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一色清と星浩の詐術と脅しと暴論 - 官僚の鬱積を代弁する捨て台詞(世に倦む日日)
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/541.html
投稿者 判官びいき 日時 2010 年 7 月 14 日 07:13:15: wiJQFJOyM8OJo
 

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マスコミが、菅直人と執行部の免責キャンペーンに血道を上げ、民主党の敗北の責任を小沢一郎に押しつけている。普通は、選挙で敗北すれば党首は責任をとって辞任する。98年の橋本龍太郎がそうだった。89年の宇野宗佑も、91年の宮沢喜一もそうだ。07年の安倍晋三のときは、幼稚で往生際が悪く、醜態を曝して粘ったが、結局は1か月半後に辞任した。

04年の小泉純一郎のときは、改選を1議席下回る敗北だったが、幹事長の安倍晋三が辞任して責任の始末をつけている。参院選で改選を10議席も下回り、目標の勝敗ラインに遠く及ばない大惨敗を喫した党首が辞任せず、党首はおろか幹事長まで責任をとらない今回の事態は前代未聞。

異常なのは、執行部以上に敗北の責任を不問に付すマスコミで、必死になって擁護と免責の声を張り上げる錯乱報道が続いている。朝日が3年前の安倍晋三に何を言っていたのか、証拠の記事を探し出してみたい。朝日を始めとするマスコミの菅直人と執行部擁護の主張には二つの特徴がある。

一つは、まだ首相に就任して1か月も経ってなく、そんなに急に変えると世界の笑い者になるという言い草だ。しかし、それなら宇野宗佑も同じだろう。朝日は同じ理由で庇ってやったのか。もう一つは、執行部批判をしているのが小沢派の連中で、小沢派は国民の敵だから、執行部は辞任の必要はないという論調だ。正義の執行部と悪の小沢派のコントラストで執行部を擁護する論法。

今回は、この悪質な論法と演出が際立っている。菅直人と執行部の責任を問う声は、別に党内の小沢派だけから上がっているわけではない。国民の間の常識的な反応だ。最も正論の主張は、谷垣禎一が言っているとおりで、菅直人自身が参院選で国民の信を問うと言ったのだから、信を得られない結果が出た以上、自分の言葉に責任を持って退陣するべきだという議論である。

この常識に反論できる主張はない。しかし、マスコミはその常識を無視し、恰も小沢派のみが執行部批判をしているように演出して報道し、悪の小沢派の攻撃から正義の執行部を擁護すべしという論陣で菅直人を免責するのであり、責任論を不当だと排斥するのである。こうしたメッセージを新聞とテレビで発信することで、朝日や毎日は民主党の県連や関係者の執行部批判を押さえ込み、また、「消費税増税を公約したから選挙に負けた」という事実を隠蔽しようとしている。

菅直人の消費税増税による自滅選挙という事実の確定を妨害し、そうした一般世論が定着しないように攪乱を図っている。世論を操作している。現実には、小沢派の周辺だけでなく、選挙を戦った多くの民主党関係者が菅直人の消費税戦術に怒っていて、当選できる者を落選させたと嘆いている。総括と責任追及が必要だと感じている。

特に1人区の地方の県連や連合はそうだ。だが、マスコミはその真実を伏せて報道しない。小鳩体制で選挙していればもっと負けていたという見方を流している。昨夜(7/12)の報道ステーションでの、星浩と一色清のプロパガンダも目に余る内容だった。番組の映像で、栃木のイチゴ農家に1万5千円の農家最低所得保障は無駄だと言わせ、横浜の主婦に将来の負担が不安なので子ども手当は不要だと言わせていた。

現在、農家最低所得保障の対象になっているのは米作農家だけで、イチゴ農家の口からその種の不満が出るのは不思議ではない。言わば、ある種の嫉妬と不公平感を動機にした苦情と解すべきで、政策そのもののへの評価とは無関係な感情の表出と判断していいだろう。

横浜の主婦の方は、港北区に住む見るからに富裕系の主婦を登場させていて、子ども手当の恩恵を実感することのない生活者の発言であるのは明らかだった。東京都足立区や地方過疎地の主婦を登場させていれば、映像も発言も全く違った中身になっていただろう。一色清の主張は、民主党のマニフェストの政策には不要なものが多く、厳しい財政事情を考えて、来年度予算では早く切り込まないといけないというものである。

