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参院選は恐ろしい  (Astand)
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投稿者 ダイナモ 日時 2010 年 6 月 30 日 21:39:51: mY9T/8MdR98ug
 

http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2010062100019.html

曽我豪
2010年06月24日


 言葉は正直だ。とくに人生、時代の節目に発した言葉は嘘を言わない。

 21年の時を隔て、政権党の幹事長に抜擢された2人の政治家の、最初のインタビューでの発言を並べるとその感を深くする。

 まず1989年8月、自民党幹事長に就いた小沢一郎氏、当時47歳。

 「選挙に勝つことが、幹事長の最大の仕事。それに尽きる」

 「オヤジ(故田中角栄・元首相)にはよく『政党人として最大、最高の役職は幹事長だ。おまえも将来、それぐらいになれるよう頑張れ』と言われました。喜んで、しっかりやれと言ってくれるんじゃないか」

 続いてつい先日、その小沢氏に代わって民主党幹事長となった枝野幸男氏、46歳。

 「(幹事長の使命は)我々の目指す一元化された政府・与党体制で、いかに内閣を支えるか。その柱は(選挙で勝って)議席をたくさん持つことと、国会の運営を円滑にすることだ」

 「1人の人(小沢氏)がいなくてダメになる組織はダメだ。誰がやってもこの国の中枢を担いうる組織でないと、政権を担ってはいけない」

 ここで何とも興味深いのは、まずその2人の共通点が参院選をめぐって危機に瀕した政権によりその救世主として抜擢された点にある一方、時代の子である2人の差異もまた際立つ点である。

 リクルート事件と消費税導入に対する2つの逆風を受けて自民党が89年参院選で惨敗、参院で過半数を割るとともに宇野宗佑内閣が倒れ、初の昭和生まれの首相である海部俊樹内閣が誕生した際に登場したのが小沢幹事長である。その人事は世代交代を印象づけるだけでなく、田中派の流れを汲む竹下派の寵児として組織選挙の手腕を買われた結果であり、小沢氏の言葉もまさにあっけらかんとその選挙至上主義の神髄と自意識を示している。さらに言えば、その期待に応えて翌90年衆院選で自民党の安定多数獲得を果たした実績が今日に至る「選挙の小沢」神話の礎を造ったのだった。

 他方、枝野氏の言葉は過去との連続より断続性に特徴がある。もとより参院選を1カ月後に控え、支持率の急落により鳩山由紀夫首相が政権を投げ出した結果、政権浮揚の特効薬として「脱小沢」を印象づけるべく登場した枝野氏である。その対抗意識は間違いなく彼にあり、選挙は至上の目標ではなく政治システム改変のためのツールであって、国会―政党間協議も同等の価値を持つとの意識が濃厚だ。

 もちろんこの20年余、陰に陽に政界を支配してきた小沢的なるものが枝野的な政治文化へと完全に切り替わるかどうかはまだわからない。ただ、ふと思う。もしその変化が確実なものとなるなら、これは昨秋の政権交代に匹敵する、あるいはそれを凌駕する政治の基盤の変化ではないのか、と。

     □     □

 いや、もっと大胆に仮説をたてれば、参院選はこの20年、そうした根本変化を政治に刻印する軌跡を見事に描いてきたのではなかったか。

 教科書風に言えば、衆院選が政権を選択する選挙であって、参院選は政権を信認する選挙である。わが国の二院制のつくりにしてからが、首相指名投票から予算、、さらに3分の2の再議決の規定まで、衆院に強い優位性が認められている。つまり一見すると参院と参院選はいわば補完的な役割と思われがちなのだが、現実の政治過程を振り返ると全然違う実相が浮かんでくる。

 例えば小沢時代の幕開けとなった89年参院選は、結果的に野党・公明、民社両党とのパーシャル(部分)連合−−自公民体制の構築を自民党に促し、戦後初の本格的な自衛隊の海外派遣を実現したPKO(国連平和維持活動)協力法成立の礎となった。

 もちろん続く93年の非自民政権の誕生は衆院選の(直接ではないにせよ)結果を受けたものであり、翌94年の自社さ連立政権は選挙に依らない政党間の合従連衡の結果だった。だが95年の参院選を思い出してほしい。社会・村山富市首相、自民・河野洋平副首相(外相)のいわばハト派色の濃い連立政権は、参院選で自社両党が新進党に競り負け、結果的に河野氏が自民党総裁選への再選出馬を断念、橋本龍太郎氏が後継総裁、そして首相となったことで政権の保守化を進めることとなった。沖縄特別措置法改正をめぐって橋本首相と小沢新進党代表がトップ会談で合意、保・保連合へと政治の潮目が変わったと評された素地はまさに95年参院選にあったのだ。

