又は実効支配されるかな（んなわきゃないか？ｗ）

衆議院は戦前から「世論を国政に反映させる」ための議院として存在するので、
人口比例は当然であり、一票の格差があるのは好ましくない。

しかし、参議院は戦前の貴族院を改組したもので、衆議院とは違った観点からの
審議が期待されている。そこには、衆議院の優越によって当然予想される、過熱
した世論による極端な議決に対する歯止めの機能も含まれる。

アメリカ連邦上院は人口比例にはなっていない。本来、州の意向を連邦に上げる
ための議院として始まったからだ。また、かつての参議院では全国区が設定され
ており、職能集団の代表が個人の資格で選出された。

同じ観点から同じような選挙を行えば、カーボンコピー化するのは当然だ。
「参議院とは何か」というところから、根本的な議論を望む。

参議院の全国区が改正されて、比例代表制になった時点でおかしくなってきた。
全国区の場合も、無所属のタレント候補が「人気」で当選した事があったけど、
比例代表制（拘束名簿式）の導入によって、どの政党も、「人気を狙った」文化人やタレントを候補者名簿に載せる様になった。
有名人候補者が集めた「得票の貯金」によって多数の当選を狙おう、という「反則技」を狙いだしたからだ。
このあたりから、学者、文化人、五輪メダリストやスポーツ選手、芸能人らが議員となる道が開け、
その結果、議員の質が問題とされ、参議院不要論が顕著になったと思う。

個人的には、参議院選挙においては「人口比」は関係ない、と思うので、現状でいい、と思う。
比例の候補者の選択は、政党の品格でもあると思うので、（今回の国民新党のように）あまりに酷い候補者の場合は、国民から愛想を尽かされる。