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日刊ゲンダイ 2010/07/17 掲載
検察審の「不起訴不当」は本件≠ノどう影響するのか
小沢起訴は最初からムリ筋
きのう(15日)、検察審査会の議決が明らかになったのは、小沢前幹事長の資金管理団体「陛山会」の07年度分の虚偽記載についてだ。「東京第1検察審査会」が担当した。
これとは別に、04年、05年分については、すでに「東京第5検察審査会」が、1回目に「起訴相当」と議決し、現在2回目の審査に入っている。2回目も「起訴相当」と判断すれば、小沢は強制起訴されるからへ大きな関心を呼んでいる。
その点、第1検案審査会が下した今回の「不起訴不当」は、「起訴相当」よりも弱く、法的拘束力がないため、強制起訴されることはない。東京地検は形だけの再捜査をして終わり。2回目の審査もない。しかし、議決内容は耳を疑うものだ。
第1検察審査会は、「秘書に任せていた」とする小沢前幹事長の主張を、「上下関係からみて秘書が独断でなし得るとは考えられない」と、全面否定。
その一方、小沢事務所に「裏献金」を提供したとする水谷建設関係者の証言を「具体的で信憑性が高い」と評価し、「小沢氏に対する聴取はわずか3回で、検察の追及不足という印象は免れない」と結論づけている。
とにかく感情先行、低レベルの素人審査はムチャクチャすぎる
検察審査会のメンバー11人は、抽選で選ばれた一般国民。法律の知識がない素人だから仕方ないが、法律家や捜査の実態を知っているプロから見たらあり得ない結論だ。
「検察審査会は『上下関係からみて秘書が独断でなし得るとは考えられない』としていますが、どこに証拠があるのでしょう。すべて推測です。罪を問うのに、いくらなんでも粗すぎる。
水谷建設からの5000万円の裏金疑惑は、特捜部が命がけで捜査しても証拠をつかめなかった。やはり事実無根なのでしょう。驚いたのは、小沢前幹事長の聴取が3回では少ないとしていることです。本来、国民の代表である国会議員の捜査は慎重のうえにも慎重に行うべきもの。3回も聴取するのは異例のこと。まだ足りないというのは、ムチヤクチャです」(ジャーナリスト・魚住昭氏)
そもそも、小沢事件は検察が政治的意図を持って暴走し、強引に手を付けたものだ。小沢本人まで起訴するのは最初からムリが多すぎた。それなのに、なにも知らない素人が、偏ったマスコミ報道をうのみにして感情先行で「もっと調べろ」「小沢不起訴はおかしい」と投票で決めるのは危険すぎる。
問題は、「不起訴不当」と判断した今回の第1検察審査会の議決が、現在2回目の審査をしている本件≠フ第5検察審査会にどんな影響を与えるかだ。
「それぞれの検察審査会は独立しメンバーも違うため、表向き、はかの議決の影響を受けることはないことになっています。しかし、実際には影響がゼロということはあり得ない。なにしろ、第1検察等査会も第5検察審査会も、扱っている事件の構図は同じです。違う結論になる方がおかしい。第5検察審査会の2回目の議決も『不起訴不当』になるのではないか。
不起訴不当なら、小沢前幹事長は強制起訴されない。
最終的に不起訴となり、ひとまず小沢事件は終わります」(司法事情通)
だが、検察審査会のレベルの低さを考えると、どんなドンデン返しがあってもおかしくない。
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