 その橋本自民党が一敗地に塗れた98年参院選はさらに鮮やかだ。直後の金融国会で小渕恵三首相は民主党案を丸呑みすると宣言し、金融再生策で与野党合意案をまとめあげたのは、民主で仙谷由人、枝野幸男両氏ら、自民で石原伸晃、塩崎恭久、そして渡辺喜美各氏らのいわゆる政策新人類たちである。今日に至る大きな世代交代の第一波がそのとき起き、さらに自民党はその協議をテコに民主党を外しつつ、まず小沢自由、次いで神崎公明と自自公連立という新たな多数派を形成した。新たな革袋ができれば新たな酒を注ぎたくなるのだろうか、周辺事態(ガイドライン)法と国旗・国家法という国家理念に直結する重要法整備はその枠組みを前提に整えられたのである。

    □     □

 V字回復を言うなら8%の支持率に低迷した森政権から80%へ激変した小泉政権のまさに跳躍台となった2001年参院選、逆にその経済改革から国家理念改革へ路線を転換を図ろうとした安倍自民党が惨敗、小沢民主党の生活第一主義へ政治の潮目が変わった07年参院選はもはや説明する必要はなかろう。政権を丸ごとひっくり返した93年と09年の衆院選の変化は単純で明快だが、こうして振り返れば、権力が参院で欠けた多数派を再構築しようと努力するとき、そのエネルギーがいわば触媒となって、連合政治の枠組みを融解・新生し、政治路線や潮目を変え、さらにそれに足る人材が求められて主役の交代、世代の刷新が進んできたと言ってよい。

 ならば今次参院選が例外であろうはずがない。いやさらに明確だ。渡辺喜美氏のみんなの党がまず脚光を浴び、次いで枝野幹事長効果で民主党への期待が語られたのは参院選後の変化を先取りしたものとみえなくもない。何より菅直人首相が「自民党案を参考にして」消費税の10%への増税を打ち出したのは、参院選の勝敗によらず、さらに大連立ではないにせよ、2大政党を中心にした新たな多数派−−パーシャル連合構想に早々と踏み込んだものと解釈すべきである。

 再び政治文化を大きく変える参院選となるのか。面白く、かつ恐ろしいこの選挙を棄権していいはずがない。
 

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コメント
 
01. 2010年6月30日 22:04:53: O7DqlgFQUg
ないない。
机上の空論であり、頭の悪い官僚か学生くずれが考えそうなこと。
現実はもっと厳しく、峻烈だ。
味噌汁で顔を洗って出直してくるんだな。

02. 2010年6月30日 22:09:22: O7DqlgFQUg
01だが、こんなアホなこと、誰が書いているのかと元記事をのぞいてみたら、朝日の編集委員だった。
こんな奴が記事の元締めをやっているから、朝日のレベルがどんどん落ちてしまっているんだな。
典型的な自民番政治記者上がり、市井のことなど何も知らず、官房機密費で飲み食いや遊興に励んでいたのだろう。
とっとと廃棄処理場に行ってほしいものだ。(笑)

曽我豪(そが・たけし)
1962年3月1日、三重県生まれ。東京大法(政治コース)から85年、朝日新聞入社。熊本支局、西部本社社会部(在小倉)で4年間、サツ回りと高校野球。昭和天皇崩御直後の89年、政治部へ。主に自民党竹下派と内政官庁を担当。94年から週刊朝日、2000年には月刊誌論座で出版系記者・編集者も経験。01年、自民党平河クラブキャップ、03年、政党担当デスクに。07年、編集委員となり、オピニオン編集長代理を挟んで10年に再任。


03. 2010年6月30日 22:36:03: FVnvkFdpWk
みんなの党や枝野幹事長を持ち上げる。マスコミ・官僚・既得権勢力のキャンペーンの一環。多少変わった論点にしてみたが、消費税増税賛成、子ども手当て反対、アメリカ一辺倒の本音が透けて見える。自民党に芽がなくても民主党の政権が他党の力を借りて自分達の既得権を侵さなければそれでよしということ。

こんな人のいうとうりに進むなら多くの人の生活はますます苦しくなるよ。


04. 2010年6月30日 23:01:41: AvUq689mkU
寝言は夢のなかで言え!
なんと言う間抜けな戯言よ!投稿者は議会制民主主義を完全に理解していない!
選挙は、そもそも何にためにあるか考えよ! 代議士の意味を考えよ!


05. 2010年6月30日 23:12:00: FSyPN1ESQM
01氏の後押しです。
もうひとつオマケに「ない、ない」

06. 2010年6月30日 23:23:16: UK1y3tZtGs
ない、ない。

07. 2010年6月30日 23:39:00: JiuafC5wMQ
改憲論議などで政界再編成を「すり替える居直り缶」

菅直人総理は、消費税について、「党派を超えた議論をする必要が、今この時点である」と言った。消費税率10%への引き上げを来年4月から実施したいとの意味でもある、その内容で自民党や立ち上がれと今すぐに合意出来るとの意志表示をしている。それは小沢グループに消費税増税反対を選挙で掲げさせ、参議院で惨敗させることで消費税増税を固める謀計が見える。その証拠に大マスコミや掲示板などで小沢派の岡田まりなどの劣勢と参議院選挙での敗北をすでに合唱している。残念だが彼女はトップ当選するだろう。

