのか?という報道がまったく聞かれなくて、ただただ

“大変だ大変だ!一刻一秒を争って隔離、殺処分しなくては!”的な報道ばかりじ

ゃなかったかなァ?

狂牛病みたいに、人の脳をぶっこわす事もあるような病気なの?


03. 2010年7月19日 20:23:47: 37KnyUD8NY
>>01 すぐ検索出来ますよ。
引用
June 28th 2010 ~ In the Netherlands, mass culling is never going to take place, again

It is interesting and encouraging that the Dutch Ministry - not waiting for the change in regulations about the resumption of trade that must inevitably come sooner or later - has officially written in their Contingency Plan that mass culling is never going to take place, again and that immediate emergency vaccination to live will start (both for FMD and CSF) in the event of an outbreak.
http://www.warmwell.com/fmd0809.html

“Contingency Plan”をダウンロードできるオランダ農業省のホームページです。
PFDで英語で書かれています。記事にあるような事実はまだ、このファイルには
反映されていないようです。
http://www.minlnv.nl/portal/page?_pageid=116,1640321&_dad=portal&_schema=PORTAL&p_file_id=14036


04. 2010年7月19日 20:35:01: 37KnyUD8NY
私は防疫については素人ですが、薦田さんの6頭の種牛の殺処分には、わだかまりを
感じていました。殺処分しなければ、半径10キロの自由移動制限を解除しないと言う国の方針は薦田さんに圧力をかける手段のように見えました。
日本政府は、この種の連帯責任で個人に圧力をかけるのか得意です。
人間も動物、その感染症対策の専門家である木村盛世さん意見には傾聴すべきものがあります。

05. 2010年7月19日 21:07:43: FXRFlDF0FM
まさに、官僚の解決法ですね。

身分保障された官僚に裁量権と決定権を持たしてはだめと言うことです。


06. 2010年7月19日 23:34:17: 2YZHiYVt2I
口蹄疫っていうのは、死に至る病ではないでしょう。

>この病気は、高い伝播性、罹患した動物の生産性の低下、幼獣での高い致死率という特徴を持つ。

>幼畜の場合、致死率が50パーセントに達する場合もあるが、成畜では数パーセントである。しかし上の症状に伴い乳収量や産肉量が減少するため、畜産業に対しては大きな打撃となる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E8%B9%84%E7%96%AB

なんとなく、猫の罹るウイルス性鼻器官炎のような病気の印象が。
問答無用で殺処分というのはおかしい、治療できない病気ではないですよね?


07. 2010年7月20日 22:48:11: yZ9xgOlnRg
民主党・官僚の頭の中はどうなっているのでしょうか?
国民のための政治どころか自分たちの利権ばかりのことを追求したから
このような結果になったんでしょうね。
被害者は国民・動物たちです。
政府に抗議しましょう!!

08. 2010年7月22日 09:11:17: 4YmqEiFaGD
松岡農水大臣は抗議の自殺?

09. 2010年7月25日 15:21:57: mMdoBaKEqs
7月24日付のニュースに答えがあると思う。

―口蹄疫問題―
宮崎市の家畜異常なし
制限区域27日全面解除へ

―9月にも日米協議を再開へ―
米牛肉輸入制限緩和
日本における米国産牛肉の輸入制限緩和についての日米協議が、早ければ9月にも再開されるとの見通しを示した。

口蹄疫問題は米国産牛肉の輸入制限緩和のための圧力として故意に引き起こされたものではないか?

グローバリストはアジェンダ遂行のためには手段を選ばない!

「マネーハンドラー ロックフェラーの完全支配 アグリスーティカル(食料・医薬)編」を読むと何でもありの世界が見えてくる。

―以下抜粋―
特にアジアでは、せいぜい十羽から二十羽手程度の小規模な養鶏農家が、鳥インフルエンザの狂乱のせいで、損害を受けることになった。

2005年九月末までの四半期(鳥インフルエンザ恐怖がピークに達していた頃)、タイソンフーズの利益は49%上昇し、鶏肉事業の利益率は40%改善している。つまりタイソンフーズなど鶏肉アグリビジネスの少数の国際カルテルは、鳥インフルエンザの恐怖で利益を得る立場にあったのだ。

2006年には、鳥インフルエンザの人間への大流行の恐怖に便乗し、GMO(遺伝子革命)の戦士たちが、世界で最も重要な食肉タンパク質=鶏肉の征服を狙っているのが明らかだった。
―抜粋以上―

GMO(遺伝子組み換え)食品については

―以下抜粋―

100日以上のGMOポテトの食事を与えられたネズミには、生育に由々しき変化が見受けられた。同じ実験で対照するために普通のポテトを与えられたネズミと比較して、身体の大きさや体重が明らかに小さかったのである。だが、さらに驚くべきことに、GMOエサのネズミは明らかに肝臓と心臓が小さく、免疫システムも弱い事実が示されたのである。しかし、さらに最も驚くべき事実が判明した。GMOエサのネズミは際立って脳が小さかったのである。

2006年には、モンサントのGMO大豆に占領された米国と、アルゼンチン、ブラジルで、世界の大豆生産の81%を占めるようになっている。これで事実上、大豆かすをエサにしている世界の全家畜は、遺伝子組み換え大豆を食べていることが確実ということになる。同様に、大豆かすが混ざっているマクドナルドの全てのハンバーガーも遺伝子組み換えであることを意味するし、たいていの加工食品は、認識されているか否かに関係なく、該当することになる。

―抜粋以上―


 


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