「国民の生活が第一」を否定する議論だ。その主張を正当化するため、わざわざ番組スタッフに出張取材をさせ、栃木のイチゴ農家に農家最低所得を批判させ、横浜市港北区の主婦に子ども手当不要論を言わせていた。この一色清の主張は、誰もが気づくとおり、谷垣禎一の主張とそのまま同じである。民主党は鳩山マニフェストの「バラマキ」政策を撤回せよという主張。一色清は、民主党に自民党の政策と合わせることを促している。

政策で大連立せよとせっついているのであり、すぐに始まる予算編成では、自民党の要求を全面的に受け入れ、「国民の生活が第一」の諸政策は放棄しろと言っているのだ。昨年まで官僚が作ってきた予算に戻し、マニフェストの新政策を入れて予算を膨らませるのは止めろと言っている。

国債を発行してまで、「国民の生活が第一」の政策を実行する必要はないと言う。もともと、「国民の生活が第一」の政策の財源は、無駄を削って捻出する16.8兆円で充当するというのが昨年の公約だったが、その無駄を削る点については一色清は捨象して何も言わない。このようにして、一色清と自民党と菅直人によって、昨年の民主党の政策公約は貶損され、無意味な画餅にされて廃棄同然の扱いにされつつある。朝日新聞は、小沢一郎と「国民の生活が第一」に悪性レッテルを貼り、丸ごと焼却処分にして、国民にそれを忘却させようとしているのである。「国民の生活が第一」の政策への支持は誤りだったと、そう国民に刷り込むべく、観念操作のプロパガンダに躍起になっている。

それは、「構造改革」路線に戻った菅政権への支持に誘導するため、消費税増税を受け入れさせるため、法人税減税を来年度からスタートさせるため、そして、無駄を削りたくない官僚の意向を通すためである。これだけ国民は消費税増税に反発し、民意を投票で示しているのに、朝日はその民意を無視し、別の「民意」に偽造して報道している。

消費税増税への認識が高まったなどと出鱈目を言い、菅直人の「功績」を褒めてやっている。星浩も、特に消費税に対して拒絶反応を示した農村の有権者に対して、今はグローバリズムの時代だから財政再建のためには消費税負担はやむを得ないのだと言えと言い、丁寧に説明すれば増税を納得すると言っていた。

そして、民主党の場合は鳩山マニフェストの政策で歳出が膨らむから消費税は13%になり、自民党はそれがないから消費税10%で済み、次の衆院選は10%増税の自民を選びますか、それとも13%増税の民主を選びますか、どちらがいいですかという選挙になるなどと脅しを垂れていた。

こんな粗暴な議論が解説と言えるのかと疑う。新聞記者は国民に選挙される立場に身を置かない。安全地帯であるテレビの解説席の話だから、このような無責任な暴論を平気で吐ける。しかし、政治家は国民の前で票をもらうべく公約を言わなくてはならない。次の衆院選が2年後にあったとして、果たして、星浩の言うような13%や10%の消費税公約をグローバリズムと財政再建を理由に有権者に説得できるだろうか。

2年後には、今よりももっと貧困層が増えている。低所得の弱者が生活苦に喘いでいる。特に地方はそうだろう。そういう選挙区で、消費税13%がいいか、消費税10%がいいかというような選挙になるだろうか。当然、消費税を上げる前に無駄を削れと言う政党が勝つだろう。政党は、選挙で票を得ようとすれば、増税よりムダ削減だと訴えるはずだ。

自民党もそうなる。今回は野党での参院選だから、民主党と比較した差別的優位性を狙って10%増税を掲げたが、政権がかかった衆院選では必ず慎重な姿勢に変わる。星浩の解説は、およそ政治解説とは呼べない愚劣な代物で、すなわち、官僚を代弁した国民への脅しであり、今度の選挙で消費税増税に失敗してふてくされている官僚の捨て台詞だ。次の衆院選までに官僚がムダ削減を怠業すれば、必ずどこかの政党が「増税よりムダ削減」を公約にして選挙に勝利する。そう指摘することこそがリアルで正確な政治分析であり、国民の視点に立った報道者が示すべき政治解説の提供ではないのか。

