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(回答先: 「小泉改革破綻と日本政治刷新」動画配信開始 (植草一秀の『知られざる真実』) 投稿者 明るい憂国の士 日時 2010 年 7 月 10 日 08:50:49)
『月刊日本』主催特別講演会
「小泉竹中改革政策の破綻と日本政治構造の刷新」
(植草一秀氏の講演より一部抜粋)
菅政権についてどう評価するか。一言でいいますと、現在までの動きから見ますとなかなか信頼を寄せるのが難しい、というのが私の率直な見解でございます。
三つ理由があります。
まずひとつは、政治家としてリーダーとして成り立っていくための第一の条件というのは、人間として信頼される、信義にもとらないということだと思います。
そういう意味で、民主党を軸とする政権交代を実現した最大の功労者が小沢一郎氏でありますし、鳩山前首相と菅さんの三人でのトロイカ体制で政権交代を実現してきたわけですけれども、その歴史をじゅうぶんに踏まえた対応が必要だと思いますけれども、小沢氏に対する菅新首相の姿勢には、そうした過去の信義・信頼というものを踏みにじる部分があるのではないか、これが一点であります。
二点目としましては、日本政治の実権を誰が握っているのかという問題であります。
本来は、主権者である国民が実権を持たなければならないというのが私の考えでありますけれども、残念ながらこれまでの戦後65年間を振り返ってみますと、実権を持ってきたのは主権者・国民ではなく、米国であり、官僚であり、大資本である。
この米・官・業による日本支配構造を、国民主権による支配に転換させるというのが政権交代の最大の目的だと私は考えているわけですが、菅政権はどうも国民主権からもう一度、米・官・業による支配へ逆行しているのではないかという疑いが濃厚になっていること、これが二点目であります。
それから三番目の問題点としまして、小沢一郎前幹事長・元代表でありますが、今回責任を取って辞任という形になりましたが、(この背景となった一連の事件には)どうも真相のはっきりしない、検察当局等からの働きかけが入っています。
真実は天のみぞ知る、ということでございますけれども、少なくともこの刑事問題等の取り扱いにつきましては、無罪推定の原則であるとか基本的人権の尊重であるとか、
様々な大原則というものがあります。
そして政治権力が検察権力に対してどう向き合うのか、検察といえども行政府でありますから、向き合うというのはおかしな表現でありますけれども、実際のところ検察権力が別のところからの何らかの影響力を受けているということを考えますと、政治権力の検察・警察勢力との対峙は非常に重要な問題でありまして、そういうことについて客観性のない、事態が明確ではない段階で、小沢氏に疑惑があるというようなことを前提にした取り扱いをするということは、日本の今後のあり方についても非常に重要な意味を持つその点で小沢氏に対する対応に大きな問題があるのではないか。これが三点目です。
参議院選挙への対応ですが、今申しましたような視点、国民による日本政治支配というものをもう一度、米・官・業による支配に引き戻すのがこの政権の基本的な性格というのが正しいとしますと、この政権はできるだけ早く終えさせる必要がある。菅政権の完了ということが参院選のテーマになります。
月刊日本特別講演会 植草一秀 始めに:政権交代を期待して来た一人だが
http://www.youtube.com/watch?v=GwPaqa0OGo8
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