小沢氏と鳩山氏辞任の功績は大きくV字回復しました,但し日本国民は二カ月半ぐらいで忘却する。「人の噂は75日」内閣改造の賞味期限は,2ケ月半から3ケ月である。賞味期限は3ケ月,1年以上もバッシングすると中小党分列選挙になって民主党も自民党も敗北するしバッシングした大マスコミも衰退するものである。今回もマスコミの予測が外れて民主党が勝つ可能性は高い。菅政権Gと思惑が違う結果になる可能性も高い。今回も和子夫人の読みは当たっている。

だが菅総理Gは消費税増税の前に衆院選で民意を得ると言っていた。これは参院選後の早い段階で衆院選を打つという予告である。7月の参院選で勝ち、消費税増税のコンセンサスを取り、8月の概算要求で消費税増税を歳入に前提した予算編成をスタートさせる。9月の代表選前に消費税増税に抵抗する小沢派を追い出し、衆院を解散して総選挙を行う。そうした政治日程を描いていると言われている。彼ら新自由主義Gは参院選後の政界再編を読み,すでにみんなの党に枝野氏が煽っていることから読み取れる。しかしデータから2010〜2011年に衆議院解散選挙したら与野党逆転の法則から政権政党(与党)は惨敗すると言い切れる。

闇の情報では菅直人三馬鹿兄弟政権と新自由主義者七奉行と自民党とは増税で合意ができていると言われている、消費税増税は選挙の争点にはならない。従って彼らは参議院選挙を消費税増税と法人税減税の信任選挙と位置付けている。菅総理の手法を見ていると、それを消費税増税と法人税減税で挑発して誘き出し改憲論議と衆院解散前に議員定数の削減を可決し、比例ブロックの定数を半減した後で選挙を行うのであることが見え見えである。彼ら三馬鹿トリオ等は官僚(検察)論理と永田町の論理は互いに既得権益を守ることで国民と遊離が大きいことを認識していない可能性が大である。

即ち菅直人総理と玄葉光一郎政調会長,野田財務大臣,仙谷官房長官や枝野幹事長は、その話を第三の道として消費税増税と法人税減税により経済成長する大嘘など巧妙にスリ替え、官僚の無駄ではなくて議員の定数を削減し、改憲論議などで駄目押し矛先を変え,それをもって対米隷属,新自由主義原理主義者たちはすり替え政界再編成を狙っているのだろう。これは超党派を結成して消費税を上げ法人税下げようとしていることから読み取れる。第三の道は企業間も銀行間も個人間も自己防衛心理に走りますから当然,信頼関係は崩れ,消費と生産量の乖離が進みサイクルは回らないのは確実です。

しかしながらルーズベルトが進めた弱者救済とは正反対の大企業救済,弱者に痛みを押し付け破壊する政策を薦める菅政権G。政治は少数政党の離合集散の時代に移行が避けられない小中政党の合集離散時代になる。政治経済は弱者の救済より大企業の救済に、政治の軸足を置いているために、菅政権は大マスコミの懸命の後方支援が合っても惨敗する。消費税増税,法人税の減税をはっきりと意思表示しました。これは二大政党制の腐敗,不信につながります。従って日本の参議院選挙は二大政党制は先送りされ,世界の二大政党制は各国で機能不全となるでしょう。この不信は2030年まで続くと推測されています。次期衆議院選挙では地方分権連合政党が第三党に大躍進してきます。

結局,参議院と次期衆議院選挙では、次の対立軸の発生が避けられない。
1.地方分権が対立軸となるために、地方分権を主張する政党が誕生する。(橋下知事の地方分権連合党が第三党に大躍進すると思わています)
2.みんなの党の成功で、公認によりも無所属で立候補した方が当選できると考えるため、無所属と小党が増えることが避けられない。
3.世界的信用恐慌の進行は、第三の大底に向かうため、連立与党内、民社党内に対立の発生が避けられなくなる。
以上から、日本の政治は、少数中政党の離合集散の時代に移行が避けられなくなる。従って政界再編によって指導権を握れることになると読んだ菅とそのグループは間違った行動していると言える。

また2000年から始まった20年間は,小泉ケケ中のように,日米の軍事同盟的固執の復古調カリスマを誕生させると同時に,その反対のカリスマも登場させる。つまり2010年までの前半はルールを破壊させる,復古的軍国カリスマが前半に大活躍した。2011年からは,その反対の革新的平和的カリスマが登場し逆の発想者が大活躍します。

従って菅政権Gが続くならば官僚利権てんこ盛りのバラマキやデフレも解消できない,弱者に痛みを押し付け破壊する政策から,第三の道による消費税増税と法人税減税を進めて,国民は未曾有の地獄絵図を体験することになる。80周期の3年目の第三と第四の大底を現実化することになる。


08. 2010年7月01日 21:39:42: DKsiOw0sMk
空中戦は直ぐにメッキが剥げるから
地上戦に勝てない

本当の戦争だって最後は地上戦で決まる。
ベトナム戦、イラク戦、アフガン戦・・・最後は地上戦で
アメリカ軍は敗退していく

枝野は空中戦、小沢一郎は地上戦


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