昨夜(7/12)の放送の中で、星浩がやや意味不明の独り言のようなことを言っていたが、注意して聴き取った者はいただろうか。13%増税の自棄の暴論の後、奇妙なマスコミ批判をやっていた。マスコミの記者の中で、菅直人や枝野幸男を批判して責任を問う者がいるが、口を慎めという旨の苦言を呈し、政治記者は政局話にかまけず、経済記者は専門領域だけの関心で政治を論じるなというような意味のことを言っていた。

これは、視聴者に喋っているのではない。身内に向かって囁いているのだ。岸井成格とか、日経の誰かに向かってメッセージを発信しているのである。選挙後に身内で何か悶着があったのではあるまいか。想像するに、おそらく、マスコミの中で政局への対応が分かれている。菅直人を擁護する急先鋒が朝日で、読売と日経は、菅政権を追い詰めて潰してもいいのである。自民党の方に政権を戻したい欲望が強いのだ。

したがって、選挙の意味づけの記事表現とか、選挙後の報道姿勢で差が出る。彼らは、日常、頻繁に会合して情報交換し、どういう報道をするかを協議している。世論操作の作戦と分担を練っている。もし、私が想像したとおりで、消費税増税に失敗した菅政権に対する処置をめぐってマスコミ内部で亀裂を起こしているとすれば、その差は、選挙後の世論調査の報道に現れて出てくるだろう。

谷垣自民に肩入れする側は、すぐに内閣支持率の下落を発表、その報道をぶら下がり会見のネタにし、菅直人の不機嫌なリアクションをさらなる支持率低下の誘因軸にする。また、「菅首相は責任をとって辞任すべきか」を問う世論調査をして、数字を高めに出し、これもぶら下がり会見のネタにするはずだ。

今、その世論調査について、水面下で駆け引きが行われている気配が臭う。朝日は、菅直人と執行部の責任を問う世論調査を避けたいのだ。だが、他紙がやって朝日がやらないわけにはいかない。最近の世論調査は、クエスチョネーアのスペックが各社横一列で同じで、タイミングだけが微妙に差があるだけだ。

報道各社が事前に相談して、質問票の設計を共通仕様にしている。各社で出力される数字が違うだけになっている。調整の陰謀が察せられる。論説幹部が密かに集まって、おたくはこれだけ、うちはこれだけという数値の範囲と異同を決めている。マスコミの世論調査は政治だ。それは、きわめて重要な政治である。

例えば、明日の新聞とニュースで、「菅首相は責任をとって退陣すべきか」を聴いた世論調査が一斉に発表され、賛成が60%で反対が20%と出されると、菅直人は続投で居座るのが困難になる。これを阻止するために、まさに官房機密費が使われるのであり、特に読売に対して入念な工作が必要になるのだろう。星浩は、同業者による選挙後の世論調査に神経質になっている。

無論、国民としては、その世論調査に関心がある。世論一般の判断と反応を知りたい。つまり、報道機関にとってはこれは売れる商品である。昨夜(7/12)、NHKの9時のニュースに出演した仙谷由人も、報道の世論調査の動向を気にして、さかんにNHKと他マスコミに対して牽制を仕掛けていた。圧力をかける意味の脅しだ。世論調査をするなと言っているのである。
 

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コメント
 
01. 2010年7月14日 08:11:15: L6YwapgP0w
今回の世論調査の見立てや内実、非常に分かりやすく説明されています。
もやもやしていた不可解な調査結果に目からウロコでした。有難うございます。
まったく民意無視のマスゴミは許せない。

02. 2010年7月14日 08:55:32: EyogUPdbyw
もっと他にも電波を使いたいという人がいるのではないでしょうか。長年に渡って今の数のテレビ局が当然のように使っていることに違和感をおぼえます。今の数だから統制しようと思えばできるのでは、と思います。どの局も同じような切り口、どこかロッキードもみ消しを取り上げ、中曽根氏にインタビューでもしたでしょうか。漆間氏に厳しく自民党には及ばない発言を国民に納得できるように説明するよう追及したでしょうか。村木氏の裁判を大きく取り上げ司法の問題点をきちんと考える報道でもしたでしょうか。少なくとも私が本当に知りたいと思うようなことを報道してくれるテレビ局はありません。自分たちが独占していると思っているからキャスター達が好きなように世論を動かせると奢っているのではないでしょうか。もっと広く電波を分配し、多種多様な意見を聞きたいと願います。

03. 2010年7月14日 09:14:08: DmCC9k6hHM
>マスコミが、菅直人と執行部の免責キャンペーンに血道を上げ、民主党の敗北の責任を小沢一郎に押しつけている。

 この通り。成長失効症の「菅直人というアホに付ける薬は無し」だ。マスゴミはB層だけを当てにして情報捏造をしているが、彼らは新聞購読をしない連中だ。極めて近い将来、このつけは売国マスコミにボデーブローとなって効いてくるのは必至。カンカン踊りでもして待ってろ!


