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とりあえず、「惨敗」と言っていい、民主党の敗北は、昨年夏の政権交代の果実をすべてご破算にするものだということを言っておこう。これからは、民主党単独では、何ひとつ決められないということになる。これは、巨大な既得権益体であるマスコミと官が目論んだ、さまざまな策動の、ひとつの到達点であり、目標の達成だということが言える。
クロス・オーナーシップの廃止も、電波利用料のオークション制度も、記者クラブ制度の解体も、取調べの可視化も、検事総長の国会同意人事も、すべて、ある意味革命的な政策は、手がつけられないまま、はるか未来に先送りされてしまう。国民新党の悲願であった優勢改革法案の見直しも、ここで頓挫してしまう。それだけで済めばよいが、またぞろ新自由主義的な空気に押されてしまい、あの悪夢の小泉政権時代がふたたび現出してしまうことが、もっとも懸念されるところだ。
選挙の勝敗結果というのは、このように、シビアなものだ。どれだけ、選挙というものが重大かを言ってきた小沢一郎をソデにして、これを軽視した結果がこれだ。昔から、民主党というのは、ことごとく、勝負どころでズッコケる政党だった。小沢一郎という、シビアな現実主義者を指導者に据えてはじめて、選挙で連勝して、政権を取ることができた。しかし、その功労者を追放した途端に、この敗北だ。
自民党が消費税10%と言ってるから、自分たちも同じことを言う。それで争点を曖昧にしようとする「抱きつき作戦」も、見事に失敗した。せっかく「これ以上、鼻血も出ないというほどの無駄の削減をやって、はじめて消費税アップを考える」と自ら言っていた言葉を、なぜ、反故にしたのか。争点は、曖昧にするよりも、明確にしたほうが、有利であるということが、どうしてわからなかったのか。そのままの方針で選挙に臨めば、今度のような惨敗はなかったのではないか。
今度の菅民主党の選挙には、「闘う姿勢」があまり感じられなかった。自民党の消費税増税政策に「抱きつき」、「増税のための論議」を呼びかけ、幹事長にいたっては、その自民の別働隊「みんなの党」に、選挙も済んでいないのに「提携」を呼びかけ、ソッポを向かれるという醜態を晒した。有権者から見れば、主体性のない、頼りない政党と映るほかはなかっただろう。
昨年の夏、多くの有権者が民主党に期待したのは、「革命政権」としての、それだったと思う。長過ぎた自民党支配がもたらしたさまざまな理不尽が、きれいさっぱり掃除され、官より民を重んじる政策が行われることを期待したのだ。それなのに、言うことが、今までの自民党と変わらなくなったのなら、民心が離れるのは当たり前であろう。自らを「革命政権」と既定する自覚がない、およそつまらない政党に、民主党を貶めてしまった現執行部の罪は、万死に値すると思うがどうだろうか。
それにしても、なんで、この国の有権者の、「意識の振り子の振動」が激しいのだろうか。それは、「煽りかた」が尋常でない、日本特有の、マスメディアの構造に因があるのではないかと思う。そのことは、いずれ詳しく考察してみよう。
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