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http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-527.html
2010⁄07⁄09(金) 09:03
最近の「相撲界の野球賭博事件」に関する報道で、昨年の選挙中の「ノリピー事件」と同じ構図であると感じられた方も多いのではないか?
酒井法子の失踪など、押尾学が六本木ヒルズのマンションで女性の死体が出た、という捜査せざるを得ない状況から一転、酒井法子の事件に擦りかえられた事件は記憶に新しい。
これは押尾事件には政界、財界人がからみ、それを誤魔化すように以前から分かっていた酒井法子を前面に出したという、いわば「目くらまし」に使い、それをメディアジャックさせて、選挙に向けた国民の視線を反らす、というシナリオがあったと以前書いたことがあった。(http://etc8.blog83.fc2.com/?q=%BC%F2%B0%E6%CB%A1%BB%D2 参照)
これと今回の相撲報道が完全にかぶる。
しかし、その目的は真逆であるようだ。
前回は「民主党に政権交代をさせないため」のもので、今回は「菅政権を少しでもバックアップすること」ということだ。
考えてみれば菅さんが総理大臣に指名されてから、サミットへは首相として出たものの、国内に目を向けたときには、何もしていない、といってもいい。
まだ、実質的にはスタートもきっていないし、政策をブチ挙げるだけで言葉が先行しているだけである。
実際の実績といえば、重要法案も含めて、廃案・継続審議にさせたことくらいか。
高支持率のうちに選挙に突入するためという、きわめて自党中心的なエゴにより、郵政改革法案や公務員改革法、派遣法改正案、ネット選挙や障害者自立支援法案、地球温暖化対策基法案などが廃案・継続審議となった。
思えば、このスタート時点で既にこの政権の本質が見えていたということだ。
昨年の総選挙で得た民意というものを、菅政権が台無しにしてしまった。
菅内閣が「脱小沢」を前面に掲げ、小沢さんが目指す政治と真逆を突っ走っている。アンチ小沢はイコール、アンチ小沢政策となっている。
昨年、国民と約束した公約も反故にして「脱官僚」がいつの間にか「官僚主導」になった。政権という権力にしがみつき、国民生活には目をむけず、小沢さんの目指していた政治を真っ向から否定して、その「真逆」を推進していく。
それが、この政権の本質である。
完全に「脱小沢」に囚われた政権といういうことだ。
その後、選挙に向けて次々と花火を打ち上げようとするが、不発であったり、途中で横にそれたり、真夏の夜空には華が咲くどころか、見ている住民にめがけて飛んでいってしまい炸裂(サクれつ)してしまった。
理念もなく、経験もない内閣が、花火職人の親方から技術を体得することなく、ただ派手にブチ挙げることのみを目的として、決して触ってはならない危険な火薬を見よう見まねで作って飛ばしてはみたものの、所詮、素人に毛がはえたくらいでは、決して華は咲くはずがない。
元財務官僚の古川の意見を鵜呑みにして10%の消費税、自民党抱きつき作戦もことごとく当初の目論見とは懸け離れた結果となっている。
国民を無視した"上っ滑りな謀略"をやればやるほど民意は離れていくことを少しは学ぶべきだ。
財務官僚が作った筋書きなどは、国民を端(はな)っから見下している案だということも、思い知ることだ。
官僚にとってはこれほど扱いやすく、やりやすい政権は無いだろう。
まだ自民党政権下では族議員がハバを効かせていた分、それらを立てていかなければならなかったから、何事にも手順とネゴが必要だった。
菅政権は、もしかすると官僚にとっては最もやりやすい、御しやすい政権になるのではないか。それは消費税を打ち出し、その後突っ走ったことでもよくわかる。
この場合の官僚というものが財務官僚だけではなく、全ての官僚が同じ方向に動いていることも気をつけなければならないポイントである。
検察・警察官僚・公取なども含むことを考えれば、今後それが「反小沢」として菅政権と一体となって機能していくと見ておいたほうが賢明である。
検察審査会が今月中に決議を出すのではないかと報じられている(参照)ことも気になるところだ。 http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10585304603.html
まだスタートもしていない菅内閣が、このまま続いていけば、確実に国民生活は疲弊し、悪化するし、花火を誤って国民に向けて破裂させるような極めて危険な政権であり、このまま続けば、小泉・竹中政権下で味わった屈辱を再び国民は味わうことになってしまう。
実際に菅政権下では様々なゴマカシが行われていた。
●菅首相会見 消費税10%「公約」「2、3年後か少し先」(産経新聞 6/22 07:56)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100622-00000063-san-pol
≪菅直人首相は21日の記者会見で、消費税率引き上げに関し、自民党が提案した税率10%に言及したことについて「(参院選の民主党)公約と受け止めてもらって結構だ」と明言した。実際の消費税率の引き上げには「少なくとも2、3年、あるいはもう少しかかるのではないか」との見通しを示した。≫
●<公務員退職管理>「現役の天下り」を容認 改革に逆行(毎日新聞 6/22 02:30)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100622k0000m010132000c.html
≪政府が策定中の国家公務員の出向や再就職の指針などを盛り込んだ「国家公務員退職管理基本方針」の全容が21日、明らかになった。毎日新聞が入手した原案によると、官庁人事の停滞回避などを根拠に、「現役の天下り」を容認。民主党の従来の改革姿勢に逆行するような菅政権の「基本方針」に批判も出そうだ。≫
「出向」は天下りでは無いというごまかしである。これでいくら事業仕分けで天下り団体だ、という批判もできなくなった。
●憲法調査会:参院選後に復活…枝野幹事長が意向 (毎日新聞 6月23日19時19分)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100624k0000m010027000c.html?inb=ra
これはつぎの連立への布石ともとれるものだと見ているのだが、ここにきて過半数はほとんど無理という予測結果を報道各社が打ち出している。(http://www2.asahi.com/senkyo2010/news/TKY201007080575.html 参照)
最後の大詰めというところで、衆参ねじれが決定的になった今、野党にさかんに声掛けをしている。
「手を握る時は握らないと」みんなの党と? (読売新聞 2010年7月8日22時03分)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100708-OYT1T01083.htm
≪「元気のいい人が、民主党や自民党のことをぼろくそ言っている。自民党の古い体質の中でやれなかったというのなら、やはり手を握る時は握らないといけない」≫
枝野が≪「公務員制度改革はみんなの党と考え方は基本的に一緒だ」と参院選後の連立に含みを持たせた≫(参照)ことが波紋を拡げ、総スカンを喰ったが、最近また秋波を送るのがお盛んになってきた。http://ameblo.jp/asuma-ken/entry-10579984232.html
今後、7月12日から様々な駆け引きが始まろうとしている。小沢さんがどう動くか、今、沈思黙考、戦略を練り上げているだろう。
迎え撃つ菅政権が、検察を含めた全官僚組織を味方につけ、破れかぶれで、政権しがみつき・全面戦争に打って出た時は、何が起こるかわからない。
9月の代表選までの間には、菅政権は連立探しで必死になるが、同時に小沢さんも、どれだけ小党や一部自民党を取り込めるかの、駆け引きが水面下で行われるだろう。
ただ一つだけ言える事は、素人集団が派手に花火を打ち上げようとして失敗し、空にではなく地上の国民に向かって打ち上げるようなことだけは、ごカン弁願いたい。
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