http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/840.html
Tweet |
たかが1億円?夢がない? 金融業界が報酬開示に“仰天ウラミ節”
2010/7/5 16:57
Yahoo ネタりかBETAより
1億円以上の報酬をもらっている役員を個別に開示する制度がスタートした。高給批判を受けることが多い金融業界ではこの制度に対する不満が根強く、「中小企業の社長だったら、1億円をもらおうが、愛人をつくろうが、とがめられないのに…」(ある金融役員)とのウラミ節も聞こえてくる。
〔フォト〕ゴーン社長の高額報酬は妥当? 株主は賛否両論
公的資金の注入時など折に触れて「高給批判」を受けてきた金融業界。それだけに、役員報酬の個別開示に対するアレルギーは相当なものがあるようだ。
ある金融役員は「中小企業の社長だったら、1億円をもらおうが、愛人をつくろうが、とがめられることはない。が、大手金融機関の役員の場合だとたちまち批判されてしまう」と嘆く。
金融業界の役員たちが報酬開示に反発する理由はさまざまだが、総じて気にしているのは株主だけでなく「世間の目」。1990年代の金融危機で起きた高額報酬批判の再燃を警戒しているようだ。
開示に対する不満を耳にした亀井静香金融担当相(73)(当時)は記者会見で、「それ(報酬)に値する仕事をしていないと思う人はもっと仕事をすればいいし、あるいは(報酬を)下げればいい。いや、仕事をしているんだと思う人は、胸を張っていればいい」と切って捨てた。
日銀が3月にまとめた金融システムリポートによると、過去20年間(89年度〜2008年度)の邦銀の当期純利益ROA(資産収益率)の平均値はマイナスだった。日本の金融機関の収益力の低さは主要国のなかでも際立っており、10年3月期こそ最終黒字の金融機関が多かったが、09年3月期はどこも悲惨な内容だった。加えて、大手銀行は法人税すら払っていない。
しかし、どんなに利益が少なくても、金融機関の役員が1億円以上の報酬を受け取りたいと願うのは、それが人間の本能だからかもしれない。別の金融機関の役員は「社長まで上り詰めて、1億円ももらえないのでは夢がない。欧米の金融機関の方がよほど夢がある」と漏らす。
米証券大手ゴールドマン・サックスのブランクファイン会長は07年分のボーナスとして、約6800万ドル(約62億円)を受領。米国の報道によれば、昨年も、同会長が約950万ドル(約8億7000万円)、モルガン・スタンレーのゴーマン最高経営責任者(CEO)が約1500万ドル(約13億7000万円)を受け取ったとされる。
日本でも米国でも、重要な役割を担う大手金融機関は、危機時には政府や中央銀行の救済を受けられるなど、さまざまな特権を与えられている。金融危機になれば、各国で金融機関に公的資金が注入される。
それを踏まえると、金融機関の役員の高額報酬に世間が目を光らせるのは当然かもしれない。批判を浴びずに1億円以上の報酬を受け取りたいのであれば、やはりそれに見合った業績を上げ、経済への貢献度を高めるしかないだろう。
【役員報酬が1億円以上だった主な金融機関役員】
◆みずほフィナンシャルグループ
前田晃伸前会長(65)/1億1000万円
塚本隆史社長(59)/1億1400万円
斎藤宏みずほコーポレート銀行前会長(66)/1億2300万円
佐藤康博みずほコーポレート銀行頭取(58)/1億2200万円
杉山清次みずほ銀行前会長(63)/1億1000万円
西堀利みずほ銀行頭取(57)/1億1400万円
◆三菱UFJフィナンシャル・グループ
永易克典社長(63)/1億1100万円
畔柳信雄前社長(68)/1億1000万円
玉越良介前会長(62)/1億500万円
◆三井住友フィナンシャルグループ
報酬が1億円以上の役員はいなかった
◆新生銀行
ラフール・グプタ前取締役(50)/1億1600万円
ダナンジャヤ・デュイベディ前専務執行役(63)/1億1300万円
サンホー・ソン前専務執行役(48)/1億1000万円
マイケル・クック前専務執行役(45)/1億4900万円
※カッコ内の数字は年齢。金額は万円未満を切り捨て
http://netallica.yahoo.co.jp/news/129929
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- なぜ、我々庶民の生活は苦しくなったのか? まるす 2010/7/06 21:35:42
(0)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK89掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。