04. 2010年7月14日 09:41:33: EAo5YST5jk
仮に来年13000円の子育て手当てが廃止されその後消費税が増税された場合
今回みんなや自民に投票したB層はやっと現実に戻るだろう。
また高校無償化で恩恵を受けていた層からも退学が相次ぎ自分達のおろかさに気づくだろう。
高速道路の無料化が終われば高速道路が有料と言う考えに固執していた連中も金を支払うと言う痛みを感じて後悔するだろう。
その時はもう遅い

05. 2010年7月14日 10:45:05: FHVyh15Kso
>今回みんなや自民に投票したB層はやっと現実に戻るだろう。

いや、戻らないと思う。今回、「みんな」の支持層は、
タリーズコーヒー君に代表れる、勝間本などを信じてしまう都市部の新自由主義の恩恵を受けている層と、
民主党の公務員改革に失望した「アンチ公務員」層の2重構造になっている。
本来、このアンチ公務員層は、無党派層で、消費税反対から左派政党に流れてもおかしくなかったが、共産、社民は振るわなかった。
多くの国民は、「消費税より、公務員の連中を失業させろ、クビになった公務員の路頭に迷う姿をTVで見せろ」という願望に駆られている。

B層は、年越し派遣村に代表される派遣労働者の姿と対比した公務員のお気楽ぶりをTVで見せつけられてきている。
消費税問題はそれこそ、昭和50年代、今から30年以上も前から「増税が必要だ」とそれこそ刷り込まれているから、どんなに反対しても「増税されるもの」と諦めている。
だからこそ「公務員を酷い目にあわせます」という、みんなの党に支持が集まっている。
(当然、公務員改革は必要ではあるが、今の「劇場型公務員叩き」はおかしい)

一色氏や星氏の洗脳の目的は、
1.「やっぱり、政治はなるようにしかならないんだ、という諦めの感情を刷り込む事」
2.公務員(特にテレ朝は今回、民主支援の労組を批判的に取り上げた)叩きのドサクサで、「物事の本質から目を逸らさせる事」
本質とは、消費税の増税に代表される、国家の仕組みのありかたの議論。
3.「国民から、主体的に物事を考えようとする機会、その意識を奪ってしまおうう(考えるのは俺達の役目)」
という3点にあるのだろう。


06. 2010年7月14日 19:55:04: jBqqcNShwU
最近の朝日はどうなっちゃったの。

えっ!これって読売!と見間違うほどの内容。

前政権?検察?に弱みでも握られてるんだろうか。

そう言えば昨日かな?記事の中に読売のナベツネが自民から出馬した堀内を絶対に勝たせろと二階に言ったとか。

ナベツネは自民党総裁気取りか。

三宅とナベツネは早く政界現場から退場してほしいものだ。


07. 2010年7月14日 20:39:23: HbPDUassgc
書くのも面倒な低質さ
官財の彼岸は消費税増税
抱き込む管は経済素人
官ゴミは既得権益と大衆掌握
選択肢の無い選択で高枕
以上は規定路線ですから
唐突では在りません
筋書きが簡単過ぎましたね
いや、脳が硬直してまして

08. 2010年7月14日 21:14:02: HbPDUassgc
経済界は善悪の彼岸で思想家と映画が
見つかりません

09. 2010年7月15日 11:13:35: DVVBJ4PrFg
ご指摘のとうりです 世論調査をしなければならないのは 新聞 テレビ 評論家

です するばかりではなく一度されてみてはいかがでしょう


10. 2010年7月15日 11:13:54: yyMIi9FpHI
朝日の星、たんまり貰った機密費がばれるのと、朝日が左前になって失職、年金がもらえなくなるのを怖れて必死で足掻いているのさ。あの卑しげな薄笑いを見ているだけで吐き気がする。恐ろしいことに其の品性下劣さが顔に良く出ている。

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