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もう一度、新自由主義NOの声を!(中島 岳志) 2010/7/2
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/data/fusokukei/data_fusokukei_kiji.php?no=1186
参議院選挙が近づいている。各党からマニフェストが出されたが、自民党と民主党の違いを見出すのはなかなか難しい。
これは二大政党制がもたらす必然的な結果だ。国民の多数派から支持を得たい二大政党は、互いに多くの票を取ることができる政策へとすり寄り、公約が似てくる。
二大政党は、「どんな国にしたいのか」という根本的な理念をほとんど語らなくなる。かつては「自由主義経済を擁護する保守政党」と「社会主義的な左翼政党」という分かり易い理念の対立があったが、冷戦の崩壊によってその枠組みは崩れた。立候補者がどの政党から立候補するかは個人の理念によってではなく、選挙区事情やそのときの政党支持率などがポイントとなる。
こうなると二大政党の党内にはさまざまな思想的背景を持った人が入り乱れることになり、「党としての理念」を統一することが難しくなる。結果、選挙では個別的な政策の羅列に終始し、テクニカルなことばかりが議論される。
するとどうなるか。国民の側は何を基準に政党を選んでいいのかわからなくなる。無数に列挙された個別政策のすべてを比較し、それらが実現可能かを工学的に判断するなんてできるわけがない。だから必然的に話題のシングルイシューに議論が集中し、断片的な議論が国政全体を左右することになる。今回の選挙では突然、消費税論議が浮上し、そればかりが議論される。
こんなことを繰り返していると、世論はますます「気分化」していく。内閣支持率は調査直近のシングルイシューに大きく左右され、乱高下を繰り返す。すべてが近視眼的で単眼的なものの見方に引きずられ、根本的理念などそっちのけになる。
昨年の衆議院選挙の民意は、古い政治NOと新自由主義NOという二つのNOだったはずだ。しかし、民主党がしっかりと理念を訴えず、世論が乱高下する中、すっかり新自由主義NOの声が拡散してしまった。
今回の参議院選挙は、なんとしても新自由主義の亡霊にとどめを刺す選挙にしなければならない。自民党にも民主党にも新自由主義を未だに信奉している政治家がいる(もちろん、みんなの党などの新党にも)。個々の政治家の本質をしっかりと見抜き、新自由主義へのNOをしっかりと突きつけることこそ、「理念の政治」を構築する一歩となる
コメント:
民主党の新自由主義者についてはよく知られていたことだ。
民主党支持者の中には民主党以外に投票することは自民党を利することだといった脅迫的言辞を弄していた輩が、今、民主党を口をきわめて非難している。
自分の意見を変えることは悪いことではないが、民主党が変節したからと言って人の投票行動にまで干渉するような意見を吐いた奴がなんの反省もなしに非難するなと言いたいね。
まるで戦時中鬼畜米英といって事あるごとにいじめをしていた似非愛国者が敗戦と同時に意見を180度転換した構図と一致する。
NHKで党首討論をやっているが、そもそもの赤字の原因が景気が悪い所為だという渡辺喜美の意見には笑わされた。
おいおい、そもそもが消費税増税を前提とした金持ち優遇減税(所得税・法人税・相続税等々)に原因があるんだろう。それを当面資産売却でしのいで・・・とは。やはり新自由主義者のいうことは違うね。
二大政党制の問題点や新自由主義の問題点をじっくり見つめ直すときなんじゃないだろうか。
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