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2010.07.12
ニポンの選挙は茶番劇
負けたどぉ〜〜〜!‥‥ってワケで、競馬の「七夕賞」では、あたしの予想してたサンライズベガが3着、トウショウシロッコが5着に敗れ、F1の「イギリスGP」では、ポールポジションを獲得したベッテルがスタートでミスして7位に破れ、サッカーの「ワールドカップ」では、マリファナ吸い放題の自由の国、オランダが破れ、そして、「参院選」では、民主党が菅さんのオウンゴールで敗れちゃった。そして、この中で、あたしの予想が当ったのは、民主党の負けだけだった。
民主党は、大方の予想通りに、改選前の54議席が10議席も減らして「44議席」に、一方、自民党は、38議席から大きく躍進して「51議席」に、他は、公明党が11議席から2議席減らして「9議席」、共産党が4議席から「3議席」に、社民党は3議席から「2議席」に、それぞれ1議席ずつ減らした。国民新党は3議席が「0議席」に、新党改は5議席が「1議席」に、たちあがれ日本は「1議席」のまま、そして、今回の参院選で一番うまく有権者を騙したペテン師の集団、みんなの党は、「10議席」も獲得した。
そして、この結果だけを見ると、民主党が惨敗して、自民党が大躍進したみたいに見える。だけど、実際には、民主党は惨敗してないし、自民党も大躍進してないんだよね。前にも書いた通り、参院選てのは、ぜんぶで242議席あるうちの半分だけを選び直す「改選」だ。つまり、今回の参院選とは関係ない参議院議員が半分いるワケで、これを「非改選組」って言う。で、民主党の場合は、今回の選挙では「改選組」が54から44に減ったけど、「非改選組」が62いるから、合計すれば「106議席」ってことになる。そして、「改選組」が38から51へと躍進した自民党は、「非改選組」が33だから、合計しても「84議席」にしかならない。つまり、民主党とは22議席も差があるワケで、これに公明党の19議席を足しても届かない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今回の参院選の結果、与党サイドは、民主党が106議席、国民新党が3議席、新党日本が1議席で、合計110議席で完全に過半数割れした。そして、野党のほうは、自民党が84議席、公明党が19議席、共産党が6議席、社民党が4議席、たちあがれ日本が3議席、新党改革が2議席、みんなの党が10議席、諸派と無所属が5議席ってことになった。つまり、与党と野党とでキッパリと2つに分ければ、議席数では完全に与野党が逆転したことになるけど、これだけ政策がバラバラな野党がひとつになるワケはないから、これで、即、チカラ関係が逆転したとは言えない。
事実、比例区では、民主党の得票率が32%だったのに対して、自民党の得票率は24%で、やっぱり、「自民党よりは民主党のほうがマシ」って思ってる人のほうが多かったことになる。ハトポッポが国民を裏切り続け、次の菅さんは官僚の言いなり。挙句の果てには財務官僚に吹き込まれた「消費税の引き上げ」まで口にしたのに、それでも44議席も死守した上に、比例区では自民党を大きく引き離したんだから、有権者の多くは、まだ、「自民党よりは民主党のほうがマシ」って思ってるんだろう。そして、「民主党も自民党もダメだ」って思った人たちの多くが、みんなの党のペテンに騙されたんだろう。
菅さんは、今回の敗因について、「唐突に消費税の話をしたのがいけなかった」って言ったけど、やっぱりこの人、何にも分かってないみたいだね。だって、「消費税の引き上げ」を掲げた自民党が13議席も増やしたんだよ。有権者が「消費税の引き上げ」に反発したのなら、民主党だけじゃなくて、自民党にも投票しなかっただろう。ようするに、おんなじ「消費税の引き上げ」の話をするにしても、行く先々で言うことがコロコロと変わる菅さんと、キチンとマニフェストに掲げて一貫性をアピールした自民党との違いが出たってことになる。
