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2010.7.7(その3) 森田実の言わねばならぬ【613】
平和・自立・調和の日本をつくるために[613]
《新・森田実の政治日誌》「菅新政権の売国政策を許すな」[1]沖縄とアメリカに対する二枚舌が限界に達したため、退陣に追い込まれた鳩山(前)首相
「もし祖国の一部が自由でないならば、自分は自由だと感ずることはできない。半分生きているということがありえないように、半分自由だということはありえない」(スカルノ)
[以下は、『月刊日本』7月号に掲載された私(森田実)のインタビューです]
−− 鳩山由紀夫首相辞任に至る一巡の流れをどう考えるか。 森田 普天間基地移設に関して、鳩山由紀夫氏は昨年夏に「最低でも県外」と言い、それは何度も報じられた。その結果、沖縄の人たちは、鳩山氏の発言を最重要公約として受け止め、それが守られると信じた。ところが、鳩山氏は沖縄に対しては「県外」と言いつつ、オバマ大統領には「トラストミー」と言った。二枚舌を使ったのだ。だが、やがてその二枚舌は限界に達し、自ら決着をつけなければならない事態に追い込まれた。
そこで、鳩山首相は、正直に言えば納得してもらえると、まるで幼児のように信じて、五月四日に沖縄県を訪問した。仲井真弘多知事と会談し、「県外ということで努力しているが、すべてを県外にということは現実問題、難しい」と述べるに至ったのだ。これがまた大きく報じられ、沖縄の怒りは爆発した。
鳩山首相は五月二十三日に再び沖縄を訪れ仲井真知事と会談、「できる限り県外」という言葉を守らなかったことをお詫ぴすると語った。だが、鳩山首相が言った言葉は「できる限り」ではなかった。「最低でも」と言ってきたのだ。政治家に嘘つきは少なくないが、こんな子供のような嘘をつく政治家は見たことがない。結局、この発言によって沖縄県民は「鳩山は大嘘つきだ」と怒りを爆発させた。
五月二十八日には、普天間基地の移設先として「辺野古崎地区と隣接海域」と明記した日米外務・防衛担当閣僚共同声明が発表された。この結果、社民党は連立を離脱し、内閣支持率はさらに下がった。ここに至って、民主党内にも「鳩山では選挙を戦えない」という声が一気に高まり、五月三十一日に輿石東参院議員会長が鳩山首相に退陣を迫ったようだ。このとき、小沢一郎幹事長は輿石氏に言わせ、なるべく穏やかに事を進めようとしていたようにみえた。小沢氏は、「病気引退モデル」、つまり首相だけ交替して、党の体制はそのまま残そうと考えていたのではなかったか、と思う。
ところが、鳩山氏は最後の段階で小沢氏を道連れにしようとしたのだ。鳩山氏によると、六月一日夜鳩山首相は小沢幹事長との会談で「幹事長も職をひいていただきたい」と迫り、それを受け入れさせた。翌二日には退陣する意向を表明、その理由として普天間の問題とともに、「政治とカネ」の問題を挙げた。奴隷のように従いながら最後には自分の親分を倒すということを心に期していたからこそ、親指を立ててあんな嬉しそうな表情を見せたのだろう。
実は、鳩山氏は周囲にはそうした行動に出ることを示唆していたようである。鳩山氏と何人かの間では、「小沢を切って自由党と合併する前の民主党体制にもどそう」という話はあったようである。(つづく)
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