http://www.asyura2.com/10/senkyo89/msg/674.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/yamame1235/e/a4fb2c4ad6dc2460c8350e37dffe50d8
2010-07-02 07:22:15
消費税のアリ地獄にはまった菅内閣
民主党財務官僚の口車に乗って打ち出した消費税10%が、菅を出口の見えない迷路に追い込んでいる。
足掻けば足掻くほど深みにはまる泥沼状態と言うべきか。
あるいはアリ地獄と言ったらいいか。
「税制についてだが、まずは先ほど申し上げた207兆円の国の総予算を徹底的に見直すという作業が始まったばかり。その中からさらに無駄なもの、必要のない制度、あるいは間違った制度などを変えていく。そのうえである時期に消費税といった議論も必要になるかと思うが、少なくとも増税から入っていくのではなく、まずは今までの財政のあり方そのものを徹底的に洗い出すというというところに、やっと1歩目から2歩目に踏み出したところだ」
(【菅・財務相就任会見】(2)「増税から入らず、ムダを洗い出す」 2010.1.7 )
この時点ではまだ正気を保っていたようだ。
しかし、その正気もわずか1ヶ月余りで怪しくなってきた。
財務官僚恐るべし。
消費税増税、選挙で信を問う 菅財務相が予算委で強調 (産経ニュース 2010.2.15 )http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100215/fnc1002151324006-n1.htm
菅直人副総理・財務相は15日の衆院予算委員会で消費税を含む税制改正論議について、「議論そのものをしないと決めた覚えはない。平成22年度予算案の衆院通過後にいろいろな課題を次の段階に進めなければならない」と述べ、3月にも議論を始める考えを改めて表明した。
同時に「上げる、下げるという方向性をもって議論するということはない」と強調。その上で消費税率を引き上げるなど抜本的な税制改正を行う場合は、「国民に信を問う必要がある」と述べた。
「少なくとも増税から入っていくのではなく」と言ったのはわずか1ヶ月前である。
本人はすでに舌の根は乾いたと思ったか。
菅が総理に就任したのが6月8日。
菅首相、所信表明で「消費税視野」 (産経ニュース 2010.6.11 )http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100611/plc1006111409021-n1.htm
菅直人首相は11日、衆院本会議で就任後初の所信表明演説を行い、財政再建のため「税制の抜本改革に着手することが不可避」として、消費税率引き上げを視野に、超党派の「財政健全化検討会議」を設置するよう野党側に提案した。年金制度に関しても、党派を超えた国民的議論を始めるための基本原則を示した。
ここでも、「少なくとも増税から入っていくのではなく」なんて言ったことなどすっかり忘れ去っている。
まず国民に”ガツンと一発”
とりあえず”増税から入っていく”菅内閣の姿勢を高らかに宣言した。
そしてついに運命の10%。
「自民党提案の消費税10%は1つの参考」菅首相 (産経ニュース 2010.6.17 )http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100617/plc1006171815011-n1.htm
菅直人首相は17日夕の記者会見で、消費税について「年度内にあるべき税率、逆進性対策を含む改革案を取りまとめる。(税率は)自民党が提案する10%を一つの参考とする」と述べた。
──賢明な財務官僚の言うことに間違いのあろうはずがない。
なんと言っても、「乗数効果」とか「消費性向」なんて難しい言葉を知っているのだから。
彼らの助けがなければ、オレは国会を乗り切れない。──
税率の引き上げの時期については「大きな税制改革を行う場合、実施する前に国民の信を問うことは本来あるべき道だと思っている」と述べ、基本的に次期総選挙後とする考えを示した。
──内閣支持率も鳩山のときとは、様変わりである。
この調子なら、衆参同時選挙やっても大勝利出来るかも知れない。
消費税増税を前面に出して戦えば、選挙後すぐにでも増税できる。
官僚たちはきっと褒めてくれるだろう。──
と、ここまでは調子に乗っていた菅だったが……。
(菅内閣の支持率50%に続落…読売継続調査 (YOMIURI ONLINE 2010年6月28日)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100627-OYT1T00664.htm
右肩上がりのはずの支持率が下がっているではないか。
ビックリ仰天、慌てて修正作業に取りかかった。
菅首相 消費増税 低所得者、全額還付も 年収水準に言及 (yahoo japan ニュース・毎日 6/30)
首相は山形市での演説で、消費税増税に伴う低所得者対策について、一定の年収以下の人に増税分を還付する方式や、「複数税率」の導入で食料品などの税率を引き下げる方法があると説明した。ただ、還付対象となる年収水準は「200万〜300万円以下」(青森市内の街頭演説)、「300万〜350万円以下」(秋田市内の講演)と定まらなかった。
所得基準額も、200万円、300万円、400万円と、一声で100万円ずつ増やしていく太っ腹である。
低所得者に全額還付するのなら、消費税を負担するのは、一定水準以上の所得のある人だけということになる。
それならばなにもわざわざ取ったり返したりと面倒なことをする必要はあるまい。
一定水準以上の所得税の税率を上げれば済むことである。
年収400万円以上の層の所得税率を5%上げればいいことではないか。
ついでだから1000万円以上は10%、2000万円以上は20%上乗せしておくこと。
支持率下落に驚いて、「消費税増税は公約ではなく提案」、「今すぐ上げるという話ではない」、「増税は超党派で」、「みんなの党と連携も」などと迷走気味だったが、ついに「全額還付」とは!
いじればいじるほどおかしくなる。
菅は若いとき”麻雀得点計算機”なるものを考案し特許を取っているという。
実用にはほど遠いもので製品化はできなかったらしい。
こういう無駄なことは、個人レベルでは結構である。
こういう無駄でバカバカしいものを真剣に考えるというようなことは、わたしは嫌いではない。
しかし、政治には、税金がかかっており、国民の生活がかかっている。
”麻雀得点計算機”と同じ乗りで「消費税」を扱われては、迷惑するのは国民である。
───
民主主義の確立のために!
http://blog.with2.net/rank1510-0.html
でもクリックを↑
小沢一郎の魅力―書生気質の蒸気機関車
葉村 久士
中日出版社
政治関連図書へ
http://astore.amazon.co.jp/httpastore.amazon.co.jpyamame12350a-22
古書 那珂書房
http://www.nakashobo.com/
特に歴史書が充実しています
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK89掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。