ま、選挙前のマニフェスト発表の時期に、何をトチ狂ったのか、菅さん自ら「消費税の引き上げ」なんかを口にしたんだから、これで、ある程度は支持率が下がったことは間違いない。だけど、「消費税の引き上げ」は、代表の菅さんが口にしただけで、別にマニフェストには明記してなかった。一方、自民党のほうは、税率までハッキリと明記してたんだから、有権者は「消費税の引き上げ」の是非を争点にしたんじゃなくて、「消費税の引き上げ」というおんなじ問題に対する双方のリーダーの姿勢を見たんだと思う。
政策の内容で選ぼうとも、リーダーの資質で選ぼうとも、それは、それぞれの有権者の自由なワケで、だからこそ、親の人脈だけで選ばれたコイズミのバカ息子みたいな議員もいるワケだ。結局、有権者がどんな選び方をしても、それで当選すれば民主主義ってワケで、共産党きっての論客の小池晃さんが落選して、ウサン臭いどっかのコーヒー屋の社長なんかが当選しても、これも民主主義だから文句は言えない。片手間で国会議員をやりながら、ロンドンオリンピックで金メダルを目指すっていうヤワラちゃんが当選しちゃうのも、その影で、長年に渡って真剣に政治に取り組んで来たベテランが落選しちゃったのも、すべては民主主義なんだから文句は言えない。
だけど、あたしは、ニポンの選挙の投票率の低さにムカついてる。たとえば、投票率が80%とか90%とかあれば、選挙の結果は、それこそ民意の表われであって、コーヒー屋の社長が当選しようが、スポーツ選手が当選しようが、ぜんぜん文句はない。だけど、現在のニポンの選挙の投票率は、たいていは50%ちょいだ。今回の参院選も、前回の2007年の参院選の「58.6%」から、さらに下がって「57.2%」だったそうだ。フランク・ザッパに言えば、有権者の2人に1人は投票をしてないのに、こんな状況で選ばれた国会議員が、果たして「国民の代表」と言えるだろうか?
とにかく、有権者の2人に1人は、選挙なんて自分に関係ないと思って生きてるワケで、道ですれ違う人たちも、おんなじ電車に乗り合わせた人たちも、約半分は投票に行かない人たちってことになる。あたしは、毎日、ギリギリの節約生活を続けてて、少しでも安心して暮らせるようになりたいから、毎回の選挙は欠かしたことがない。だけど、世の中の半分の人たちは、あたしとは別世界のような景気のいい暮らしをしてるんだろうか? それとも、国民を裏切り続ける政治家になんか、もう何も期待してないんだろうか?
‥‥そんなワケで、日曜日の朝8時、投票所の小学校へ行ったら、ほとんど人がいなかった。去年の衆院選の時も、おんなじくらいの時間に行ったんだけど、その時は、通路に沿って長い行列ができてて、投票するまでにずいぶん時間が掛かった。だけど、今回は、ほとんど人の姿が見えなくて、1秒も待たずに投票できた。あたしは、最初に受け取った選挙区の投票用紙に「森原秀樹」って書いて投票箱に入れて、次に受け取った比例区の投票用紙に「保坂展人」って書いて投票箱に入れた。そして、1年ぶりの小学校の雰囲気を楽しみながら、のんびりと外へ出たら、1人の女性から声を掛けられた。今まで、何度も何度も投票に来たけど、生まれて初めての「出口調査」だった。
まず、選挙区の候補者の名前に番号が振られた一覧を見せられて、何番の候補者に投票したのかを聞かれた。「森原秀樹」は15番だったので、あたしは「15番です」って答えれば良かったんだけど、ちょうど、投票券を持った2人連れがあたしの横を通って小学校へ入ってくとこだったから、ワザと「社民党の森原秀樹さんに投票しました!」って大きめの声で答えた。それから、比例区で投票した政党名と、前回の選挙の時と支持政党が変わったかどうかを聞かれたので、あたしは、これまた大きめの声で、「私はずっと庶民の味方の社民党を支持してます!」って答えた(笑)
で、答えながら、その女性が書き込んでた調査用紙をチラ見したら、すでに10人くらいの回答が書かれてて、そのうちの3人の欄に「15番」って書かれてた。これを見て、あたしは、「森原さんが当選するかも?」って思えて嬉しかった。今回、結果は残念だったけど、共産党の小池晃さんでさえ落選しちゃったんだから、ムードに流されやすい東京都民の民度の低さが全面に出た選挙だったと言える。何しろ、ここ東京は、あんな独裁者を都知事に3選もさせちゃうような大バカだらけの都市なんだから、東京からの改革なんて1ピコグラムも期待できない。
