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http://opinion.infoseek.co.jp/article/920
実質的に終盤戦に入った参院選挙。投票日までの“見どころ”をいくつか挙げてみる。
<獲得議席>
各メディアによると、おもだった政党の獲得議席予測は、民主=52、自民=42、公明=9、共産=3、国民新=1、社民=2、みんな=8といった具合だ。メディアの中間時点での参院選予測は、小選挙区での動向が読みにくい衆院選挙と違ってほぼ投票結果と違わない。
ここ20年の参院予測で外れたのは98年の参院選のみ。恒久減税を公約にしていた橋本龍太郎首相が、テレビインタビューで減税の財源を聞かれてシドロモドロ。予測を上回る惨敗で投票日翌日に退陣した。7月11日の投票日までに、菅総理がよほどの“失言”をしない限り、メディアの予測通りの結果が出そうだ。
<消費税は争点?論点?>
その菅首相が打ち出した「消費税率10%」が、投票結果にどう影響するのか。早々と「消費税10%」を打ち出した自民党に、“おんぶお化け”のように乗っかったこの公約が高い内閣支持率を下げたことは間違いない。
菅首相も徐々に軌道修正をしていて、「超党派で議論しようと、呼びかけた提案自体が公約」で、税率10%が公約ではないとしている。
しかし、最初の提案が不十分だったことは事実で、「民主党支持だったのに、消費税をいうなら駄目だ」という無党派層が逃げた。菅首相は、今後の論点のつもりの消費税が、選挙の争点になってしまった。これによって埋没気味だった中間政党が消費税反対を打ち出して少し息を吹き返す。もっとも、朝日新聞の世論調査では71%の人が「消費税以外にも大きな争点はある」と答えているから、決定的な“失言”とはならない。
<民主党内の小沢VS反小沢選挙>
幹事長辞任からナリを潜めているように見える小沢氏。「休息か終息か」と注目だが、幹事長時代に自らが公認した新人候補の応援に回っている。安住淳選対委員長は「無役の人なので、選挙応援日程は把握していない」と言うが、重点候補に秘書軍団を張り付けた、実質“分裂選挙”と言っていい。
小沢氏が回っている10の2人区に立てた2人目の新人候補。今のところ1人目の現職改選候補に遅れを取っているが、結果次第では新人議員を引き連れての“復活”もある。
<みんなの党>
毎日新聞の七井辰男世論調査室長によると昨年9月の政権交代以降、民主党の支持率と支持政党なしの無党派層の合計は70%で推移しているという。
民主が30%なら無党派層は40%、民主が25%なら無党派層は45%といった具合だ。これが3月あたりから合計が65%を下回り、5%強がみんなの党に流れていた。この時点で、「みんなの党は10議席以上」という予測が出ていたのだが、菅政権が誕生してから再び「獲得議席は一ケタ」となっている。江田憲司幹事長が言うように「わが党は民主と自民の敵失で伸びてきた」から、菅首相の失言・失政が出れば党勢は回復する。
<選挙後の連立>
どんなに情勢が変わっても、民主単独過半数の60議席は無理。連立相手の国民新党は改選の3議席確保が難しく、選挙後、連立2党での過半数維持はできない。そこで民主は新たな政権維持の“友党”探しが始まっている。
枝野幹事長は、街頭演説でみんなの党にラブコールを送っているが、仙谷官房長官も周辺に「選挙後の仕事は政党間の協議だ」と言っている。消費税で自民、社会福祉で公明、公務員改革でみんな、という部分連合が摸索され、政権としては不安定になる。
さらに不気味な情報。小沢氏は昨年、自民党参院のドン・青木幹雄氏と「参院選挙後に、自民党内の反市場原理派で新党を作り、民主に合流」という密約を交わしていたという。青木の政界引退でこの話は立ち消えたが、小沢氏の民主党内の立場の変化を見ると、この話が完全消滅したとは思えない。
(南青山コメント)
参院選は混沌としてきた。
民主は実質“分裂選挙”の様相を呈しており、選挙後、何が起こるかわからない情勢と言っていい。
新自由主義派を中心にした民主党執行部は過半数割れを覚悟したようで、選挙後をいろいろと模索しているようだ。
小沢も水面下で動いているのだろう。
選挙後のそれぞれの身の振り方は、選挙結果が大きく影響することはいうまでもない。
小沢系議員がどこまで伸びるか、前回の選挙以上に、今回の選挙の一票の重みが増してきている。
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