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(2010/07/04-21:49) 時事通信
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2010070400244
11日投開票の参院選を前に、時事通信社は2日から3日間、世論調査を実施した。全国の取材網を通じて得た情報も加えて情勢を探ると、民主党は、比例代表は堅調だが、選挙区では大勝した前回2007年ほどの勢いがなく、菅直人首相が目標とする改選の54議席を確保できるか微妙だ。一方、自民党は、前回惨敗した改選数1の「1人区」で民主党と互角の戦いを続けるものの、比例で伸び悩んでおり、40議席台半ばとなる公算が大きい。
改選は選挙区73、比例代表48の121議席。民主党は非改選が62あり、60議席を得れば単独で過半数の122議席に届く。国民新党や無所属の非改選議員を含め、与党として過半数を維持するには56議席が必要だ。
焦点の29ある1人区のうち、民主党は8選挙区で優位に立つ一方、7選挙区で自民党に大きくリードを許しており、青森、山形、福井など十数選挙区で激戦となっている。12ある2人区では、11選挙区で各1議席を固めた。埼玉、東京、大阪など改選3議席以上の6選挙区では、2議席を目指し各党の候補としのぎを削っている。
比例代表は、前回(20議席)に近い18議席程度を獲得しそう。自民党と競り合っている1人区などの勝敗次第で、60議席に届く可能性が残る一方、50議席を切る事態も否定できない情勢だ。
これに対し、自民党は7つの1人区に加え、2人区では10選挙区、3人区では埼玉、神奈川、愛知で各1議席を取りそうだ。比例は前回の14議席には届かず、12議席程度の公算で、全体では改選の38議席を超えるのは確実な情勢。激戦の1人区のほとんどで競り勝てば、50議席に届く計算だ。
都市部の3選挙区で候補者を立てた公明党は、東京で議席を維持しそう。大阪も当選圏に入りつつあり、埼玉で当落線上にある。比例は6、7議席の見通しだ。
共産党は、選挙区は東京で競り合い、比例は3議席程度。社民党は比例で過去最低の1議席にとどまる可能性もある。国民新党は、改選3議席を減らすのは避けられそうにない。
「第三極」の新党では、みんなの党が千葉、東京、神奈川で議席をうかがう勢いで、比例と合わせて2けたに達する可能性もある。たちあがれ日本、新党改革は比例で議席を得られるか微妙だ。
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