結局、あたしが支持してるオムライス党は、党首のみずほたんと吉田忠智さんが比例区で当選したけど、絶対に国会へ行って欲しかった保坂展人さんまでは得票率が届かなかった。共産党の小池晃さんや、オムライス党の保坂展人さんのような本物の優秀な政治家が議席を得ることができず、その代わりに、政治の「セ」の字も知らないようなバカタレントやスポーツ選手が国会へとシャシャリ出てく。そして、本業のカタワラで政治ゴッコをして、6年間で数億円の税金を手にする。これが民主主義的な選挙の結果だなんて、まるでギャグ漫画の世界みたいだ。
‥‥そんなワケで、あまりにもバカバカしい結果になっちゃった今回の茶番選挙だったけど、考えてみれば、選挙を茶番にしてるのは、政党側じゃなくて、投票する有権者の側なのだ。有権者の半数は選挙に無関心なんだし、選挙に関心がある半数にしたって、その多くは雰囲気だけで投票先を決めてるような能天気な人たちだ。だから、ニポンの選挙は、有権者の民度に合わせて、どんどん劣化してく。票集めのためのタレント候補を3人も立てたのに、全員落選して1議席も取れなかった国民新党がいい例だろう。有権者の民度が高ければ、国民新党だってちゃんとした候補者を立てて、キチンと政策で勝負しただろうし、それなら、何人かは当選してたハズだからだ。
選挙ってものは、自分のためだけに投票するんじゃなくて、これからの世の中を作ってくために投票するんだから、言うなれば「未来の子供たちのため」に投票するって意味合いが大きい。それなのに、政治のドシロートのバカタレントやスポーツ選手なんかが比例区で当選しちゃうような選挙を繰り広げてるんだから、今のニポンの選挙は、AKB48の選挙とドッコイドッコイのレベルってことだ。こんなくだらない選挙ゴッコや政治ゴッコをしてるうちは、ニポンはいつまで経っても国際社会の仲間入りなんてできやしないし、アングロサクソンどもからバカにされ続けることウケアイだ。
そして、今回、菅さんは、負けた責任はいっさい取らずに、幹事長を始めとした執行部も何のオトガメもなしだそうだけど、こんな大アマなことが言えるのも、ホントの選挙じゃなくて、所詮は選挙ゴッコだからだと思う。だって、たとえば、前任者であるハトポッポの普天間問題を始めとした負の遺産の数々によって負けたのならともかく、自分の消費税発言が議席数を減らした直接の原因なんだから、責任はすべて菅さんにある。それも、自分の考えとして言ったのならともかく、財務官僚の言いなりになっての発言だったんだから、これほどのミスはないだろう。
それなのに、何の責任も取らずに、今まで通りにやってくだなんて、あまりにも国民をバカにしてる話だ。「国民の皆さんに判断してもらいたい」って言って選挙をして、その結果、大幅に議席数を減らして与野党が逆転しちゃったんだから、普通の神経をしてたら、代表と執行部は全員辞任が当たり前だ。それなのに、ナニゴトもなかったかのように代表を続けてくなんて、ようするに、「何よりも民意を一番に考える」って言いながら、平然と民意を裏切ったハトポッポとおんなじってことじゃん。
‥‥そんなワケで、あたしの感覚で言うと、菅さんも執行部も全員辞任するのが当たり前だと思うし、その代わりに代表になるべきなのは、小沢一郎しかいないと思ってる。そして、岡田や前原や北澤を始めとした官僚の飼い犬どもからは役職を剥奪して、完全なる「脱官僚」の内閣を作って、普天間基地に関する日米共同声明を白紙撤回する。そうすれば、オムライス党も連立に復帰できるから、官僚どもの利権やアメリカの圧力に屈しない、ホントの意味での「ニポン人のための政権」が誕生するってスンポーだ。そして、こうした政権が誕生すれば、あたしたちのためだけじゃなくて、未来の子供たちのためにも、少しずつ世の中がいい方向へ動いてくと思う今日この頃なのだ。
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投稿者 きっこ 日時 2010.07.12
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