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「ワールドカップと政治・理想と現実」
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投稿者 カッサンドラ 日時 2010 年 7 月 12 日 14:49:06: Ais6UB4YIFV7c
 

 スローモーション映像を見て「こんなのを純真な小中学生に見せて大丈夫なのか?」と思った。正義感の強い少年がサッカーに決別しやしないか心配になったのだが、審判の手が上がらない限り試合は続行されてゆく。肘打ちタックル頭突き体当たり何でもありだ。ワールドカップというのは「紳士のゲーム」ではなく、もはや「戦闘」と言うしかない。ただ素人の目には素早くて見えないだけで。これがイギリス発祥だとは、どうしても信じられない。


 実際の議会政治も「学級会」のようなお行儀のよい話し合いなどではない。「討論」とは文字通り戦いで、「意見の違いを議論によって一致点を見出す」などと寝ぼけたことは「生活がかかっていない人」が思い描くこと。実態は「勝つか負けるか」なのだ。「人当たりのいい顔」も素人向けの演技なのかもしれない。ワールドカップでも審判を騙す行為を皆平気でやっている、「イテテ」と言いながら。


 野党はあらゆる手段を使って与党を引き摺り下ろす、自分が与党になるために。そうしないと自分の政策が実行できないから。法案が通らず国民が困っていても「与党が悪いからだ!」と野党はうそぶく。審判の手は上がらず、解散総選挙までこの戦いは続く。弱小野党なら連立を組んで実現を目指すかもしれないが、その機会があるかどうかだ。しかし大野党ではそうもいくまい。連立を組んでいては第二党の地位が固定化してしまうから。


 従って議員を国会に送り込む国民も「国会は戦いだ」の認識は持っていたほうがいい。自分の議員や政党の戦意が喪失してきたら「喝!」を入れてやるぐらいのことは必要だ、そうしなければならない。なぜなら自分の代わりに戦っている「代表」なのだから。
 

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