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7月7日12時36分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100707-00000547-san-pol
国政選挙ではすっかりおなじみとなったマニフェスト(政権公約)や政策集。中身が重要なのは言うまでもないが、有権者に訴えるには見た目も重要。各党とも表紙は、党首を前面に出したり鮮やかな色づかいをするなどの違いを出している。果たして表紙の訴求力は−。
■緑色は安定、赤は情熱、青は知性
「マニフェストの表紙には、政策をひと言で伝えるキャッチコピーや、政策を実現する党首の顔があったほうがよい」
こう話すのは、元三重県知事で早稲田大学マニフェスト研究所の北川正恭所長だ。
北川所長は「マニフェストは与党になったときに実現する事柄を記しており、政党や党首を選ぶために用いる」としたうえで、「内容がよくても、まずは見てもらえないと。党首の顔が表紙にないのは、メッセージ性が弱くなるし、逃げたと思われる」と分析する。
各党とも表紙の色づかいは、白色や緑色、赤色や肌色系など、それぞれ鮮やかに仕上げている。
人を好印象に見せる色の取り合わせの研究などをしているNPO法人「日本パーソナルカラー協会」のトミヤマ・マチコ副理事長によると、それぞれの色には意味があるという。
「白色の持つ透明感は、博愛、清潔感に結びつくほか、全体を明るく見せる効果があります。緑色は安定や安心といったイメージを打ち出しやすい」
このほか赤色は闘志や情熱を想起させる強いリーダーシップ、青色は落ち着いた知性、そして肌色はなじみやすい色のため、癒やしや安らぎといったイメージをそれぞれ与えるという。
一方、「広告としてみた場合、悪くはないけど、古くさいね」と手厳しいのは、元広告批評編集長でコラムニストの天野祐吉氏。
「党首の顔があって、いつも政治家が言う耳あたりの良いフレーズが並んでいるだけ。工夫がなく、ページを開かせようという力が感じられない」とした上で、「一般大衆の感覚をつかんでいるとは思えない。政党はマニフェストに限らず、ポスターもCMも、一般の広告の世界からは50年遅れている」と話す。
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