http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/789.html
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お役人のする事に間違いはない、あるいはレールから逸脱する行為は基本的に行わない。そうだとしても最初からレールが曲がって敷設されているとしたら、まだ黙って見ていられるだろうか? 次の記事を読んでいただきたい。これは第一検察審査会が「不起訴不当」の議決をしたことを受けて、毎日新聞が載せた記事である。
[ 毎日新聞 2010年7月16日 東京朝刊:毎日jp ]
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100716ddm012010069000c.html
◇審査員4人以上が「起訴相当」不賛成
第1審査会はA4判6枚の議決要旨を公表したが、関係者によると、実際の議決書は十数枚あったという。
審査会事務局によると、第1審査会は男性4人、女性7人で構成され、平均年齢49・81歳。4月に全員一致で起訴相当と議決した第5審査会は男性7人、女性4人で、同34・27歳。不起訴不当は11人中6人以上の賛成で議決されるが、起訴相当は8人以上の賛成が必要で、今回は4人以上が起訴相当に賛成しなかったことになる。
-----------(転載終わり)------------
いろいろと個人的に不審な点がある。まず最初、審査会が公表した「議決要旨」と実際の「議決書」の量の違いだ。「要旨だから簡潔に書き直したんだろう」ではいったい誰が書き直したのか? 本当に正確に縮小しているのだろうか? 原文を見せていただきたい。お分かりの通り、内容を変えられても検察審査員は異議を申し立てられない。発言が表に出た段階で「即御用」だ。守秘義務が一生続く。
間を飛ばして最後の部分。私は「不起訴不当」と「起訴相当」を審査員自らが投票の際に選べるのだと思っていた。しかし違ったようだ。「起訴すべき」あるいは「起訴すべきでない」のどちらかだけなのだ。あとは「数の論理」で「不起訴不当」と「起訴相当」が自動的に決まるらしい。こんなのまで「素人の多数決の差」で決めていいのか? 二つの間には「被告となるかもしれない者」にとっては、相当の開きがあると思うのだが。
最後に真ん中の部分。第1審査会と第5審査会の男女比が50:50になっていないのは目を瞑ろう。裁判員でもきれいに分かれてはいない。次に平均年齢が、第1審査会で約50歳に対して第5審査会は約34歳。ちなみに日本人の平均年齢とは41.4歳で、真ん中の「中位数年齢」も41.5歳だそうだ。無作為に石を投げれば、中位数年齢付近に良く当たるということだ。では平均年齢約50歳の11名と平均年齢約34歳の11名の選抜は「完全の無作為の結果」と呼んで差し支えない範囲なのだろうか?
熟年と言える平均年齢約50歳の人たちと壮年と言える平均年齢約34歳の人たちが、似たような議題に対して同じ結論を出すと考えるのは難しい。本来ならば人口構成に似た形に審査員を構成すべきではないのか。年齢層ごとに切って「それぞれ何人」と無作為抽出をすべきではないのか。手間は格段に増すだろうが、少なくとも「起訴をされるかもしれない人」にとっては公平に近づくと思うのだがいかがだろう。本当に選抜されているとしての話だが。
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