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参議院で国民新党が会派から離脱した。この結果、民主党の参議院総数は107となり、過半数に15議席足りない。大きな議席欠落数だ。菅首相は、初めて、国会に於ける数こそが政権基盤であると脳髄に染みただろう。だがその菅首相の目前には巨大な穴が出現している。その穴はあまりに大きく、収拾は容易でない。
普天間問題で社民党が政権から離脱しており、衆議院でも3分の2がない。このままだと、予算関連法案が通過しないから、内閣は予算執行自体が出来なくなる。なぜなら共産党は伝統的に予算関係に反対を表明するから、後は、自民・公明・みんなが連携して予算に反対すればジ・エンドとなる。問責決議案も成立する可能性が高まり、郵政改革法案を進める原口総務相に問責が出るかもしれない。
この法案は、自・公・みんなが共闘出来るテーマだからである。したがって、秋の臨時国会はボロクソ国会と化す。仮に議長と議運を民主に譲っても、予算委員会や総務委員会などは確実に委員長を野党に取られる。郵政改革法案の対案も参議院で出され、かつ、予算案は厳しく予算委員会で質されるだろう。簡単に云えば、参議院は菅民主党政権の吊るし上げの場と化す。
しかしながら前述のように予算関連法案を通過させる議決権は無いから、民主党政権は既に何もしないうちから行き詰ることが見通せる。パーシャル連合とかなんとか甘いことを目論んでも、自・公・みんなが連携して起立すれば、何も決まらない。みんな(11議席)のアジェンダは、社民・国民新の対立軸だから、みんなと連携すれば、後者(7議席)を失う。たちあがれ(3議席)はその党の政策上、反民主である。改革(2議席)も然り。因ってこの条件を充足するのは公明党しかないが、菅政権では組めないだろう。
加えて参議院選挙後最初の臨時国会で、早速自民党が攻め込んで来る。幹事長は枝野氏で、国対委員長は樽床氏だが、相手はあの怖い顔をしたアンコウ幹事長こと大島氏である。彼の性格からどんどん揺さぶって来る。秋の臨時国会は荒れ放題。そして年末には予算がやって来る。
仮に自民・公明・みんな他野党が予算関連法案を阻止すれば、後は解散しかないところに追い込まれることは確実。ここで菅首相が解散を打つとしても、はて、国民は自業自得としか思わない。大敗が大きな口を開けて待ち受けている。だから選択肢が無いと指摘した。この隘路から脱出するには、したがって、昨日述べたシナリオとおり、まず3分の2を衆議院で復活させ、この予算のどん詰まり解散を阻止することから始めるしかない。次いで参議院を含め多数派工作することになる。
なぜなら3分の2が無ければ、多数派工作に乗る政党などあるはずもなく、面倒なことをするより、解散に追い込んでしまった方が早いからである。因って菅政権は死んでおり、速やかに辞任し、参議院の構成を決める月末までに体制を整えることを指摘している。参議院選挙が終わった最初の臨時国会でのポスト争いがその後の国会運営の帰趨を決めるからだ。したがってそこから国会対策を始めないと手遅れになる。
9月だと投げ出しになってしまう。それでは、あの安倍元首相と同じ運命だ。さぁ追い込まれ解散か、辞任か、ニ択しかない。イソップ物語の金の斧では、誠実な者は三つの斧を得、不実な者は斧を失うと教えている。鉄の斧を自ら川に投げ込んで金の斧を手に入れることは出来ない。
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