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参院選に向けて一転、消費税隠しに回った菅首相。有権者に配るビラからも消費税の文字が消えた。さらに、続々と修正されるマニフェストに、あの「剛腕」が痛烈批判した。
菅首相は29日、閣議に現れるなり大きなため息をついた。
菅首相は28日、日付が変わる直前にサミットから帰国した。
しかし、首相公邸には仙谷官房長官と安住選対委員長が待ちかまえ、参院選の情勢報告を行った。
一夜明けても菅首相のスケジュールは詰まっていた。
選挙に向けての猛アピールか、閣議をはさみ午前中だけで5連続会合。
特に力が入っていたのが、新年金制度に関する検討会で、菅首相は「新たな年金制度を一刻も早く構築することが不可欠な大きな課題であります。党派を超えた、国民的な議論に」と述べた。
菅首相は年金制度改革について、消費税と同じく、超党派の議論を呼びかけた。
しかし、2009年の衆院選マニフェストで公約に掲げた「消費税を財源に、月額7万円の最低保障年金」という記述が、29日に取りまとめられた基本原則では、削除されることになった。
仙谷官房長官は「(月額7万円の最低保証金は見直す?)これは、経済状況と時代状況によって、少々低い金額が設定されることもありうると」と述べた。
菅政権はここにきて、2009年のマニフェストを続々と修正し、現実路線を打ち出している。
しかし、小沢前幹事長が猛反発している。
小沢前幹事長は28日、愛媛・今治市で「政権取ったら金ないからできません。そんなバカなことあるか」と述べ、高速道路無料化や子ども手当など、衆院選マニフェストから政策を後退させたとして、現執行部を批判した。
小沢前幹事長は消費税についても、「菅総理が、どういうお考えで消費税のことを話しておられるか、ちょっとわたしにはわかりませんけれども、(消費税を4年間上げないという)国民の皆さまとした約束は、どんなことがあっても守るべき」と述べた。
玄葉公務員改革相は「(小沢前幹事長は『与党になったら金がないのはおかしい』と言っていたが?)マニフェストの見直しは全員参加。同時に、前執行部の元で見直し作業は進んだと」と述べた。
さらに、小沢前幹事長と距離を置く、野田財務相は「マニフェストうんぬんかんぬんを言われるという意味がよくわかりません。(小沢前幹事長)ご自身が中心になって、当然見ていたと思います」と述べた。
そして、菅首相の「10%」発言をめぐり、党内大揺れの消費税について、野田財務相は「1mmたりとも後退していないと思います」と述べた。
しかし、支持率急降下の中、民主党が有権者に配るビラに変化が起きていた。
参院選公示の際に配られたビラには、「強い財政」の項目に「消費税を含む抜本改革」の文字があったが、新たに作り直されたビラには、どこにも「消費税」の文字はなかった。
(06/29 18:50)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00179904.html
ブレ過ぎ、こんな政権確実に短命に終わるだろう。
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